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年金「繰り下げ受給」は本当に得? 歳をとってからでは使い道もない
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190416-00000002-moneypost-bus_all
マネーポストWEB 4/16(火) 15:00配信 刊ポスト2019年4月19日号
平均寿命を考慮して「元気なうちに年金をもらう」という考え方
これまで喧伝されてきた定年後対策の常識は、〈保険料を長く払って将来の受給額を増やしたほうがいい〉〈あと数年、我慢して繰り下げ受給すれば、年金が大きく増やせる〉といった「増やす」ことを目的としたものばかりだった。
だから、「早くもらう」ことの重要性を見落としてしまう。「繰り上げ受給は損」──という思い込みから解放されることで、豊かな老後が送れるケースもある。
55歳の時に会社都合により早期退職に追い込まれたEさんは、転職によって給料が激減し、還暦を前に苦しい生活を強いられた。昨年70歳の古希を迎えたEさんが振り返る。
「60歳になった時、迷わずに繰り上げ受給を選びましたね。10年前だから年金の報酬比例部分は60歳受給だったが、65歳から受け取るはずの基礎年金を繰り上げでもらいました。
申請をする前に年金事務所の相談窓口に行ったら、『70歳まで我慢すれば1.4倍になる』と、繰り下げ受給をしきりに勧められましたが、生活が苦しかったので迷いはなかった。働きながらだったので支給停止もあって、もらえたのは月5万円ほど。それでも、だいぶ助かりましたね。
振り返って感じるのは、65歳、70歳と歳を重ねるにつれ、物欲がなくなるからか、毎月の出費が減る。お金が必要な時に繰り上げてよかったと思います」
Eさんが年金事務所の相談窓口で説明されたように、政府を中心に「繰り下げが絶対に得」というキャンペーンが張られている。
自分が預けてきた保険料を引き出す時期にまで介入するなど、“余計なお世話”としか言いようがないが、繰り下げ受給を選ぶと1か月ごとに金額が0.7%増え、70歳まで受給開始を延ばせば42%もアップする。
だが、「年金博士」こと社会保険労務士の北村庄吾氏は「キャンペーンに踊らされてはいけません」と警告する。
「近年は、『繰り下げが得』という話ばかり強調されますが、歳をとって体の自由が利かなくなってから多くの年金を受け取っても、使い道がないケースは少なくありません。元気なうちに繰り上げ受給し、人生を豊かにするために使うことはひとつの卓見です」
“元気なうちにもらって使う”という観点から繰り上げと繰り下げを比べてみると、その景色は一変する。
別掲の図をご覧いただきたい。厚労省の標準モデルを前提として「60歳まで繰り上げ」「65歳から受給」「70歳まで繰り下げ」のそれぞれのケースで、平均寿命(男性81歳)までに年金をいくら受け取れるかを計算した。
たしかに、「繰り上げがいちばん損」に見える。しかし、その下に示したように、健康的な日常生活を送ることができる「健康寿命(男性72歳)」までの年金受給額を計算すると、状況は大きく変わる。
この場合、60歳から繰り上げ受給するのが「いちばん得」になるのだ。70歳まで繰り下げた場合と比べると約3倍も受給額が多い。
70歳まで繰り下げた場合、健康寿命までたった2年しかないから、ここまで大きな差が生まれるのだ。
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