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金融庁「老後資金2千万円必要」に「どうしよう!」と慌てた人のためのチェックリスト5
https://biz-journal.jp/2019/06/post_28299.html
2019.06.10 文=西山美紀/マネーコラムニスト Business Journal
「gettyimages」より
先日、金融庁が「長寿化が進むので資産形成には自助努力が必要。老後は2000万円のお金を準備しておいたほうがいいですよ」といった発信をして、大きな話題となりました。
「そんなたくさんの貯金は無理」「年金はしっかりもらえるはずでは……」と、頭を抱えた人も多いかもしれません。
とはいえ、長生きする時代となった今、ある程度の自助努力が必要なのは致し方ありません。私たちよりも多く年金をもらえるであろう今の老後世代でも、年金など「もらうお金」と「使うお金」の1カ月あたりの差が平均で約5万円。毎月5万円を貯蓄などから取り崩していることになるので、私たちは準備がさらに必要になります。
寿命が70歳くらいなら、60歳で仕事を引退した場合、残りが10年間しかないので、簡単にいうと5万円×120カ月=600万円あればいいということになります。ですが、「人生100年時代」といわれる今、70歳まで働いたとしても、残りは30年間。5万円×360カ月=1800万円必要になるというわけです。
ただし、この“およそ2000万円”というのは、あくまでもひとつの目安。一人ひとり生き方も考え方も異なりますので、今回のニュースをきっかけに、自分のお金まわりのことを考えたり調べたりするのが、正しい受け止め方なのではないでしょうか。
そこで今回は、「老後に2000万円も準備できない! どうしよう!」と思った人がチェックすべきことを5つお伝えします。
■1.「退職金」がどれだけ出るかをチェック
もし勤務先から2000万円の退職金が出れば、それだけで大きな老後資金になります(ただし、このお金で住宅ローンを完済したい場合は老後資金は別に必要です)。
退職金といっても、現在30歳の方なら30年以上先のこと。その頃、会社がどうなっているかは正直なところ誰にもわかりませんが、「現時点で退職金がもらえる会社か」ということは時々チェックしておくことをおすすめします。もらえる場合は、どれくらいかを把握しておくといいでしょう。
現時点で退職金がない勤務先なら、老後資金の準備がより必要になることも心得ておきましょう(筆者もフリーランスで退職金がないため、自助努力が必要だと肝に銘じています)。
■2.会社の年金制度はどうなっているか
会社の年金制度の手厚さによって、老後に受け取る年金は大きく変わります。「国民年金」だけというフリーランス・個人事業の方などであれば、より準備が必要です。
年金が充実しているかどうかの簡単な見分け方としておすすめなのが、「iDeCo(個人型確定拠出年金:イデコ)」という制度で自分が積み立てできる上限額がいくらに設定されているかをチェックしてみることです。
イデコは、働き方や勤務先の状況によって、積み立てできる上限額が1万2000〜6万8000円と幅があります。厚生労働省のホームページで「掛け金の拠出限度額」というところを見てみてください【※1】。
公務員なら1万2000円、企業型年金のみを実施している企業なら2万円、などと異なります。自分の勤務先の状況がわからなければ、総務や人事などの福利厚生担当者に聞いてみましょう。
この金額が高ければ高いほど、「自助努力が必要ですよ」という判断のひとつになります。ちなみに、筆者はフリーランスなので月6万8000円が限度額です。公務員の1万2000円に比べると非常に高く、「しっかり準備しなければ」と思います。
会社によってはイデコを利用できない場合もありますが、利用できる場合は、老後資金を積み立てるひとつの手段として検討してみてください。
■3.「老後に住む場所」を考えてみる
さらに考えておきたいのが、老後に住む場所です。「そんなに先のことはイメージできない」と思うかもしれませんが、住居費は老後も大きな負担になります。どんなケースがありそうか、思い浮かべてみることをおすすめします。
持ち家があり、老後までにローンが完済できそうであれば、老後の不安はひとつ減ります。もし、賃貸住まいで、老後もずっと賃貸に住んでいく場合は、多めの貯蓄が必要になるでしょう(家賃の安い地域に引っ越して浮かす手もあります)。
とはいえ、将来的に親御さんの持ち家に一緒に住むことになりそうだったり、譲り受けて売却したりする可能性があれば、住居費の不安は減ります。そのあたりも、親御さんと話し合えるといいですね。
■4.老後も得られそうな「副収入」を考える
お金を貯めることも大事ですが、実は「お金を稼ぎ続けること」も大事。
定年退職後、アルバイトや趣味の延長などで月3万円や5万円などと稼ぐことができれば、生活費の大きな助けになります。最近は、大手企業でも副業を認めるところが増えてきているので、今のうちに本業に支障がない範囲で、ほかの仕事にトライしてみるのもおすすめです。現役時代から、楽しんでできるような副収入を得る習慣があれば、仕事を引退してもそのまま収入を得られるかもしれません。
いざ定年を迎えて「新しい仕事を探そう!」と思っても、なかなかうまくいきません。若いうちから、本業とは別の収入を少し意識しておきましょう。
■5.「貯蓄」の習慣を身につける
最後に、基本に戻りますが、「貯蓄」の習慣がない人はぜひ早めに身に付けておくことをおすすめします。2000万円への道も、1万円から始まるのです。
まずは月1万円でもいいので、給与振り込みの口座とは別のところに移すクセをつけましょう。天引きのかたちなら手間がかかりません。そして、金額を増やし、手取り月収の1割、できれば2割くらいを目指して、毎月貯めていくのです。
少し余裕が出てきたら、投資にチャレンジしてみるのも手。ネット証券で投資信託を積み立てるものなら、月々100円や500円で積み立てもできます。世界中の株に幅広く投資するものでも、月100円などで気軽に投資できるのです。
「つみたてNISA」という仕組みなら、扱っている商品の手数料も安く、利益が出ても税金がかからないため、心理的にも始めやすいと思います。
ただし、投資なので、元本保証がなく値下がりする可能性もあることには要注意。いきなり大きな金額を投資せず、最初は100円や500円、1000円などの少額から始めて、感覚をつかんできてから少しずつ増やすといいでしょう。そして、毎月の貯金も必ず継続するようにしてみてください。
以上、「老後に向けて2000万円も貯められない」と思った人が今すぐチェックしたい5つのことについて、お伝えしました。まずは、どれかひとつでも始めてみてください。不安は少しずつ解消され、充実した人生にきっとつながっていくと思います。
(文=西山美紀/マネーコラムニスト)
【※1】
「iDeCoの概要」(厚生労働省)
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