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食品中の放射性セシウム検査のまとめ(9月2日発表)―岩手産チダイからセシウム、福島産は332件連続ND―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-3008.html
2019/09/03(火) 19:41:44 めげ猫「タマ」の日記
食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。9月2日に7月26日間での食品中放射性セシウムの検査結果が38日遅れ発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(4)。しかも基準超です。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
@検査数534件中3件の基準超(全体の0.6%)
A平均は、1キログラム当たり3ベクレル、最大260ベクレル(岩手県産シカ)。
事故から8年半が経過しましたが、危険なセシウム汚染食品が見つり続けています。
※1 牛肉を除く
※2 単位については(5)を参照
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2019年9月2日)
色分けは以下の通りです。
赤マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
橙出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄基準値超えの食品が見つかった県
福島産は基準超はありませんでしたが、今週の発表を解析すると
・岩手産チダイからセシウム、福島産は332件連続ND
・福島県はブドウの「安全宣言」、汚染された1,2位の産地は検査していません。
・上昇する福島県二本松市産梅干しのセシウム
などの特徴が読み取れ福島産は安全とは言えません。
1.岩手産チダイからセシウム、福島産は332件連続ND
岩手産ヒラメからチダイが見つかったと発表がありました(8)。以下に検査結果を示します。
※1(1)(2)を集計
※2 ()内は検査先
※3 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※4 日付けは捕獲日
図―2 チダイの検査結果
図に示す通り岩手だけでなく宮城県・茨城県・千葉県産からもそこそこセシウムが見つかっています。一方で福島県が実施した福島産チダイは厚生労働省(1)や福島県の発表(2)を数えると322件連続で検出限界未満(ND)です。
先回の記事で、岩手産ヒラメからセシウムが見つかったことを報告しましたが、今回の発表でも見つかりました(9)。以下に検査結果を示します。
隣県では見つかっても福島産からは見つからないヒラメのセシウム
※1(1)(2)を集計
※2 ()内は検査先
※3 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※4 日付けは捕獲日
図―3 ヒラメの検査結果
図に示す通り岩手産だけでなく宮城・茨城産からもセシウムが見つかっています。一方で福島県が実施した福島産ヒラメは厚生労働省(1)や福島県の発表(2)を数えると162件連続で検出限界未満(ND)です。
海が繋がっているのに汚染源がある福島産から見つから無い等はおかしな話です。福島産でも福島県漁連の検査では1キログラム当たり59ベクレルのセシウムが見つかっています(10)。
チダイやヒラメ等の、福島産農水産物の出荷前検査は、福島県農林水産部に属する福島県農業総合センター(11)が実施しています。中立性に疑問があります。福島産は他よりも低く出る検査で「安全」とされ出荷されます。
2.福島県はブドウの「安全宣言」、汚染された1,2位の産地は検査していません。
福島の果物にブドウがあります。9月からがシーズンです(12)。福島市が1位、伊達市が2位の産地です(13)。福島市ではブドウ狩りが(14)、伊達市ではブドウの通販が始まっています(15)。こうした動きを受けてでしょうか、福島県は福島産ブドウの安全を検査で確認している旨を発表しました(16)。
福島産ブドウの安全を検査で確認したと喧伝する福島県
※(17)を引用
図―4 福島産ブドウの安全を検査で確認したと喧伝する福島県
でも,「フクシマ産」です。やっぱり心配です。そこで(=^・^=)ないに調べてみました。以下にブドウの主産地の福島市と伊達市を示します。
福島市・伊達市産ブドウを検査していない福島県
※1(18)のデータを元に(19)に示す手法で9月1日に換算
※2 避難区域は(20)による。
※3 ●1個が検査1件を示し(21)による。
図―5 福島のブドウの検査状況
図に示す通り福島のブドウの主要産地(福島市、伊達市)は国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(22)エリアが広がっています。福島のブドウは事故から9シーズンの間、汚染された地域で作られています。
図に示す様に福島県は福島市産や伊達市産ブドウを検査していません。福島県は汚染が酷い主要産地を検査しないまま、検査で安全を確認したと主張しています。
以下に福島市、伊達市の各年1月から7月までの二市合計の葬式(死者)数を示します。
事故後に葬式が増えた福島のブドウ産地
※1(23)を各年1月から7月で集計
※2震災犠牲者は(24)により、死者・行方不明者を含み、関連死を含まず
図―6 福島・ブドウの主要産地の各年1から6月までの葬式(死者)数
図に示しように事故後に急に増えています。そして回復することなく今も続いてます。数値を記載すると
事故前(2009年1月から7月)2,171人
今年(2018年1から7月) 2,628人
で21%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら約200億分の1でした。以下に計算結果を示します。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果
