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大熊町の帰還者は0.97%
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2019/10/11(金) 19:47:04 めげ猫「タマ」の日記
4月10日に避難指示が一部で解除された福島県大熊町(1)の10月1日時点の帰還者は
対象 10,313人中100人(0.97%)
です(2)。
福島県大熊町は福島県沿岸部中部に立地する町です。事故を起こした福島第一原発や(3)、除染廃棄物を保管する中間貯蔵施設が立地します(4)。先の原発事故では全町が避難行に指定されました(3)。名前は大熊町ですが「クマ」はいません(5)。1954年11月1日に大野村と熊町村が合併し大熊町になりました。熊町村の「熊」は元々は「苦麻」です(3)。以下に示します。
事故から8年7ヶ月以上経て汚染されている福島
※1(6)のデータ(7)に示す方法で10月1日に換算
※2 避難区域は(8)による。
図―1 福島県大熊町
図に示す様に国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた地域(9)が広がっています。それでも、安倍出戻り内閣は「安全」だとして(10)4月10日に避難指示を解除しました(1)(8)。
そして、復興策が進められています。
4月12日 安倍出戻り総理御立合いの元、役場開庁式(11)。
5月7日 役場の業務開始(12)
6月1日
・災害公営住宅入居開始、68人が入居予定(13)
・大熊町とスーパーや病院がある南隣の富岡町とを行き来するバスの運行開始(14)。((=^・^=)が調べた限り、大熊町には医療機関もスーパーも見つかりません)。
6月3日 避難解除区域にコンビニがオープン(15)
7月11日 雑貨店と電気店が仮オープン(16)
ただし、本格的な商業施設は東京オリンピックの影響を受け(17)、2020年春の完成を予定していたのですが、1年遅れる見込みです(18)。
7月17日 福祉関連施設の起工式、完成目標は来年2月(19)
8月5日 帰還困難区域で発生した特定廃棄物に関し、環境省と県、双葉地方広域市町村圏組合は大熊町の中間貯蔵施設内にある「クリーンセンターふたば」で受け入れることで合意(20)。中間貯蔵施設内に放射能汚染物が恒久的に保管されることが確定
8月 イチゴの出荷を開始、18日はイチゴ栽培施設開所式(21)
9月7日 「おかえり!なつ祭り in おおくま」開催、大熊町産イチゴで作ったシロップをかけたかき氷が販売される(22)。
大熊町産イチゴをつかったシロップをかけたかき氷
※(23)を引用
図―2 大熊町産イチゴでつくったシロップをかけたかき氷
10月8日 避難解除地域の拡張等の意向を示す(24)(25)
※(26)を10月9日に閲覧
図―3 大熊町の避難解除地域の拡張等の意向を報じる福島県の地方紙・福島民報
拡張を意向が示されたのは
・2020年3月までに再開が予定されている同町の大熊駅(27)とその直ぐ西側にある福島県立大野病院敷地
・現避難解除地域と大野駅、大野病院を結ぶ道路部分の避難指示解除
・現避難解除地域の立ち入り規制緩和(昼間の立ち入り)
です(23)(24)。以下に対象となる区域を示します。
汚染が酷い福島県大熊町
※1(6)のデータ(7)に示す方法で10月1日に換算
※2 避難解除域区域は(8)による。
※3 避難指示解除意向および昼間立入可意向は(24)(25)による。
※3 中間貯蔵施設は(4)による。
図―4 大熊町の避難指示解除意向等が示された区域
同町の唯一の旧一級国道(28)は地図で見ると国道6号線で、いわばメインストリートです。その東側は概ね除染廃棄物を30年間は保管する中間貯蔵施設です(4)。メインストリートの東側は少なくとも30年間は人が住めません。避難指示が解除されたのは西側で、地図で見ると町の主要部分(旧役場、駅、病院、小中高校)などは避難区域内にあります。地図で見る限り避難指示が解除された地域は山林か農地で宅地はあまりありません。
以下に大熊町の居住状況を示します。
帰還が進まない福島県大熊町
※1(29)を集計
※2 帰還者は居住者のうち大熊町に住民票を有する方、居住者は住民票を移さずに大熊町に居住している方(例えば廃炉関係者)
図―5 大熊町の居住状況
住民票の有無にかかわらず大熊町に住んでいる方は707人ですが、住民票を持っているかたは
対象 10,323人中100人(0.97%)
です(2)。帰還は進まないようです。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
