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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(10月11日発表)―上昇する福島産米セシウム―
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2019/10/12(土) 19:46:57 めげ猫「タマ」の日記
食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)(3)。10月11日に9月28日までの食品中の放射性セシウムの検査結果が3週間で遅れで発表になりした(4)。まとめてみたので、お買い物のの参考に頂ければ幸いです。先回に続き今週もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(5)。牛肉を除く厚労省発表分の検査結果の概要は以下の通りです。
@検査数444件
A平均は、1キログラム当たり1ベクレル、最大47ベクレル(栃木県産増す)。
単位については(=^・^=)の過去の記事(6)を参照ください。基準超はありませんが今週のデータを解析すると
・上昇する福島産米セシウム
・岩手県産サワラからセシウム、福島産は151件連続ND
・福島でリンゴ狩り始まる、汚染が酷い主要産地を検査せずに検査で「安全」を喧伝する福島県。
などの特徴が読み取れ福島産は安全とは言えません。
1.上昇する福島産米セシウム
福島県は福島産米から1キログラム当たり48ベクレルのセシウムが見つかったと発表がありました(8)。福島産米は今年もセシウム入りです。以下に2016年以降の検査結果を示します。
※1(1)(2)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは検査日
図―1 福島産米の検査結果
図に示す様に上昇傾向です。最高値を記載すると1キログラム当たりで
2016年度検査 検出限界未満(ND)
2017年度検査 47べクレル
2018年度検査 39ベクレル
2019年度検査 48ベクレル
で、2016年以降の最高値です。
福島産はセシウムが上昇することがあります。
2.岩手県産サワラからセシウム、福島産は151件連続ND
岩手県産サワラからセシウムが見つかったと発表がありました(9)。以下に検査結果を示します。
他県産では見つかっても福島産サワラからは見つからないセシウム
※1(1)(2)を集計
※2 福島産は全てを福島県が検査
※3 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※4 日付けは捕獲日
図―2 サワラの検査結果
他県の検査ではセシウムが見つかっているのに、汚染源がある福島産から見つからないなどはおかしな話です。サワラ等の福島産農水産物の出荷前検査は厚生労働省の発表(1)を見ると福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(10)が実施しています。中立性に疑問があります。
福島産は他よりも低く出る検査で「安全」とされ出荷されます。
3.福島でリンゴ狩り始まる、汚染が酷い主要産地を検査せずに検査で「安全」を喧伝する福島県。
福島は「くだもの王国」を自称していいます(11)。今年もリンゴ狩りが始まりました(12)。福島は入りリンゴの季節です。福島のリンゴは福島市、伊達市、須賀川市が主要な産地です(13)。
福島市、伊達市、須賀川市産リンゴを検査していない福島県
※1(14)のデータを元に(15)に示す手法で10月1日に換算
※2 避難区域は(16)による。
※3 ●1個が検査1件を示し(17)による。
図―3 福島産リンゴの検査状況
図に示す通り福島市は国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(18)エリアが広がっています。福島リンゴは事故から9シーズンの間、汚染された地域で作られています。
以下に各年1から8月の福島のリンゴ主要産地(福島市、伊達市、須賀川市)の合計の葬式数を福島県の発表(19)から集計すると
事故前(2010年1月から8月)3,048人
今年(2019年1月から8月) 3,527人
で16%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算すると約3億分の1でした(20)。
福島県のひらた中央病院が福島産野菜を避けるか、避けないかのアンケート結果を発表しています(21)。以下に結果を示します。
表―2 福島産米や野菜を許容すかのアンケート結果
※ (21)を集計
福島産許容する割合が多い郡山市、少ない相馬・南相馬市
表に示す通り、地域によって大きな差があります。相馬市・南相馬市では多くの方が福島産野菜を避けています。リンゴ等の果物も同じだと想像されます。事故前と今年の葬式数は
事故前(2010年1月から8月)878人
今年(2018年1月から8月) 877人
で、殆ど変わりありません。
福島のリンゴの主要産地では葬式が増えていますが、そうではない相馬市・南相馬市では増えていません。
これに対し福島県は福島産リンゴの安全を検査で確認ししていると喧伝しています(23)。でも、図に示す様に福島市、伊達市、須賀川市等の主要な産地のリンゴを福島県は検査していません。それでも福島県は福島産リンゴの「安全」を検査で確認したと喧伝しています。
福島産リンゴの安全を検査で確認したと喧伝する福島県
※(24)を引用
図―4 福島産リンゴの安全を検査で確認したと喧伝する福島県
福島産は汚染され、葬式が増えた主要産地を避けた検査で安全とされ出荷されます。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・3週間遅れで発表される検査結果
・セシウムが上昇することがある福島産
・他より低く出る検査で「安全」とされ出荷される福島産
・主産地を避けた検査で「安全」とされてる福島産
(=^・^=)は不安なので
「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
福島を代表する野菜にトマトがあります(24)。今年もTOKIOのテレビCMが流れました(25)。10月もシーズンです。福島県郡山市は福島のトマトの主要産地です(26)。福島のトマトはおいしいとの事です(27)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(22)。でも、福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。
他県産はあっても福島産トマトが無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
※(28)を引用
図―5 福島産トマトが無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-3050.html
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)野生鳥獣の放射線モニタリング調査結果 - 福島県ホームページ
(4)食品中の放射性物質の検査結果について (1152報)
(5)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(10月4日発表)―宮城産サメからセシウム、福島産は166件連続ND―
(6)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(7)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(8)(2)中の令和元年10月2日公表:穀類(R元.10.1採取分) [PDFファイル/75KB]
(9)(4)⇒1 自治体の検査結果⇒検査結果(PDF:6MB)⇒No3526
(10)農林水産部 - 福島県ホームページ
(11)くだもの図鑑 ? くだもの消費拡大委員会
(12)りんご狩り2019 – 一般社団法人福島市観光コンベンション協会公式ページ
(13)くだものづくりがさかんな福島盆地
(14)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日〜11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(15)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(16)避難区域の変遷について−解説− - 福島県ホームページ
(17)福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報⇒果物⇒ら行⇒り⇒リンゴで検索
(18)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(19)福島県の推計人口(令和元年9月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(20)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(9月27日発表)―岩手産ブリからセシウム、福島産は134件連続ND―
(21)研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ
(22)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(23)(22)中のりんご [PDFファイル/224KB]
(24)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(25)ふくしまプライド。
(26)ふくしまの農林水産物パンフレット中の6 ふくしまの農林水産物カレンダー@ (1,056KB)
(27)食の宝庫ふくしま | ふくしま満天堂(ふくしまプライド。)
(28)イトーヨーカドー 郡山店
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