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雑感。少子化と児童虐待
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2019年02月17日 在野のアナリスト
堺屋太一氏の告別式が行われました。堺屋氏はずっと少子化についての問題を訴えてきましたが、安倍政権ではまったくその問題に手を付けずに放置。剰え少子化による雇用環境の改善を「成果」などと、とんでもないことを言いだす始末です。成長を前提とした制度、政策に依拠しながら、成長の果実さえ生み出せない。その状況が後数年つづくだけで、日本は絶望的な状態になりますが、そんな想像もできないのでしょう。 そもそも「人手不足」はブラック企業のいう言葉。収益を従業員に正しく還元されていれば、労働者は自然と集まってくるもので、安い人件費でないと戦えない、というのは経営サイドの失敗です。そうして待遇のよい企業には人が残り、そうでないところは人手不足と騒ぐ。そんなブラック企業の是正をするのではなく、その声を聞いて外国人労働者を受け入れるのですから、安倍政権にすりよる層の質もうかがえるというものです。 そして少子化対策ではもう一つ、千葉県野田市の虐待事件でも、政権は「対策をしっかり…」と述べますが、その原因を正しく理解できているのか? 外では温厚、とされる父親が小学校や児相に圧力をかけたり、嘘をついたりしてまで娘をとりもどしたのか? それは父親にとって『一度覚えたストレス解消の味』が忘れられず、次にそれなしで同じストレス環境に晒されたときへの不安が、執拗な行動につながったのです。 ストレスとは誤解されがちですが、本人がそれと意識していない形で心にかかる負荷です。意識できるものはプレッシャー、と区別されるのです。父親が幼少のころ、家庭においてストレスをうける環境にあった。そして自分が父親となり、家庭内において同じようなストレスを感じたとき、異様な苛立ちを覚えるのも、その負担を受容できなくなっているため。だから心のバランスを保つための自己防衛をとろうとします。幼少のころは親に逆らえず、ストレスに晒されるだけだったものが、親になると解消できる。それが子供への暴力です。そしてストレス解消できることが快感となり、それをくり返してしまう。他者との関係でそれが発揮されないのは、幼少時のストレスが主に家庭に限られていたためであり、普段は温厚とされる人物が家庭で激変してしまうのも、ストレスから身を守るために為されている、と自覚させない限りは虐待が収まりません。 これは精神疾患でも同じですが、そうした過去の事実と親が向き合えるようにならないと、解決しない問題なのです。しかし今、児相でも行われているのは面談であったり、一時的に引き離して様子をみる、というだけです。必要なことは親へのカウンセリングです。自分の事情にすら気づかず、冷静に考えれば異常な行為でも、自己防衛による行動なのでそれを正当化しようとする。なぜそんなことが起こっているかを見極めないと、また同じことをくり返すだけ、児相の職員を増やしても抜本的な対策とはならないのです。 それに児相の職員の要件も、緩和した方がよいでしょう。職員がカウンセリングまでうけもつのではなく、専門のカウンセラーとの橋渡しをする。児相が客観性をたもち、子供サイドに立たないと子供を守れません。親への対応をカウンセラーが担い、第三者性をもたせる。児相は子供が好きで、子供を守りたいという人がなるものなら、人材はすぐに確保できます。またカウンセラーの質も担保しないといけないので、そちらにも配慮が必要ですが、ここまですればある程度は虐待による事件を減らせるのではないか、と思います。 ただ安倍政権では、こうした児相の職員増という話もコストアップだからやりたがらない。来年度に1000人増ぐらいでは、付け焼刃ぐらいにしかならないでしょう。安倍氏そのものが人の機微に対して鈍感である以上、まともな指示もだせない。周りにいる人物も、安倍氏の顔色ばかり窺っていて、忖度はできても心の内面まではかれない。子供を守る、というのは少子化という意味でも大きいのですが、残念ながら安倍政権では対応もできないので、こうした問題をくり返してしまうのでしょう。安倍政権の面々は、まず堺屋氏の『平成三十年』を読むところから始めた方がよいのかもしれませんね。 |
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