http://www.asyura2.com/19/genpatu52/msg/876.html
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http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1246.html
すでに書いているように、原子力発電の核廃棄物は、とんでもなく厄介な代物で、再処理してもしなくても、恐ろしいほど時間がかかり、超危険な性質を持っている。
以下は、日本政府=資源エネルギー庁の解説から拝借した。
相変わらず、日本政府は姑息な歪曲ばかりして解説しているが、左側は、ウラン235を燃料とする沸騰水型原子炉の使用済み核燃料を「再処理」しないと、天然ウランと同等の有害性にまで減衰するのに10万年かかると書いている。
だが、現在、経産省が各電力企業にやらせているのは、日本政府が保有する核爆弾8000発も作れる47トンのプルトニウムが、世界中から「兵器用備蓄」と糾弾されているため、これを通常原子炉で使って、少しでも減らそうとして、MOXというプルトニウム混合燃料を原発で使うよう電力に強要していることだ。
だから、今や大半の核廃棄物がMOX廃棄物であり、放射能毒性が収束する10万年どころか、大量のプルトニウムが含まれているため、ウラン燃料の数倍以上はかかるはずで、30万年とか50万年という時間がかかるのだ。
MOX核燃料廃棄物は、人間の手によって、安全に超長期保管できる温度=100度以下になるのに500年かかることは、何度も書いた。
500年間は、使用済み核燃料を監視し、冷やし続けねばならない。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1236.html
もし、100度以上だと、水に漬けて冷やすとき、沸騰してしまい、水が蒸発してしまうのだ。いったん地層処分すると、簡単に手を出せなくなるので、収納プール内で水が蒸発し、しかも保管庫内の湿度や温度を上げてしまうのでは困るから、どうしても100度以下に崩壊熱が鎮まるまで、外部で保管しなければならない。
このとき、監視せず、冷却もせずに、放置したら何が起きるのか?
それは核燃料廃棄物を収納した燃料被覆管に亀裂が入ったり、クリープという変形現象が起きて破損し、内部の放射能が環境に飛び出してくるのである。
そもそも、プルトニウム核燃料を2割しか分裂させずに交換してしまう理由は、超高熱のため、クリープ現象が塑性限界を超えてしまって崩壊の危険があるからで、それを500年にわたって冷やしても、いつでも崩壊の危険性がつきまとっている。
冷やさなければ、確実に、被覆管の破壊が起きて、無毒化に50万年という時間が必要なプルトニウム核廃棄物が、環境に莫大な量、飛び出してくる。
また冷やしていても、経年劣化により微細な亀裂が入り、放射性希ガス=クリプトン85やヨウ素129、トリチウム、ラドンなどが絶えず、少しずつ噴出してきて、周辺の土地を汚染するのだ。
だから、「絶対安全」な、核燃料廃棄物の恒久保管など絶対にありえないのである。
もしも「オラが村」に核廃棄物貯蔵施設を作ろうものなら、もはや、その村の放射能汚染は免れない。
必ず、施設の至るところから放射能が噴き出してきて、周辺の農地や牧場を汚染し、危険な農産物など誰も買わなくなるだろう。
ところが、予算が少なく、放射能について知識のない人ばかりの、過疎村が、危険を知らず、目先のカネばかりに目を奪われて、恒久保管施設建設に名乗りを上げている。
北海道・神恵内も応募の動き 核ごみ調査 商工会が議会に請願 9/11(金)
https://news.yahoo.co.jp/articles/19d72adc3af88f2e2823735a9ad8496b88a39a11
【神恵内】原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた文献調査について、後志管内神恵内村の神恵内村商工会(上田道博会長)が、村の応募検討を求める請願を村議会に提出していたことが10日、分かった。15日開会の定例村議会で審議される見込みで、村は採択されれば、検討を始める見通しだ。国が2017年に処分に適した場所を示す科学的特性マップを公表した後、応募検討に向けた動きが明らかになるのは、8月に表明した同管内寿都町に次いで全国2カ所目。
核のごみ処分場の調査に応募検討、寿都町長が掲げる「大義」
https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/depth/00731/
