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「2050年の日本は犯罪大国になる」とジム・ロジャーズが予測する理由
https://diamond.jp/articles/-/194291
2019.2.21 ジム・ロジャーズ ダイヤモンド・オンライン
世界的投資家のジム・ロジャーズ氏は、日本の未来をどう予測するのか
ウォーレン・バフェット氏、ジョージ・ソロス氏と並び「世界3大投資家」と称されるジム・ロジャーズ氏。彼は、これまで独自の投資眼からリーマンショック、トランプ当選に至るまで、数多くの「予言」を的中させてきた。そんな伝説の投資家は、日本と東アジア経済の未来をどう見るのか。ロジャーズ氏の最新刊『お金の流れで読む日本と世界の未来』から一部を抜粋して、今回はロジャーズ氏が予測する「日本の未来」を紹介する。
「私がもし10歳の日本人なら、ただちに日本を去るだろう」
日本は、私が世界で一番好きな国の1つである。これまで私は世界一周旅行を2回敢行し、数えきれないほどの都市を訪れたが、その中でも東京──あれほど豊かな食文化が発達している都市を私は知らない。銀座に世界最高のステーキハウスがあるのをいまでも覚えている。
最高のイタリアンレストランは、イタリアではなく日本にあるのだ。もちろん食べ物だけでなく、日本はすべてがすばらしい。京都など、歴史をよく保存している都市も多い。個人的に本当に好きで評価している国だが、その日本が50年後か100年後には消えてしまうのは心から残念でならない。
なぜ消えると断言できるのか?当然だ。これだけ借金があり、しかも子どもを作らないのだから。私はこれだけ日本を愛しているが、日本に住もうとは思わない。借金と少子化、この二つがシンプルな理由だ。
2017年11月のことになるが、アメリカの投資情報ラジオ番組「スタンスベリー・インベスター・アワー」の中で、私はこう発言した。「もし私がいま10歳の日本人ならば、自分自身にAK‐47(自動小銃)を購入するか、もしくは、この国を去ることを選ぶだろう。なぜなら、いま10歳の日本人である彼、彼女たちは、これからの人生で大惨事に見舞われるだろうからだ」と。AK‐47とは、旧ソ連が開発した自動小銃のことである。このラジオ番組はインターネット上で視聴できるため、放放送開始からまもなく大きな話題になったらしい。日本でも波紋を広げたと聞いている。
犯罪大国になる「2050年の日本」
もちろん私は、銃を買って撃ちまくるようにと提案しているのではない。10歳の子どもが40歳になった時、往来では暴動がたくさん起きているかもしれない。国民全体が不満を覚えて国が破綻に向かう時は、怒り、バイオレンス、社会不安が募るものだ。日本だけはそうならないと言う人もいるが、これはどの国でも起こる社会現象だ。殺人を含め、さまざまな形の犯罪が増えるだろう。
30年後にはそれだけ社会問題が深刻になるから、自分の身を守るため、あるいは革命を率いるための方法が必要であると言いたかったのだ。
10歳の子がこのまま日本に残り、大成功して財を成すことも可能だろう。しかし、その人生は順風満帆には行かないだろう。なぜなら日本に吹いているのは、追い風ではなく逆風なのだから。
国の衰退の原因を歴史に見る
人口が減少し、さらに移民を受け入れない国に将来大きな問題が起きるのは、歴史も物語っている明白な事実だ。
たとえば、西アフリカのガーナ共和国。1957年当時、ガーナは大英帝国の元植民地の中で最も裕福な国だった。しかし、初代大統領のエンクルマが「外国人は排除する、ガーナのためのガーナにする」と言い出して国境を閉鎖した。結果はどうだろう。ガーナはわずか七年後に瓦解し、軍事クーデターが起きて、エンクルマは追放された。
ビルマもいい例だ。1962年、アジアで最も裕福な国はビルマだった。ところがビルマ政府も「外国人を追放せよ」と命令し、国境を閉鎖した。国名はその後ミャンマーに変わり、50年後のいま、彼の国はアジアの最貧国に成り果てた。
東アフリカのエチオピアも同様だ。200〜300年前は非常に繁栄している国だった。エチオピアはアフリカの中でも特殊な国で、アフリカの多くの地域が15世紀以前、キリスト教からイスラム教に改宗したにもかかわらず、ここだけはキリスト教が生きのびた。それだけ外の世界にさらされていたから、繁栄することができたのだろう。
しかし、もう外国人はいらないと言って閉鎖した途端、完全に崩壊した。いま、GDPが世界平均の5パーセントにも満たないこの世界最貧国に行きたいと思う人はなかなかいないだろう。
いまや世界経済をリードする存在となった中国も、過去に同じ過ちを犯している。
ヨーロッパ人がアメリカ大陸に渡るはるか前に、中国はアメリカを発見していたという説がある。ヨーロッパ人がアメリカを発見した時、すでにそこには中国人がいたのだ。しかし中国の皇帝か誰か権力者が、新大陸に求めるものは何もないと言って船をすべて燃やしてしまった。
