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米国支配層の戦略に従うために原発を再稼働させたい日本のエリート
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2019.04.18 櫻井ジャーナル
ロシアのサンクトペテルブルクから北西へ130キロメートルほどの地点にビボルグという都市がある。そこからバルト海を経由してドイツのグライフスバルトへ天然ガスを運ぶパイプラインがノードストリーム。そのパイプラインと並行してウスト・ルガとグライフスバルトをつなぐノードストリーム2が建設されている。 天然ガスの取り引きを通じてEUとロシアは結びつきを強めてきたが、それを嫌うアメリカの支配層は妨害を続けている。ウクライナで2014年にバラク・オバマ政権はネオ・ナチを使ってクーデターを実行したが、その大きな理由のひとつはウクライナを通るパイプラインを支配し、EUとロシアとの関係強化を防ぐことにあった。 しかし、ノードストリーム2の建設はアメリカの妨害を乗り越えて進んでいる。それだけEU、特にドイツはロシアの天然ガスを必要としているのだ。 アメリカのエネルギー資源は高くつき、中東は不安定。アメリカが安定して石油や天然ガスを供給できる保証はない。ロシアの石油や天然ガスをEUが購入しようとするのは合理的な判断だと言える。 ドイツの場合、もうひとつ大きな理由がある。原子力発電からの離脱だ。2011年3月11日に東電の福島第一原発で燃料棒がメルトダウンするという大事故が起こったが、その後にアンゲラ・メルケル首相は原発を止めると決断した。メルケルは量子化学の博士号を持つ人物で、福島第一原発の事故が何を意味するか理解していたのだろう。福島第一原発の事故後、日本でも原発は停止した。 日本はこれまでアメリカが支配するサウジアラビアをはじめとする中東から石油を輸入していた。ロッキード事件でサウジアラビアの富豪で自国の情報機関だけでなくCIAとも緊密な関係にあるアドナン・カショーギが登場する一因はそこにある。 ロッキード事件が発覚した当時、日本の石油利権は「4K」が握っていたという。ひとりはカショーギ(Khasshoggi)だが、残りはニューズウィーク誌の編集者でダレス兄弟の下で活動していたハリー・カーン(Kern)、川部美智雄、そして岸信介だ。カーンもロッキード事件で名前が出てくる。ところで、岸に英語や政治家としての振る舞いを教えていたコンプトン・パッケナムはニューズウィーク誌の日本支局長だった。 現在、アメリカはイランに対する経済戦を実行中で、日本に対してもイランからエネルギー資源を輸入するなと命令しているが、属国日本でも完全に止めることはできない状況。ロシアからの天然ガス輸入をアメリカの支配層は認めないはず。日本の支配層が原発を再稼働させたがっている理由のひとつはここにあるのだろう。 |
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