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子供が間もなく消える避難指示解除の山木屋
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-3073.html
2019/11/09(土) 19:45:27 めげ猫「タマ」の日記
2017年3月末に避難指示が解除された福島県川俣町山木屋(1)の15歳以下の町内在住者は、今月1日(2019年11月1)で9人(3)です。昨年度の小学6年生から中学3年生までの総数は15人でしたので(4)、全員が中学生以上です。同地区からはまもなく15歳以下の子ども(5)は居なくなります。
福島県川俣町は阿武隈高地の北部に位置する山村です。福島事故で放射能が飛んで来て町は汚染されました。
事故から8年8ヶ月を経て汚染されている福島
※1(6)のデータを元に(7)に示す手法で11月1日に換算
※2 旧避難区域は(8)による。
図―1 福島県川俣町
図に示す通り国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(9)地域が広がっています。事故9年目ですが川俣町は汚染されたままです。
事故後5年間(2011年3月から2016年2月)に生まれた赤ちゃんは
男の子 141人
女の子 182人
で女の子が多く生まれています。偶然に起こる確率を(=^・^=)なりに計算すると統計的に差があるとされる5%を下回る2.3%でした(10)。
通常は男の子が多く生まれるので(11)異常な事態です。福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。
福島の綺麗な女性
※(12)を引用
図―2 福島の綺麗な女性
でも喜んでばかりはいられないようです。放射性影響研究所は広島や長崎で遺伝的な影響が無かった根拠の一つに生まれて来る赤ちゃんの男女比(出生性比)に異常がなかったことをあげています(13)。さらには福島事故で設定された避難区域の全てないし大部分が「計画的避難区域」だったのは川俣町の他に飯舘村、葛尾村がありますが、どちらも川俣町と同じように事故後に女の子が多く生まれています(14)。広島や長崎で起きて無い事が福島では起きているようです。
それでも安倍出戻り内閣は「安全」であるとして(15)一昨年(2017年)3月31日に川俣町山木屋の避難指示を解除しました(1)。以下に川俣町山木屋の帰還者・避難者数を示します。
帰還が進まない川俣町山木屋
※1(2)を集計
※2 避難者数には転出者等も含まれており、現在の住民登録人数と一致しない。
図―3 川俣町山木屋の帰還・避難者数
避難指示解除時(2017年4月1日)の対象者は1,154人でした(2)。このうち11月1日時点で帰還している方は355人です(3)。
以下に15歳未満の子ども(多分全員が避難中(16))人数を示します。
減り続ける山木屋の子供
※(2)を集計
図―4 川俣町山木屋の15歳未満の人口(含む避難者)
図に示す通りどんどん減っています。11月1日時点で川俣町内に在住する15歳以下の子どもは9人です(3)。昨年度(2018年度)に山木屋の小中学校に在籍してたのは小学6年生5人、中学2年生3人、3年生7人の合計15人です(4)。昨年度中学3年生だった方の一部は15歳以下が想定されるので、今は全員が中学生以上です。このままですと3年以内に山木屋から15歳未満の子どもは消えます。
福島原発事故で避難指示が出た川俣町山木屋に子供が戻ることはありません。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
昨年(2018年)4月に山木屋で小中学校を再開しました(17)。この春には小学校の児童がいなくなり(18)事実上の「廃校」です。小学校の卒業生は山木屋中学校に進みません(19)。昨年度(2018年度)の山木屋中学校は2,3年生だけだったので、今年度は3年生だけです。あと半年で、彼ら(全員が男(4))が卒業し、後は生徒がいなくなります。事実上の廃校です。
山木屋の学校再開に校舎の改修等で約13億円かかったそうです(20)。学校に通った生徒は15人(4)なので、一人当たり1億円を使いました。それでも、結局は子供がいなくなります。
そして川俣町山木屋に子供が戻らいだけでなく産業の復興も困難なようです。
川俣町山木屋では事故前に行われていた養豚が復活しました(21)。そこの豚肉は美味しいとの事です(22)。福島県は福島産豚肉は「安全」だと主張しています(23)。でも、福島県川俣町のスーパーのチラシには福島産豚肉はありません。
他県産はあっても福島産豚肉が無い福島県川俣町のスーパーのチラシ
※(24)を引用
図―5 福島産豚肉が無い福島県川俣町のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県川俣町の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-3073.html
(1)川俣町 - Wikipedia
(2)山木屋地区の居住の状況 - 川俣町公式ホームページ
(3)(2)中の避難者数一覧(令和元年11月1日現在) [PDFファイル/27KB]
(4)児童・生徒数 - 川俣町公式ホームページ
(5)15歳未満の子ども数は38年連続、人口に占める子どもの割合は45年連続で減少―総務省 | GemMed | データが拓く新時代医療
(6)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日〜11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(7)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(8)避難区域の変遷について−解説− - 福島県ホームページ
(9)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(10)めげ猫「タマ」の日記 福島・川俣町山木屋、学校再開、子供の帰還は「0」
(11)出生性比
(12)浸水被害の幼稚園と高校が再開 2019/11/05 TUFchannel
(13)原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 ? 公益財団法人 放射線影響研究所 RERF
(14)めげ猫「タマ」の日記 女の子が多く生まれる福島県
(15)東京新聞:子ども帰還見合わせ要請 国連報告者「年間1ミリシーベルト以下に」:国際(TOKYO Web)
(16)めげ猫「タマ」の日記 福島・川俣町山木屋、学校再開、子供の帰還は「0」
(17)原発被災地の学校、再開1年で休校 若い世代にためらい:朝日新聞デジタル
(18)福島・川俣の山木屋小、来春休校も 今春再開も新規入学予定なし | 河北新報オンラインニュース
(19)<避難指示解除2年>川俣町長に聞く/山木屋小にまた児童を | 河北新報オンラインニュース
(20)福島・川俣の山木屋小卒業式 在校生ゼロ 原発事故後の再開1年で休校 | 河北新報オンラインニュース
(21)グローバルピッグファーム株式会社 » Blog Archive » 直営農場本場の再開および柳津農場工事開始のお知らせ
(22)和豚もちぶた|製品・サービス|グローバルピッグファーム株式会社
(23)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(24)チラシ情報 | スーパーマーケットいちい
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