大熊町への帰還進まない理由には、町の中心部が避難指示が出たままか、中間貯蔵施設で大多数の方が元場所に戻れない事もあるとは思います。他に放射能汚染への不安もあると思います。少なくとも多くの福島の皆様は福島の放射能に不安を抱いています。
10月の福島は新米の季節です(30)。英国の高校生の皆様が福島で稲刈りを体験したそうです(31)。福島県いわき市産米の全量・全袋検査数が15万件を超えました(32)。同市は人口約34万人(33)、なのでとりあえず市民が食べるには充分な量です(34)。同市のお米は「Iwaki Laiki」と言って美味しいお米です(35)。福島県は福島産米は「安全」だと主張しています(36)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
※(36)を引用
図―6 福島産米が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県いわき市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-3046.html
(1)大川原・中屋敷地区の避難指示が4月10日に解除されます - 大熊町公式ホームページ
(2)令和元年10月1日現在の居住・避難状況 - 大熊町公式ホームページ
(3)大熊町 - Wikipedia
(4)中間貯蔵施設情報サイト:環境省
(5)ツキノワグマ生態調査の結果について - 福島県ホームページ(6)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日〜11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(7)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(8)避難区域の変遷について−解説− - 福島県ホームページ
(9)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(10)国連報告者、福島事故の帰還で日本を批判 :日本経済新聞
(11)平成31年4月14日 福島県訪問 | 令和元年 | 総理の一日 | ニュース | 首相官邸ホームページ
(12)町役場が本庁舎で業務を開始しました - 大熊町公式ホームページ
(13)「自宅近づきうれしい」 復興住宅入居開始 福島・大熊町 帰還に課題 - 毎日新聞
(14)>町内と富岡町を結ぶ生活循環バスが運行します - 大熊町公式ホームページ
(15)大熊にコンビニがオープン 避難解除後で初の商業施設 | 河北新報オンラインニュース
(16)<震災8年4ケ月>帰還途上の町、雑貨で潤い 老舗4代目仮設で再開 | 河北新報オンラインニュース
(17)福島・大熊町、商業施設整備に遅れ 災害公営住宅入居1カ月 :日本経済新聞
(18)福島・大熊の避難解除地区 施設完成1年遅れも | 河北新報オンラインニュース
(19)福祉関連施設が起工 大熊、来年2月末完成へ | 福島民報
(20)帰還困難区域の特定廃棄物、福島県大熊町で最終処分 | 河北新報オンラインニュース
(21)いちご栽培施設から出荷開始 - 大熊町公式ホームページ
(22)古里で行く夏惜しむ おかえり!なつ祭り - 大熊町公式ホームページ
(23)広報おおくま 2019年10月1日号を発行しました - 大熊町公式ホームページ
(24)大熊の復興拠点・野上、下野上の一部 立ち入り規制緩和方針 町が国への要請案示す | 福島民報
(25)令和元年度 大熊町除染検証委員会 - 大熊町公式ホームページ
(26)福島民報社
(27)大野駅 - Wikipedia
(28)一級国道 - Wikipedia
(29)居住・避難状況 - 大熊町公式ホームページ
(30)ふくしまプライド。
(31)英高校生が楢葉で「稲刈り」挑戦! 昔ながらに鎌使い刈り取り:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(32)ふくしまの恵み
(33)地区別世帯数・男女別人口 | いわき市役所
(34)いわき産コシヒカリのブランド米「Iwaki Laiki-いわきライキ」
(35)全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ
(36)マルト 平尼子店のチラシ・特売情報 | トクバイ
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