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福島の観光復興は無理
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2020/01/08(水) 19:42:29 めげ猫「タマ」の日記
福島県の地方紙・福島民友が「【1月3日付社説】観光誘客の促進/現状を発信する好機生かせ」との社説で「今年は本県に国内外からの注目が集まる機会が続く。観光誘客を進める上で絶好の好機だ。」と論じていました(1)。でも、福島は今年も汚染されており観光の復興は無理です。
福島は事故で汚染されました。
2020年も汚染されている福島
※1(2)の数値データを元に(3)に示す手法で1月1日時点に換算
※2 避難区域と解除区域は(4)により、1月1日時点
※3 伝承館は「東日本大震災・原子力災害伝承館」
図−1 事故の放射能で今も汚染されている福島
図に示すように福島では国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(5)を超える地域が広がっています。事故から8年10ヶ月となりましたが、福島は汚染されたままです。多くの方が福島へのお出かけを自粛しました。以下に福島県の観光客入り込み数を示します。
※(6)を集計
図―2 福島県観光客入り込み数
道の駅は「道路施設」であり、主な機能は道路利用者のための「休憩機能」です。いわば高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)と同じ機能です(7)。SAやPAは観光統計にはいっておらず、同様に「道の駅」を観光施設と言えるか疑問です。図に示す様に道の駅を除くと、福島県の観光客入り込み数は大幅に落ち込んだままです。
道の駅の利用者数が何故に増えたかと言えば、福島県の観光統計をみると事故後に道の駅を新設等をして観光統計に加えています。事故前の2009年に福島県の観光統計の対象になった「道の駅」は17カ所でしたが(8)、2018年は31箇所に増えています(9)。福島の観光客数は道の駅で水増しされています。
復興(ふっこう)とは、一度衰えたものが再び勢いを取り戻す事を指します(10)。だとすると、福島の観光産業の復興は事故前の同じ勢いを取り戻すことです。しかし図―2に示すように元に戻る気配がありません。
福島の観光復興について福島県の地方紙・福島民友は「【1月3日付社説】観光誘客の促進/現状を発信する好機生かせ」との社説で
「今年は本県に国内外からの注目が集まる機会が続く。観光誘客を進める上で絶好の好機だ。」
と論じていました(1)。さらに
「県によると、2018年に本県を訪れた観光客は、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故が起きる前年の10年の98・5%まで回復している。」
とも論じていました。ただし、道の駅を除くと回復していないのは図―2に示す通りです。図に示しように道の駅を除けば、2013年以降の観光客は殆ど回復は認められません。数値を記載すると
2010年 5,413万人
2018年 4,498万人
で(6)、事故前に比べ15%落ち込んだままです。
「常磐線が全線再開通することに加え、夏には双葉町に震災記録施設『東日本大震災・原子力災害伝承館』がオープンする。」
とも論じていました。
常磐線は2011年の震災で一時は全線が不通になりましたが、徐々に復旧していきまました。そして2016年12月に相馬(福島県)―浜吉田(宮城県)が復旧し、浪江から仙台までは再開しました。残るのは富岡−浪江間です。これも今年3月14日に再開の予定です。図―1に示す様にこの再開で恩恵を受けそうなのは福島県沿岸部北部の南相馬市、相馬市、新地町です。この2市1町は常磐線で首都圏と結ばれます。また、東京方面に直通する特急列車が運転されます。
以下にこの2市1町の観光客入り込み数を示します。
2016年に比べ減った新地町、相馬市、南相馬市の2017年観光客入込数
※(6)を集計
図―3 南相馬市、相馬市、新地町の観光客入り込み数
前述の通り2016年12月にこの2市1町と仙台間の鉄道が復旧し利便性が向上しました。でも、2017年の観光客入り込み数は増えていません。道の駅を除く観光客数は
2016年 約62万人
2017年 約56万人
で、逆に減っています。鉄道が再開しても観光客が増えることはありませんでした。
「東日本大震災・原子力災害伝承館」は害の記録と記憶を後世に伝えるとともに、復興に向けて力強く進む福島県の姿やこれまで国内外からいただいた御支援に対する感謝の思いを発信する施設です。設置予定場所は福島県双葉町です(12)。3月には解除されますが、今は避難指示区域です(13)。つい直前まで避難指示区域だったところに行きたがる人はすくないと思います。
当該社説は
「県には、会津などへの教育旅行の一部に伝承館などの視察を盛り込むよう来県する団体に働き掛けるなどして、浜通りに観光回復の流れを波及させていくことが求められる。」
とも論じています(1)。図―1に示す様に福島県は東西に細長い県です。西(会津)から東(双葉町)には簡単に移動できません。会津に行ったついでに双葉町の「伝承館」に行くなどあり得ません。まして教育旅行が子供が参加するものです。図―1に示す様に伝承館の当たりは福島の中でも汚染が酷い場所です。親御さんが了解する筈がありません。
当該社説は
「『全国新酒鑑評会』の金賞獲得銘柄数が7年連続で『日本一』の日本酒は、県外との差別化を図る上で重要な資源だ。」
とも論じています(1)。7年連続ですので、事故後です。事故後に生じた外的要因が作用しているかもしれません。お酒は分解すると美味しくなるそうです(14)。放射線には分解作用がありす(15)。(=^・^=)は福島のお酒が放射線によって分解しまろやかに変質したと確信しました。放射線は予期しない化学反応を引き起こすことがあるそうです(15)。毒素ができる可能性も否定できないと思います。 日本では鮮度保持の為に極少量ですがジャガイモに放射線を当てて出荷しています。何分にも食べものですので、照射じゃがいもの安全性につきましては、徹底的に調べたそうです(16)。(=^・^=)は放射線で「まろやか」になったかもしれない福島産日本酒を飲む気がありません。これは(=^・^=)だけではないと思います。
当該社説は
「東北を訪れる外国人観光客はほかの地方に比べて少なく、伸びしろがある。」
