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福島・浸水家屋は放射線管理区域
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2019/11/13(水) 19:43:58 めげ猫「タマ」の日記
台風19号に伴う豪雨で発生した泥土から1キログラム辺り3,960ベクレルのセシウムが見つかりました(1)。これを1平行メートル当たりに直すと約8万ベクレルです。これは放射線管理区域の基準の同4万ベクレル(2)の倍です。福島の浸水家屋は放射線管理区域です。
福島は事故によって汚染されました(1)。
事故から8年7ヶ月以上経て汚染されている福島
※1(3)のデータを(4)に示す手法で11月1日に換算
※2 旧避難地域は(5)による。
図―1 福島県本宮市
図に示す様に国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(6)を超えた地域が広がっています。事故から8年8ヶ月以上を経て、福島は汚染されたままです。
国の基準では屋内は屋外に比べ放射線量が低くなりことを前提に作られています。これは建物が放射線を遮り、屋外に比べ低下するとの理由です。明示的ではありませんが、事故によって降り注いだ放射能は建物の壁に阻まれ、屋内には入り込まない前提のようです(6)。
福島でも10月12日から13日の台風19号に伴う豪雨で河川が氾濫し(7)、32人の方が亡くなり、13,458棟の建物が床上または床下浸水しました(床上10.986、床下2,472)(8)。
泥土含む泥水に水没した本宮市
※(7)をキャプチャー
図―2 川が氾濫し水没した本宮市
図に示す様に溢れた水は泥水です。水の他に泥土も流れてきたはずです。床上、ないし床下浸水した水は泥土も運んできました。
床下に泥土が流れ込んだ被災家屋
※(9)をキャプチャー
図―3 床下に流れ込んだ「泥土」
図―1に示す様に福島は汚染されています。泥土に放射性物質が含まれています。本宮市の「泥土」からは1キログラム辺り3,960ベクレルのセシウムが見つかりました(1)。
以下に今年(2019年)9月中の食品検査結果(10)より抜き出したセシウム137と134の相関を示します。
セシウム137の6%程度のセシウム134
※(10)を集計
図―4 セシウム137と134の相関(2019年9月検査分)
図に示す様に現状は概ねセシウム137です。
国は廃炉廃棄物等のうち、放射能濃度が極めて低く「放射性物質として扱う必要がない物」は一般資材として再利用、又は処分することができる制度を「クリアランス制度」を定めています(11)。この制度でセシウム137の基準は1キログラム辺り100ベクレルです(12)。これを超えれば、放射能汚染物としての取り扱いが必要です。本宮市の「泥土」は国の基準の40倍です。立派な放射能汚染物です。
1キログラム当たり1ベクレルのセシウムは1平方メートル当たり20ベクレルのセシウムに換算できます(13)。すると1キログラム辺り3,960ベクレルのセシウムは1平方メートル当たり約8万ベクレル(3,960×20)のセシウムになります。医療法では、1平方メートル当たり4万ベクレルを超えると「放射線管理区域」する必要があります。汚泥が流れ込んだ家屋はこの倍の放射能に汚染されています。以下に浸水した家屋の内部を示します。
床が剥がされている被災家屋
※(14)を引用
図―5 浸水した家屋の内部
図に示す様に、床がはがされいます。浸水し水で濡れたものは、乾かす必要があります(9)。しばらくむき出しが続きます。床が無く地面がむき出しでも、2階で寝泊まりすれば暮らせます(15)。本宮市の洪水被災者は放射線管理区域の中で暮らすことになります。
1平方メートル当たり1万ベクレルのセシウム137に汚染されていると毎時0.021マイクロシーベルトの放射線量になります(13)。8万ベクレルなら0.168マイクロシーベルトです。1年に直すと約1.5ミリシーベルト(0.168×24時間×365日÷1000)です。これは ICRP(国際放射線防護委員会)が勧告している公衆の被ばく限度の年間1ミリシーベルト(16)を超えます。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
これについて、福島県の地方紙・福島民友は
「、台風19号前の県内7方部の値(毎時0.03〜0.15マイクロシーベルト)と同程度だったと発表した。」
と報じていました(1)。ただし、これは屋外の話です。屋内には泥土の共に放射能も流れ込み、図―5のように床をはがされ地面がむき出しです。建物の放射線を遮る能力も落ちたはずです。屋内の放射能汚染が拡大し、放射線量は上がっています。浸水すると乾燥と(9)と消毒(17)が必要であり、床下浸水でも同じ筈です。屋内の変化は完全に無視されています。福島では都合と良い所だけが取り上げられ「安全」「安心」が喧伝されます。これでは福島の皆様は不安だと思います。
福島県知事は京都府を訪れ、府知事に「会津身不知(みしらず)柿」を送りました(18)。福島・会津は柿のシーズンです。福島・会津のみしらず柿は食味がよいそうです(19)。福島県は福島産柿は「安全」だと主張しています(20)。でも、福島県会津のスーパーのチラシには福島産柿はありません。
他県産はあっても福島産柿が無い福島県会津のスーパーのチラシ
※(21)を引用
図―6 福島産柿が無い福島県会津地方のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県会津地方の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-3081.html
(1)「空間放射線量」台風19号前と同程度 浸水被害の福島県8カ所:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(2)放射線管理区域 - Wikipedia
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日〜11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(4)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(5)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(6)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(7)福島・本宮市中心部が水没、住民救出中 阿武隈川が氾濫 [台風19号]:朝日新聞デジタル
(8)令和元年台風第19号等に関する被害状況即報 - 福島県ホームページ
(9)浸水住宅 工事急がず乾燥を|NHK 福島県のニュース
(10)報道発表資料 |厚生労働省
(11)日本のクリアランス制度 (11-03-04-10) - ATOMICA -
(12)(11)中の表2 発電用原子炉施設等を対象とする放射能濃度の基準
(13)BqとSvの関係・単位変換
(14)>県内ニュース:ニュース天気|福テレ|FTV 福島テレビ
(15)「2階生活」いつまで 住宅再建、浸水深で支援に差 被災者の不安募る | 河北新報オンラインニュース
(16)ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08) - ATOMICA -
(17)床下の消毒作業ようやく始まる|NHK 福島県のニュース
(18)京都で福島県の現状発信 県がフォーラム 内堀知事が講演 | 福島民報
(19)みしらず柿 | JA会津よつば
(20)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ⇒くだもの編 [PDFファイル/230KB]
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