グレタ原発ロビー騒動の顛末、以下のブログによると、「大衆紙「Bild」は「気候変動活動家グレタは、エネルギー転換について石炭より原発を望むと考えている! So denkt Klima-Greta über die Energie-Wende Lieber Atomkraft als Kohlestrom!」とのタイトルを掲げて記事を掲載」 という曲解から混乱したようすを、他紙が、 「グレタ・トゥンベリは、その後の出した、原発は非常に危険で、非常にコストが高く、(建設に)時間がかかり過ぎる、という個人的反対評価にもかかわらず、大混乱を招いてしまっている。とりわけトンベルクは原発ロビー活動者として非難されている」 と批判した、つまり、グレタさんの立場を擁護し、 「このように当初ドイツの各新聞は、グレタ・トゥンベリが原発支持者で原発ロビー活動に加担しているというフェイクを否定し、その報道姿勢には多少の違いがあるにしても、客観的に事実を伝えようとしていた。」 という大衆紙「Bild」のフェイク・ニュースを他の各メディアが批判。 「このように現在においても、世界の誰もが見られるように配慮しているドイツの公共放送を見れば一目瞭然で、ヨーロッパ最大の新聞「Bild」は事実を捻じ曲げていると言っても過言ではない。」 -- (380)“救済なき世界”をそれでも生きる(2) ・グレタ・トゥンベリの検証が投げかける希望 - ドイツから学ぼう https://msehi.hatenadiary.org/entry/2020/01/14/105600 またグレタが原発支持者で原発ロビー活動に加担しているというフェイクが、すなわちグレタが2019年3月17日のTwitter論議でパリ協定の早急な実現を求められ、「石炭より原発が寧ろよい」と述べたことから、「グレタ・トゥンベリが原発ロビー活動に加担している」というニュースがネットの拡散で世界を駆け巡った。 それに対してドイツのほぼ全てのメディアが取り上げ、大衆紙「Bild」は「気候変動活動家グレタは、エネルギー転換について石炭より原発を望むと考えている! So denkt Klima-Greta über die Energie-Wende Lieber Atomkraft als Kohlestrom!」とのタイトルを掲げて記事を掲載し(下のアドレス参照)、彼女が個人的には原発反対で、パリ協定の早急な実現のための部分的容認であるにもかかわらず、ネット拡散でひとり歩きし、原子力ロビー活動でグレタを原発預言者に祭り上げていると述べていた。 https://www.bild.de/politik/ausland/politik-ausland/greta-thunberg-ueber-die-energiewende-lieber-atomkraft-als-kohlestrom-60771444.bild.html また日本でもよく知られている中道右派のフランクフルター・アルゲマイネ紙は、「グレタ・トゥンベリが今原発ロビー活動で非難される理由」とのタイトルで(下のアドレス参照)、以下のように個人的に反対表明しているにもかかわらず、大混乱を招き、原発ロビー活動で非難されていることを伝えていた。 https://www.faz.net/aktuell/politik/ausland/warum-greta-thunberg-sich-fuer-atomenergie-ausspricht-16099744.html 「グレタ・トゥンベリは、その後の出した、原発は非常に危険で、非常にコストが高く、(建設に)時間がかかり過ぎる、という個人的反対評価にもかかわらず、大混乱を招いてしまっている。とりわけトンベルクは原発ロビー活動者として非難されている」 Thunbergs Grundaussage hatte, trotz ihrer anschließenden persönlichen Einschätzung, dass sie Kernenergie für „viel zu gefährlich, zu teuer sowie zu zeitaufwendig halte“, zu großem Aufruhr geführt. Unter anderem wurde Thunberg „Atomlobbyismus“ vorgeworfen. このように当初ドイツの各新聞は、グレタ・トゥンベリが原発支持者で原発ロビー活動に加担しているというフェイクを否定し、その報道姿勢には多少の違いがあるにしても、客観的に事実を伝えようとしていた。 しかし現在の利益が最優先されるネオリベラリズム新自由主義では、その後の報道で圧力があったかどうかは定かではないが、事実を捻じ曲げたことは事実である。 具体的には3月31日の公共放送ARDの「がり勉の代わりに・グレタ世代は政治を変えるか?」タイトルの人気トークショーで、ヨーロッパ最大の発行部数を誇る大衆紙「Bild」のオンライン「Bild.de」(4月1日1時9分)は、グレタさんの発言を故意に捻じ曲げた。 故意に事実が曲げられたことが発覚したのは、ドイツでネオリベラリズムがクライマックスに達した際の2004年に市民が創設した「BTLDblog,de」(4月1日14時15分)が、詳しい検証で捻じ曲げた証拠を提示したからである。 すなわち「Bild.de」の巻頭タイトルは、「気候活動家グレタ発言:原発は解決の一部である Klima-Greta: „Atomkraft kann Teil der Lösung sein“」で大きく飾り、具体的には司会者女史の「あなたは原発に賛成ですか?」の質問で、「聴衆は好奇心を掻き立て、気候活動家グレタは即座に、“原発は未来にはありませんが、化石燃料なしでの解決の一部になり得ます”Die Zuschauer sind gespannt und Klima-Greta lässt sie nicht lange warten: „Atomkraft ist nicht die Zukunft“, meint sie. „Aber die Atomkraft kann ein kleiner Teil einer Lösung ohne fossile Brennstoffe sein.