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「再処理工場 正式合格も続く困難な道」(ここに注目!)/水野倫之・nhk解説委員
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/433419.html
2020年07月29日 (水)
水野 倫之 解説委員
青森県六ケ所村に建設中の再処理工場が、きょう安全審査に正式に合格する見通しとなった。ただこの先も課題は山積。水野倫之解説委員の解説。
イラストには着工からきょうの合格までの道をかなり長く描いてみたが、着工はもう27年も前。
当初は4年で完成の予定だったがトラブルが相次ぎ、
福島の事故で基準も厳しくなって審査が続き、完成を24回延期。きょうようやく合格となる見通し。
再処理工場は原発の使用済み燃料からプルトニウムを取り出して繰り返し使う
核燃料サイクルの中核施設だが、
四半世紀たっても完成しない工場は、ほかの業種ではまずないこと。
そしてこの先の道も、いばらが続く。
完成に向けては一部設備の試運転のやりなおしが必要だが、
福島の事故前に行われた高レベルの放射性廃液を固める設備の試運転では
トラブルが相次いだ。
当時を経験した社員の多くがすでに退職するなど現場を離れていることもあり、
今後再試験がうまくいくかどうか簡単なことではない。
ほかにも完成しても開店休業状態になりかねない懸念がある。
プルトニウムは核兵器の原料ともなるので、余らせるわけにはいかない。
工場はフル稼働すれば年間7トンのプルトニウムが出るが、
これを消費するには10数基の原発の稼働が必要。しかし現状、消費できる原発は4基しか再稼働してない。
これに加えて海外などで再処理して取り出されたプルトニウムが46tもあって
これをどのように消費するのかも決まっておらず、
今、工場を稼働する必要があるのか疑問視する声も。
それでも政府や電力業界は原発の燃料の有効利用に役立つなどとして今後も着実に進めると説明。
ただ課題山積なわけで、今必要なのは稼働を急ぐことではなく、
原子力政策の見直し。早く議論を始めなければならない。
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