「魚介類の核種分析結果＜福島第一原子力発電所２０ｋｍ圏内海域＞
２０１９年度 第１四半期採取分」　（東電）
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/pdf_csv/2019/3q/fish01_190911-j.pdf

2年前にクロダイから30ベクレル/kgのストロンチウム90が検出されています[1]。
そのときの東電の説明です。

「海水中のストロンチウム濃度は低下しており、今後成長する魚類のストロンチウム濃度が
このクロダイのように高くなるとは考えにくいと推察されます」

今回、2倍近い汚染が検出されたわけで、東電の説明がいかにいい加減かよくわかります。
生体濃縮されるので、海水中のストロンチウム濃度は全く参考になりません。

例によって、内部被ばくは何マイクロ・シーベルトだから問題ないと言っていますが、
デタラメですから絶対に信じてはいけません。

またストロンチウムは骨以外にも集積するし、煮れば析出する可能性もあります。

ストロンチウム90は放射性セシウムの300倍も危険と言われています。

強力なベータ線を放出してイットリウム90に壊変しますが、半減期64時間で
さらにより強いベータ線を放出して安定核種のジルコニウム90になります。
つまり短期間に2度強いベータ線を放出するのです[2]。

ストロンチウム90は骨に蓄積され骨折や白血病を引き起こします。
イットリウムは膵臓に蓄積されやすく、膵臓がんの原因になります。
また、脳にはいりこむと、てんかんや意識消失を引き起こします[3]。

明らかに汚染が検出されたものは絶対に食べるべきではありません。

（関連情報）

[1] 「魚の深刻なストロンチウム汚染を東電が公表　太平洋の魚は当たり前のように汚染されている」
(拙稿　2017/7/23)
http://www.asyura2.com/17/genpatu48/msg/452.html

[2] 「1粒で2度危ないストロンチウム90」　（拙稿　2015/6/16）
http://www.asyura2.com/15/genpatu43/msg/232.html

[3] 「カルシウム・イオンがストロンチウム90に置き換わり脳の神経細胞を破壊する　
スターングラス教授」　（拙稿　2015/6/15）
http://www.asyura2.com/15/genpatu43/msg/231.html

[4] 「魚介類の汚染はごくゆっくりとしか減少しない -- セラフィールド再処理工場による
海洋汚染の実態」　（拙稿　2016/8/4）
http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/253.html

[5] 「関東に住む2人に1人がストロンチウム汚染　（Kayo Kanekoブログ）」　（拙稿　2016/3/17）
http://www.asyura2.com/16/genpatu45/msg/321.html

[6] 「「ストロンチウム」→「ス卜口ンチウム」は「OCRのミス」　
原子力規制庁、サイトを修正　(ＩＴmedia ニュース)」　（拙稿　2014/6/11）
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/661.html
　

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