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帰還が止まった福島県川俣町山木屋の2019年度4−8月
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-3009.html
2019/09/04(水) 19:41:25 めげ猫「タマ」の日記
2017年3月31日に避難指示が解除された福島県川俣町(1)の山木屋への帰還者は
4月1日時点 353人(3)(ピーク)
9月1日時点 345人(4)
で、2019年度になってから増えていません。川俣町山木屋の住民の帰還が止まったようです。
福島県川俣町は阿武隈高地の北部に位置する山村です。福島事故で放射能が飛んで来て町は汚染されました。
事故から8年半を経て汚染されている福島
※1(5)のデータを元に(6)に示す手法で9月1日に換算
※2 旧避難区域は(7)による。
図―1 福島県川俣町
図に示す通り国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(8)地域が広がっています。事故から8年半ですが川俣町は汚染されたままです。
事故後5年間(2011年3月から2016年2月)に生まれた赤ちゃんは
男の子 141人
女の子 182人
で女の子が多く生まれています。偶然に起こる確率を(=^・^=)なりに計算すると統計的に差があるとされる5%を下回る2.3%でした(9)。
通常は男の子が多く生まれるので(10)異常な事態です。福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。
福島の綺麗な女性
※(11)を引用
図―2 福島の綺麗な女性
でも喜んでばかりはいられないようです。放射性影響研究所は広島や長崎で遺伝的な影響が無かった根拠の一つに生まれて来る赤ちゃんの男女比(出生性比)に異常がなかったことをあげています(12)。さらには福島事故で設定された避難区域の全てないし大部分が「計画的避難区域」だったのは川俣町の他に飯舘村、葛尾村がありますが、どちらも川俣町と同じように事故後に女の子が多く生まれています(13)。広島や長崎で起きて無い事が福島では起きているようです。
それでも安倍出戻り内閣は「安全」であるとして(14)2017年3月31日に川俣町山木屋の避難指示を解除しました(1)(7)。さらには今年3月31日で住宅支援を打ち切りました(15)。
以下に15歳未満の子ども(多分全員が避難中(16))人数を示します。
減り続ける川俣町山木屋の子供
※(2)を集計
図―3 川俣町山木屋の15歳未満の人口(含む避難者)
図に示す通りどんどん減っています。数値を記載すると
2017年4月1日 72人(避難解除時)
2019年9月1日 34人
で半分以下に減っています。。
昨年(2018年)4月に山木屋で小中学校を再開しました(17)。この春には小学校の児童がいなくなり(18)事実上の「廃校」です。小学校の卒業生は山木屋中学校に進みません(19)。昨年度(2018年度)の山木屋中学校は2,3年生だけだったので、今年度は3年生だけです。彼ら(全員が男(20))が卒業した後は、生徒がいなくなり、事実上の廃校です。
以下に川俣町山木屋内外の在住者を示します。
住民の帰還が止まった川俣町山木屋
※(2)を集計
図―4 川俣町山木屋の帰還・避難者数
川俣町山木屋から避難されている方への仮設住宅等の提供が先月末で終了しました(14)。それで3月は帰還するとが急に増えたようです。でも4月以降は逆です。在住者数は
4月1日時点 353人(3)(ピーク)
9月1日時点 345人(4)
で、2019年度になってから増えていません。川俣町山木屋の住民の帰還が止まったようです。対象が1,013人(4)ですので山木屋に戻ったのは34%です。残りの方は山木屋以外に住むことになると思います。
川俣町山木屋から子供は消えました。避難指示が解除されて住民が少しは戻ったのですが、避難指示解除2年で、減少に転じました。川俣町山木屋は消滅に向かって進んでいます。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
山木屋の住民が帰還しないのは不安もあると思います。そして不安なのは山木屋以外の川俣町の皆様も同じだと思います。
先月(8月)31日に川俣町では「世界一長い」とうたう鶏の丸焼きに来場者がチャレンジするイベントがありました(21)。
川俣町の世界一長い鳥の丸焼きを喧伝するNHK
※(22)をキャプチャー
図―5 川俣町の世界一長い鶏の丸焼きを喧伝するNHK
同町は鶏肉が名物のようです。福島の鶏肉は美味しいとの事です(23)。福島県は福島産鶏肉は「安全」だと主張しています(24)。でも、福島県川俣町のスーパーのチラシには福島産鶏肉はありません。
他県産はあっても福島産鶏肉が無い福島県川俣町のスーパーのチラシ
※(25)を引用
図―6 福島産鶏肉が無い福島県川俣町のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県川俣町の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-3009.html
(1)川俣町 - Wikipedia
(2)山木屋地区の居住の状況 - 川俣町公式ホームページ
(3)(2)中の避難者数一覧(平成31年4月1日現在) [PDFファイル/38KB]
(4)(2)中の避難者数一覧(令和元年8月1日現在) [PDFファイル/43KB]
(5)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日〜11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(6)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(7)避難区域の変遷について−解説− - 福島県ホームページ
(8)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(9)めげ猫「タマ」の日記 福島・川俣町山木屋、学校再開、子供の帰還は「0」
(10)出生性比
(11)福島の魅力 動画で発信 大学・短大生が企業訪問 TUFchannel 2019/08/30 に公開
(12)原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 ? 公益財団法人 放射線影響研究所 RERF
(13)めげ猫「タマ」の日記 福島・遺伝的影響資料に「出生性比」が無し
(14)東京新聞:子ども帰還見合わせ要請 国連報告者「年間1ミリシーベルト以下に」:国際(TOKYO Web)
(15)「民間賃貸住宅等家賃への支援制度」について - 福島県ホームページ
(16)めげ猫「タマ」の日記 福島・川俣町山木屋、学校再開、子供の帰還は「0」
(17)福島・川俣の山木屋小、来春休校も 今春再開も新規入学予定なし | 河北新報オンラインニュース
(18)<避難指示解除2年>川俣町長に聞く/山木屋小にまた児童を | 河北新報オンラインニュース
(19)原発被災地の学校、再開1年で休校 若い世代にためらい:朝日新聞デジタル
(20)児童・生徒数 - 川俣町公式ホームページ
(21)世界一長いシャモ丸焼き 福島・川俣できょうまで催し | 河北新報オンラインニュース
(22)川俣シャモまつり 始まる|NHK 福島県のニュース
(23)注目の鶏肉!福島県産の「伊達鶏」 | 逸品グルメ-IPPIN-
(24)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(25)チラシ情報 | スーパーマーケットいちい
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