“、と返答したことを挙げている(下のアドレス参照)。 https://www.bild.de/politik/ausland/politik-ausland/greta-thunberg-ueber-die-energiewende-lieber-atomkraft-als-kohlestrom-60771444.bild.html しかし「BTLDblog,de」は、「がり勉のかわりにストライキ・グレタ世代は政治を変えるか?Streiken statt Pauken - ändert die Generation Greta die Politik?」トークショーを検証し、放送及び、実際のグレタさんの返答英語文を載せ、事実が歪曲されていることを指摘していた(下のアドレス参照)。 https://bildblog.de/109170/bild-de-macht-greta-thunberg-zur-atomkraft-aktivistin/ 実際の載せられたオリジナル英語インタビューでは(18分50秒から)、 (アン・ウィル)最近、あなたは原発に好意的と言われていますが、本当はどうですか?Anne Will: Recently, it has been said that you are in favor of nuclear power. Are you?」 (グレタ・トゥンベリ)個人的には原発に反対です。原発は再生可能エネルギーではありません。しかしĪPPCに従えば、あくまでも私ではありませんが、100%再生可能エネルギーに転換できない国では、原発は脱化石燃料解決の一部となると報告しています。しかし私は原発は非常に危険で、高コスト、建設に時間がかかると思います。Greta Thunberg: Personally, no. I mean nuclear power is not the future. It’s not renewable. But according to the IPCC, not according to me, according to the IPCC nuclear power can be a small part of a very big new fossil free energy solution in countries, in areas that lack the possibility of 100 percent renewables. But I mean nuclear power is very dangerous, expensive and time consuming.」 英語オリジナルインタビューでは、さらにパリ協定実現のため真摯に述べているが、番組ではドイツ語に吹替えされ、短縮されているが、事実を伝えるという意味では許容され、トークショー放送の直ぐ下にオリジナル英語インタビューを載せており、第一公共放送ARD(第二はZDF)の公正な報道姿勢が感じられた(ARDトークショーは下のアドレス参照)。 https://daserste.ndr.de/annewill/Streiken-statt-Pauken-aendert-die-Generation-Greta-die-Politik,annewill5964.html 尚放送のドイツ語吹替えでも、23分36秒から (アン・ウィル)最近あなたが原発に賛成だと言われていますが、そうですか? (グレタ・トゥンベリ)個人的には原発に反対です。しかも原発は未来のエネルギーでもなく、再生可能でもありません。しかしIPPCの報告によれば、あくまでも私の考えではありませんが、100%再生可能エネルギーに転換できない国では、原発は脱化石燃料解決の一部となると報告しています。しかし私は原発は非常に危険で、高コスト、建設に時間がかかると思いますAnne Will: Zuletzt hieß es, Sie seien für Atomkraft. Stimmt das?Greta Thunberg: Persönlich: nein. Aber ich meine, Atomkraft ist nicht die Zukunft. Sie ist nicht erneuerbar. Aber nach Meinung des Weltklimarats, nicht meiner Meinung nach, nach Meinung des Weltklimarats kann Atomkraft ein kleiner Teil einer großen Lösung für Energie ohne fossile Brennstoffe sein in Ländern, in Regionen, in denen die Option 100 Prozent erneuerbarer Energie nicht besteht. Aber ich meine, Atomkraft ist sehr gefährlich, teuer und zeitaufwendig.」と述べており、正確に翻訳されている。 このように現在においても、世界の誰もが見られるように配慮しているドイツの公共放送を見れば一目瞭然で、ヨーロッパ最大の新聞「Bild」は事実を捻じ曲げていると言っても過言ではない。 そこには、2022年末までに完全停止するドイツの脱原発に対して、再び原発稼働延長を求める産業側のメディアへの強い原発ロビー活動を感ぜずにはいられない。 もっともそのような強いロビー活動にもかかわらず、下に載せたZDF heuteが報道したように、ドイツは約束通り現存している7基の原発の一つであるフィリップスブルク原発を2019年12月31日に停止し、解体作業に着手している。 そしてこのようなグレタ・トゥンベリさんの検証から私が感ずるのは、救済なき世界の認識にもかかわらず、それを変えようとする真剣さであり、彼女への期待である。 確かにグレタさんのスピーチ原稿は、自ら語るように著名な科学者や父親の助力なしにはありえないとしても、決してそれだけで為し得るものではない。
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