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75歳以上に「安全機能付き車限定免許」導入へ 問題視される高齢運転者の事故減少なるか
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190611-00010007-kurumans-bus_all
くるまのニュース 6/11(火) 17:20配信
高齢者に向けた運転免許の新たな区分は効果を発揮するか
「AT限定」のような新たな条件付き免許制度が開始へ
日経電子版は、政府が高齢者の運転について新しい指針を打ち出すとスクープしました。紹介されている新制度の内容は、すでに巷で提案されている種々の対応策を折り込んだもので、実現すれば、相当の事故防止効果を期待出来ると思います。
2019年度中に詳細を煮詰めて、2020年度には決定し、早期の施行を目指すといいます。具体的には、どのような内容なのでしょうか。
対象となる年齢ですが、現在も認知機能検査と高齢者講習が義務付けられている75歳以上を想定しているようです。免許証に、現在の「AT限定免許」のような新たな条件を加えて、衝突被害軽減ブレーキなど運転補助装置が付いたクルマに限定するといいます。
この案は多くの人が提案しており、それを実践することで高齢者の事故防止に著しい効果を発揮すると思います。
運転補助機能にはアクセルとブレーキの踏み間違い防止装置(踏み間違えても暴走しない機能と同じ意味)や、車線逸脱防止装置などを含むようです。
日経電子版のスクープでもっとも「いいね」をしたい内容は、具体的な指針を警察と国交省、経産省で決めるというくだり。今まで別個に方針を出していたため、省益優先の流れがハッキリと見えていました。
国土交通省の場合、赤信号を車載カメラで確認してブレーキを掛けるというシステムを認めると、自分たちで進めていたITSの「信号機からビーコンを出して車両に赤信号を認識させる」というコンセプトが不要になってしまいます。
それを嫌って、赤信号のブレーキを認めてきませんでした。国土交通省からすれば衝突被害軽減ブレーキも迷惑な話だと思います。
一方、経済産業省を見ると「サポカー制度」などを積極的にすすめています。ただクルマの認可をするのは国土交通省であることから、具体的な内容に踏み込めませんでした。
また、警察も本来の仕事は「犯罪者を捕まえる」ことであり、クルマのスペック決定とは無関係。だからこそ、今までまったく話がすすまなかったのです。縦割り行政を見直せば、簡単に実現出来ることでしょう。
日経電子版の記事中にはありませんでしたが、速度リミッターもぜひ導入して欲しいと思います。福岡の事故をみると、一旦速度が出てしまったらいかんともしがたい。
高齢者を対象に、アクセルからブレーキの踏み替え時間を計測して、その時間に応じた速度リミッターなどを義務化すべきです。近所の足としてクルマを使うなら、最高速度は時速80キロ程度で十分かと思います。
最高速度80キロでリミッターを掛け、それ以下の速度域で車両や歩行者、信号、一時停止標識に対し作動する衝突被害軽減ブレーキと、ペダルの踏み間違い防止装置、そしてエンジン始動の時に4ケタの暗証番号(日付けが好ましい)を入れるようなシステムを折り込めば、悲惨な交通事故の大半を未然に防ぐことが出来ると考えます。
国沢光宏
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