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常磐道・全通5周年、未来は暗い
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2020/03/02(月) 16:42:35 めげ猫「タマ」の日記
2015年3月1日に常磐自動車道が全面開通し、昨日(3月1日)に5周年を迎えました。新規開通した常磐富岡IC―浪江IC間やその先の南相馬市をみると、避難地域であり住民が戻らない。大部分が避難地域にならなかった南相馬市では(1)、若い女性が逃げ出しており、今後は大幅な人口減が見込まれます。お祝いしたいんですが、未来は暗そうです。
常磐道は東京―仙台間を太平洋沿岸部にそって結ぶ高速道路です(2)。福島県沿岸部(以下、浜通りとする)は福島原発事故で浜通りは南北に分断されてしまいました。今から5年前の2015年3月1日に常磐富岡IC―浪江ICが開通し、全線開通となりました(1)。以下に示します。
事故から8年9ヶ月を経て汚染地帯を走る福島の高速道路
※1(2)の数値データを元に(3)に示す手法で2019年12月1日時点に換算
※2 避難区域は(4)による
図−1 常磐自動車道(福島県区間)
図に示すように最後に開通した富岡IC―浪江ICは国が除染が必要する毎時0.23マイクロシーベルトを超えた地域が広がっています。最後に開通した汚染された区間は汚染されています。また、ここは避難区域です。またこの先の南相馬市南部も避難区域でした(4)。以下に最後に開通した区間が通る富岡町、大熊町、浪江町およびその先の避難指示が解除された南相馬市の避難指示解除区域の住民の居住状況を示します。
住民が戻らない常磐道常磐富岡ICー南相馬IC間の避難地域
※1(6)〜(10)で集計
※2 最後に開通した沿線の内、双葉町は避難指示が解除されていない(4)。
図―2 富岡町、大熊町、浪江町および南相馬市避難指示解除区域の居住状況
なお、双葉町は避難指示が解除されていません(4)。
2020年2月1日時点の南相馬市の人口は53,574人です。一方で避難解除区域に住民登録しているのは8,120人(全体の15%)で、大部分が避難指示が出なかった地域の住民です(6)。
今から5年前の2015年2月に、南相馬市には1,588人の10代の後半女性がいました。5年を経て彼女たちは20代前半になっています。今(2020年2月)の南相馬市の20代前半女性は554人です。残ったは35%(552÷1,558×100)で65%の方が同市を出ていきました。いかに10代後半の方が5年後に残っていた割合の推移を示します。
事故後に加速した10代後半から20前半の南相馬市女性の脱出
※(11)を集計
図―3 南相馬市の10代後半の方が5年後に残っていた割合
図に示すように事故前から、同市から10代後半から20代前半にかけて出ています。ただし、その割合は男女とも4割以下で、60%以上の方が残っていました。近々1年を見ると
男性 50.1%
女性 32.8%
で、女性の3分の以上が出ていくようになりました。でも、これは10代後半から20代前半だけではありません。近々1年の平均で、同市女性が5年後に残っていた割合は
10代前半⇒10代後半 62.2%
20代後半⇒20代前半 56.9%
です。仮想的でですが、この3つを掛け合わせ10代前半の女性が20代後半になるまでの割合が計算できます。
10代前半⇒20代後半 11.6%(0.622×0.328×0.569×100)
以下に推移を示します。
事故後に加速した10代前半から20後半の南相馬市女性の脱出
※(11)を集計
図―4 南相馬市の10代前半の方が20代後半まで残っていた割合
図に示すように事故の影響を受けない2005年までは、男女とも60%程度で推移していました。それが事故がどんどん低下しました。特に女性は近々1年は10%程度になっています。今のところ南相馬市の10代前半の女性が、20代後半まで残る割合は1割程度です。
福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。
※(12)をキャプチャー
図―5 福島の綺麗な女性
どこへいっても歓迎されます。あえて汚染されている福島に残る必要はありません。
以下に南相馬市の赤ちゃん誕生数を示します。
事故後に赤ちゃんが生まれなくなった南相馬市
※(11)を各年2月から翌年1月の1年間で集計
図−6 南相馬市の赤ちゃん誕生数
図に示すようにどんどん減っています。数値を記載すると
事故前(2010年2月〜11年1月) 567人(男の子289人、女の子278人)
近々1年(2019年2月〜20年1月)284人(男の子152人、女の子132人)
で、半減しています。
以下に常磐自動車道の福島県区間の利用状況を示します。
浪江IC付近の交通量が少ない常磐道
※(4)にて作成
図―7 常磐道(福島県区間)の交通量
図に示す通り常磐富岡IC―南相馬IC間の利用がすくなっています。
沿線の旧避難区域には住民が戻らず、北部の南相馬市からの若い女性の脱出が止まりません。そして、子供がどんどん生まれなくなっています。このままでは大幅人口減が見込まれ、今でも少ない利用者は今後もどんどん減って行きます。
昨日(3月1日)に5周年を迎えました。お祝いしたいんですが、未来は暗そうです。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
常磐道沿線の避難指示解除区域には住民が戻りません。そして、多くの福島の皆様も不安のなか過ごしています。
福島県郡山市産米の全量全袋検査は約113万件で、福島県一位です(13)。同市の人口は約33万人なので(14)、市民が食べるには充分な量です。同市のお米は「あさか舞」といって美味しいお米です(15)。安全なので2011年産米ですら、学校給食に使われ子供達に強制的に食べさせました(16)。でも、福島県郡山市のスーパーのチラシに福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県南相馬市のスーパーのチラシ
※(17)を引用
図―8 福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県郡山市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-3192.html
(1)常磐自動車道 - Wikipedia
(2)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日〜11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(3)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(4)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(5)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(6)避難指示区域別居住状況/南相馬市公式ウェブサイト -Minamisoma City-(南相馬市)
(7)広報なみえ - 広報なみえ - 浪江町ホームページ(浪江町)
(8)浪江町ホームページ トップページ(浪江町)
(2)令和2年2月1日現在の居住・避難状況 - 大熊町公式ホームページ
(9)県内外の避難・居住先別人数【令和2年2月1日現在】/富岡町
(10)広報とみおか/富岡町
(11)福島県の推計人口(令和2年2月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(12)2020年02月28日(金) 21:00突然の臨時休校…教育関係者は対応に困惑 休んだ分の授業は?給食費は?〈福島県国見町のケース〉 FTV
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