※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(25)による。
有意差検定表
福島県にあるひらた中央病院は、福島産米や野菜について避けるか否かのアンケート結果を発表しています。以下に示します。
表ー2 福島産を許容すかのアンケート結果
※ (26)を集計
郡山・三春で許容される福島産米
表に示すように地域差があります。主要なリンゴ産地ではない相馬市・南相馬市では715人中530人が福島産野菜を避けており、許容しているのは26%((1−530÷715)×100)です。同様に福島産果物も避けているはずです。
福島県相馬市・南相馬市の葬式(死者数)を福島県の発表(23)から集計すると
事故前(2009年1月から7月)788人
今年(2018年1から7月) 788人
で変りません。
福島産ブドウ季節となりました(12)。福島県は検査で「安全」を確認したと喧伝していますが(16)
・主要産地(福島市、伊達市)(13)は汚染されている。
・主要産地のブドウを検査はしていない。
・主要産地では葬式が増えているが、そうでは無い相馬・南相馬市では葬式が増えていない。
等の特徴が認められます。
3.上昇する福島県二本松市産梅干しのセシウム
福島県二本松市産の梅干しから1キログラム当たり7ベクレルのセシウムが見つかったと発表がありました(27)。以下に推移を示します。
突然にセシウムが見つかった二本松市産梅干し
※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
※3 日付けは製造日ないし購入日
図―7 福島県二本松市産の梅干しの検査結果
図に示すと通り、今年はこれまで検出限界未満(ND)でしたが突然のセシウムです。
福島産はセシウムが上昇する事がありります。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
・38日遅れで発表される検査結果
・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
・汚染が酷い主要産地を検査されていなくても検査で安全とされる福島産
・セシウム濃度が上昇する事がある福島産
(=^・^=)は不安なので
「買わない」「食べない」「出かけない」の「フクシマ3原則」
を決めています。でも、これって(=^・^=)だけでは無いようです。
本文記載の通り、福島はブドウの季節です(12)。福島県会津若松市産ブドウの販売もはじまりました(28)。福島のブドウは一粒ひとつぶ、力強い甘さが特徴です(12)。福島県は福島産ブドウは「安全」だと喧伝しています(16)。でも、福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産ブドウがありません。
他県産はあっても福島産ブドウが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
※(29)を引用
図―8 福島産ブドウが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-3008.html
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について (1144報)
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(8月30日発表)―岩手産ヒラメからセシウム、福島は153件連続ND―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)(3)⇒1 自治体の検査結果⇒検査結果(PDF:7MB)
(8)(7)中のNo788
(9)(7)中のNo768
(10)福島県漁連、試験操業で漁獲したヒラメの出荷再開 :日本経済新聞
(11)農林水産部 - 福島県ホームページ
(12)くだもの図鑑 ? くだもの消費拡大委員会
(13)くだものづくりがさかんな福島盆地
(14)福島県でおすすめのぶどう狩り!2019年の時期や食べ放題、品種は?|るるぶ&more.
(15)お取り寄せ ぶどう 福島の「酒井ぶどう園の完熟ぶどう」
(16)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(17)(16)中のぶどう [PDFファイル/214KB
(18)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日〜11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(19)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(20)避難区域の変遷について−解説− - 福島県ホームページ
(21)福島県農林水産物・加工食品モニタリング情報⇒果物⇒は行⇒ひ⇒ブドウ、ブドウ(施設)で検索
(22)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(23)福島県の推計人口(令和元年8月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(24)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(月1回更新) - 福島県ホームページ
(25)めげ猫「タマ」の日記 福島Q&A Q18.統計的な差ってなんですか?
(26)研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ
(27)(3)⇒2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果⇒PDF 検査結果(PDF:151KB)⇒No27
(28)フルーツランド北会津
(29)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
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