アフリカなど各地を探訪した鄭和という有名な提督もいたが、政府は彼の残した貴重な地図や記録もすべて燃やし、国を閉鎖してしまった。するとどうだろう、中国は衰退の一途を辿った。
アメリカだってそうだ。アメリカ経済が一番繁栄を極めていたのは移民法が制定される1920年代の前だと、私は著書『冒険投資家ジム・ロジャーズのストリート・スマート』(SBクリエイティブ)をはじめ、多くの場で繰り返し述べている。
このように、外国人を排除し、門戸を閉じた国が衰退の一途を辿るということを、歴史は何度でも教えてくれる。外国人は新しい活力、新しい血統、資本、アイデア、興奮、刺激をもたらす。だから繁栄している国は外国人を欲しがるのであり、外国人もそんな国に惹きつけられる。ただ、国内で問題が起きて不満がたまってくると、何でも外国人のせいにして、やがては追放してしまう。外国人を追放する方が結局はさらなる問題を引き起こすというのに、だ。
(ジム・ロジャーズ、訳/大野和基)
※本文は書籍『お金の流れで読む日本と世界の未来〜世界的投資家は予見する』を一部抜粋して掲載しています。
ジム・ロジャーズ氏の著書『お金の流れで読む日本と世界の未来〜世界的投資家は予見する』
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— ダイヤモンド・オンライン (@dol_editors) 2019年2月20日
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— 走ざ(案山子のしもべ) (@S_orza) 2019年2月20日
これだけ借金があり、しかも子どもを作らないから。私はこれだけ日本を愛しているが、日本に住もうとは思わない。借金と少子化、この二つがシンプルな理由だ。
「子供は作らないから、これから幸せになれると思えない」って息子から言われて孫はあきらめたって友達に聞いたなぁ。私も若かったら産まない😓「2050年の日本は犯罪大国になる」とジム・ロジャーズが予測する理由 | News&Analysis | ダイヤモンド・オンライン https://t.co/ZXyuScNpZS
— OJOO❤️💙Nakama⭐️ (@ojoo1113) 2019年2月20日
理由は誰でもわかってる事だが、政治家がそれに対して本腰入れて何かしようとしない。オリンピックとかやって欲しくないし、政治家が職務放棄に近い状態。RT:「2050年の日本は犯罪大国になる」とジム・ロジャーズが予測する理由 https://t.co/1WHaRyzHEN @YahooNewsTopics
— JETS狂のつぶやき (@jetskyou) 2019年2月20日
自動運転技術の防犯カメラとAI映像処理によるリアルタイム4D地図技術が、日本人や外交人も含む街頭防犯カメラになり犯罪は減ると思う。これは、日本だけではなく世界的に起こる事と思う−「2050年の日本は犯罪大国になる」とジム・ロジャーズが予測する理https://t.co/FLBcxFlv1H @YahooNewsTopics
— 片上 泰助 (@k_taisuke) 2019年2月20日
もう始まってる気が…
— アルテイド🇦🇹🇪🇺に住む日本人 (@artheid3) 2019年2月21日
私は彼と同じく移民賛成派(ただし奴隷としてではなく市民として!)なのだけど、 まずアレを何とかしないと政策議論も出来ない!💢
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— にねんさんくみ (@poponchyo) 2019年2月21日
日本人はとことん変わる事を嫌う。
国民性か、年寄りばかりだからか?
彼に言われるまでもなく、日本は老衰で死ぬと思う。借金残して。
外国人を排除し、門戸を閉じた国が衰退の一途を辿るということを、歴史は何度でも教えてくれる。https://t.co/3GDbWU4vQc
— 留学生キャリア支援のASIBAITO (@asibaito) 2019年2月21日
外国人受け入れ、開国・鎖国というテーマだが、まあ新しいものに好奇心を持って心を柔らかくして対応できるか否か、それでその先が決まってくる、ということだろうなぁ。
— 大村・Traveler・亮一 (@omuraryoichikun) 2019年2月21日
『外国人は新しい活力、新しい血統、資本、アイデア、興奮、刺激をもたらす。』https://t.co/0tDI1rT3vC
このことは、海外にいるとよくわかる。
— ベトナム太郎 (@lamha2014) 2019年2月21日
日本の閉鎖性と思考軸の狭さが本当に不安になる。 https://t.co/UC9Akq1DLG
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