「入り口の議論はあるが、出口(最終処分)の議論がずっと先送りされてきた。手を挙げることで風穴を開けたい」。原子力発電所から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場誘致につながる「文献調査」への応募を検討していると表明した寿都町の片岡春雄町長は、本誌の取材にこう答えた。
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引用以上
神恵内村も寿都町も、経産省の嘘の説明に欺されて、核燃料処分場が安全なものだと思い込まされているが、事実は違う。
現実には、100%完璧な安全性を持った使用済み核燃料が搬入されることはありえず、長期の高熱暴露で、クリープ変形を起こしたボロボロの被覆管集合体ばかりが搬入され、少しずつ、被覆管に亀裂や崩壊が起きて、放射性希ガスが環境に排出される。
クリプトン85やトリチウムは無害とのデマ説明がまかりとおっているが、それも嘘だ。 https://plaza.rakuten.co.jp/taizousan/13015/
http://www.jca.apc.org/mihama/uk_france/krypton010122.htm
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-53.html
もしも、最終処分場を村の中に作ってしまえば、それまで健康で安全な農業畜産業を営んできた村人たちは、癌にかかり、奇形児が登場し、結局、村を追い出されることになるだろう。
そのとき、導入した政府は「放射性希ガスは安全、病気の原因は証明不能」と言うだけで、抗議や賠償、移転要求にも一切取り合わないことだろう。
なぜ、核開発に「最終処分場」というトイレが存在しないのか?
それは、あまりにも危険で、あまりにも超長期間の保管に対し、自分たちと子孫を摩守ろうとする人々が建設を許さなかったからだ。
そもそもプルサーマル運転で出てくるMOX使用済み核燃料を500年間安全に強制冷却保管してから、最終処分場に入れるのだが、その500年でさえ、人類社会の歴史から考えて、安定した安全を確保できる時間ではない。
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-1241.html
さらに、最終処分場で数十万年という時間を安全に保てるのか?
ありえないことだ。数十万年という地球史的時間では、人類滅亡をもたらすような、凄まじい自然災害が無数に存在する。
隕石・火山噴火・巨大地震・戦争・気候変動など数えればキリがないが、それらのすべてが、核廃棄物の安眠を妨げ、また破壊してしまうのだ。
噴火だけとっても、硫黄島や鬼海カルデラは、イエローストーンやトバ火山クラスの超巨大噴火を数万年に一度繰り返してきた。その一つ一つが、人類を存亡の危機に追いやるほどのスケールだった。
また核施設は、戦争が勃発したとき標的にされる。核廃棄物保管場に核ミサイルを撃ち込めば、その周辺の数百キロ圏という広大な土地が放射能汚染され、永久に人が住めなくなる。中国共産党やロシア・プーチン政権ならやりかねない。
そんな凄まじい危険が、未来永劫、おそらく人類滅亡まで続く核廃棄物最終保管場を、オラが村に誘致しようというのか? 神恵内村、寿都町の人々よ……。
目先にぶら下がったカネに目を奪われて、未来を放棄しようというのか?
あまりに愚かだと思わないか? ……
原子力開発に未来など存在しない。あと数十年で、人間社会から消えてしまうはずだ。
原子力産業は、あまりにも多くの嘘をつきすぎた。超危険なのに、安全と嘘をついて、事業を進めようとしたので、嘘が嘘を呼び、核開発の1から10まで、まともな真実が存在しない。
来年は、巨大な核事故=福島第一原発事故から10年、東京電力と日本政府は、「被害は何も起きてない」と真っ赤な嘘をついて、被曝した人々を欺し続けてきたが、放射能発癌の潜伏期間は、大人の場合、10年だ。
10年が経過すれば、一斉に放射能発癌が始まる。乳癌、前立腺癌、膀胱癌、膵臓癌と、あらゆる癌が被曝地の人々(東京も含む)に襲いかかる。
人々は、自分の肉体の崩壊を通して、嘘のカタマリである核開発、原子力産業を拒否するようになるだろう。
核廃棄物恒久保管施設に立候補している町村の人々よ、なぜ、寿都町や神恵内にような過疎の超田舎に、施設を作ろうとするのか?
日本政府が説明するように安全だったなら、東京都内、それも国会議事堂や皇居に作れば良いではないか?
その真実の意味が分かるようになれば、誘致が何をもたらすのかも、分かるはずだ。
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