とも論じていますが(1)、東北に外国人観光客が少ないのは単なる不人気を意味します。
当該社説は
「本県は、スキー場や桜の名所などの外国人が好む材料が豊富だ。」
とも論じていますが(1)、福島空港には国際線がありません(17)。外国人が福島に来るには隣県の空港を経由することになります。ところが宮城県にも新潟県にも国際定期便がある飛行場とスキー場があります(18)(19)(20)(21)。わざわざ空港から遠い、しかも汚染されている福島のスキー場に外国人がくるとは思えません。
当該社説は
「観光客を増やすには、原発事故に伴う風評の払拭(ふっしょく)が欠かせない。」
とも論じていますが(1)、図―1に示す様に福島は汚染されています。福島を避ける行為は根拠のない風評(22)ではありません。
当該社説は
「国内外には本県に対して事故当時のイメージを抱いたままの人が多い。」
とも論じています(1)。以下に二本松市、伊達市、本宮市、伊達郡合計のセシウムの量の推移を示します。
※1計算方法および元データは(23)による。
※2 「半減期」は自然に減っていく量で(24)よる。
図―4 3市1郡(二本松市、伊達市、本宮市、伊達郡)の放射性セシウムの量
3市1郡(二本松市、伊達市、本宮市、伊達郡)のセシウムの量は
事故4ヶ月後(2011年7月2日) 45.5g
事故後7年8ヶ月(2018年11月15日)33.1g
で、事故8年目ですが、ばら撒かれたセシウムの約4分3は残ったままです。福島の放射性物の量は事故直後のそれ程に変っていません。除染は殆ど効果がありませんでした。
当該社説は
「国には、本県の現状を正確、かつ強力に内外に発信していくことを求めたい。」
とも論じています(1)。国は森加計問題(25)、統計不正問題(26)、桜を見る会(27)なので実に怪しげな説明をし多く方が国の言うことを信用できなくなくなっていると思います。だたい安倍出戻りは彼の大叔父の佐藤栄作元総理(28)の沖縄返還時の「嘘」を肯定します(29)(30)。国がいくら「福島は安全」といっても信じる人は多くないと思います。
福島県の地方紙・福島民友は社説で今年は本県に国内外からの注目が集まる機会が続く。観光誘客を進める上で絶好の好機だ。」と論じ(1)、今年が事故後に落ち込んだ福島の観光客を元に戻すチャンスのような主張をしています。しかし、根拠している項目は不都合な事実を無視したものであり、今年も福島の観光客が戻る事はありません。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
実効性の無い主張を平然と社説に掲載する福島のマスコミでは福島の皆様は不安だと思います。
福島でもカツオ漁が行われています(31)。福島のカツオは美味しいとの事です(32)。福島県は福島産カツオは「安全」だと主張しています(33)。でも、福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産カツオはありません。
他県産はあっても福島産カツオが無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
※(34)を引用
図―5 福島産カツオが無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県郡山市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-3134.html
(1) 【1月3日付社説】観光誘客の促進/現状を発信する好機生かせ:社説:福島民友新聞社 みんゆうNet
(2)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成30年9月6日〜11月15日測定) 平成31年03月08日 (KMZ KMZ, CSV ZIP)」
(3)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2018年)
(4)避難区域の変遷について−解説− - 福島県ホームページ
(5)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(6)統計資料一覧 - 福島県ホームページ
(7)道の駅 - Wikipedia
(8)(6)⇒?2010年8月9日 21年観光客入込状況調査 [PDFファイル/473KB]
(9)(6)⇒?2019年8月27日 30年観光客入込状況調査 [PDFファイル/1.24MB]
(10)復興 - Wikipedia
(11)常磐線 - Wikipedia
(12)施設の概要 - 福島県ホームページ
(13)双葉、3月4日に一部区域先行解除 帰還受け皿の整備、正念場 | 河北新報オンラインニュース
(14)電解酒とは|電解酒の通信販売ショップ
(15)放射線分解 - Wikipedia
(16)第21号・じゃがいもの発芽防止に放射線
(17)福島空港 - Wikipedia
(18)>仙台空港 - Wikipedia
(19)宮城 スキー場情報サイト ‐ SURF&SNOW
(20)新潟空港 - Wikipedia
(21)新潟県 スキー場情報サイト ‐ SURF&SNOW
(22)風評被害(フウヒョウヒガイ)とは - コトバンク
(23)めげ猫「タマ」の日記 ばら撒かれたセシウムの3分の4が残る福島
(24)半減期 - Wikipedia
(25)いまさら聞けない 森友・加計問題とは:日本経済新聞
(26)統計不正問題:時事ドットコム
(27)「桜を見る会」が5分で分かる。安倍首相の関与、破棄された招待名簿など5つのポイント | ハフポスト
(28)安倍晋三 - Wikipedia
(29)沖縄返還密約、やむを得ず 安倍首相、日米の交渉で見解 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース
(30)めげ猫「タマ」の日記 安倍総理、嘘を肯定
(31)福島・小名浜港でカツオ初水揚げ 初夏の味覚の到来|全国のニュース|佐賀新聞LiVE
(32)一度食べれば病みつき?いわき流カツオ刺身の食べ方とは | 福島TRIP
(33)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ⇒海産魚介類 [PDFファイル/239KB]
(34)シミズストア-店舗案内⇒金屋店
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