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「教皇『原発やめるべき』 『事故起きれば重大な被害』と警告」 (東京新聞 2019/11/27)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201911/CK2019112702000257.html
【ローマ=共同】ローマ教皇フランシスコは二十六日、原発はひとたび事故となれば重大な被害を引き起こすとして「完全に安全が保証されるまでは利用すべきではない」と警告した。教皇庁(バチカン)はこれまで原発の是非について立場を明確にしておらず踏み込んだ発言。東京からローマに戻る特別機の中で、記者会見し述べた。
日本滞在中は、核廃絶への強いメッセージと比べ、原発を巡っては遠回しに反対の立場を示すにとどまっていたが、東日本大震災被災者や東京電力福島第一原発事故からの避難者と交流し、被害実態を直接聞いたことが教皇に影響を与えた可能性がある。
訪日を振り返り、二十四日の被爆地訪問は「深く胸に刻まれる体験だった」と表明。被爆者の体験を聞くなどしたことにより「とても強く心を動かされた」と語った。広島と長崎の「両方を訪れたかった」とし、自らの希望で両被爆地を訪問したことを明かした。
原発事故に関し、東京電力福島第一や一九八六年のチェルノブイリの例を挙げながら、いつでも起こり得ると指摘。「甚大な災害が発生しない保証はない」と強調した。訪日中は、東日本大震災被災者や福島原発事故避難者を前にした二十五日の演説で「日本の司教は原発の廃止を求めた」と述べるにとどまり、自らの言葉で原発に対する明確な姿勢は示さなかった。
教皇は会見で核兵器にも言及。使用だけでなく保有についても「倫理に反する」と改めて非難し、このことを信者に対する教理の手引「カテキズム」に盛り込む意向を表明した。世界で核保有が続けば偶発的な事故や政治指導者の愚行により「人類が滅びかねない」と警鐘を鳴らした。欧州の国々が武器の製造、売却などによって経済発展しながら平和についての話し合いをしているのは「偽善だ」とも厳しく批判した。
教皇による二十三〜二十六日の訪日は、故ヨハネ・パウロ二世以来、三十八年ぶり史上二度目となった。
-------(引用ここまで)----------------------
ローマ教皇が、核兵器のみならず原子力についてこれだけはっきりと反対するのは
異例ですが、歓迎すべきことです。
原子力は人間に不幸をもたらすだけです。
一刻も早く、この地上からなくさないといけません。
(関連情報)
「教皇、震災被災者と面会 核エネルギーからの転換訴える (朝日新聞)」
(拙稿 2019/11/26)
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