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福島県は社会増と福島民友、若い女性は逃げて行く
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-3003.html
2019/08/31(土) 19:44:29 めげ猫「タマ」の日記
福島県の7月の人口動態で社会増になったと報じていました(1)。でも20代前半女性は16人の社会減で(2)、若い女性の福島脱出は止まりません。若い女性の福島脱出は、将来、彼女達が産むであろう子供の福島脱出も意味し、将来の人口減に繋がります。
福島は事故によって汚染されました。以下に航空機モニタリングより算出したセシウムの汚染状況を示します。
事故から8年5ヶ月以上が過ぎて福島を中心に広がる汚染
※1 元データおよび計算方法は(3)による
※2 避難区域は(4)による
図―1 セシウムの分布
図に示す様に医療法による管理区域である1平方メートル当たり4万ベクレル(5)のセシウムに汚染された地域が福島を中心に広がっています。事故から8年5ヶ月以上が経過しましたが、福島は汚染されています。
福島県は人口減少という大きな課題に直面しています(6)。これについて、福島県の地方紙・福島民友は
「(福島)県が(8月)26日に発表した県推計人口(1日現在)によると、本県への転入者が転出者を101人上回り、7月期としては5年ぶりの社会増となった。」
と報じていました(1)。
7月の社会増を報じる福島県の地方紙・福島民友
※(7)を8月27日に閲覧
図―2 福島県の人口が社会増となったと報じる福島県の地方紙・福島民友
汚染を気にせず人が戻ってきたのような報道です。
以下に昨年(2018年)8月から今年7月までの1年間の福島の社会増減(転入者―転出者)を示します。
3,4月に多い人の移動
※(2)を集計
図―3 福島県の月別社会増減
図に示す通り、人が主に移動するのは3,4月です。概ね年の前半で動きます。年の前半を含む半年間以上の数値が集計すれば、ほぼその年の人口移動の様子がつかめます。福島県の7月までの人口動態が発表になったので(2)、集計してみました。
20代前半女性に顕著な福島の社会減
※(1)を集計
図―4 2019年1−7月の福島県の社会増減
図に示す様に20代前半女性で顕著です。数値を記載すると、20代前半の社会減は
男性 1,055人
女性 2,005人
で、男性の2倍近いの20代前半女性が福島から逃げたしています。20歳前後は就職や大学進学といった新たな一歩を踏み出す時期です。福島の方は福島に残るか、去るかの選択を迫られる時でもあります。そして多くの若い女性が福島県外からのスタートを決断したようです。
今から5年前の2014年8月に福島には48,471人の10代後半女性がいました。5年が経ち彼女達は20代前半になっています。今年(2019年)8月の福島の20代前半女性は32,818人で、残ったのは68%です。2014年8月当時で10代後半だった福島の女性のうち、約3分の1がこの5年間で福島から逃げ出しています。以下に福島の10代後半の方が5年後に残っている割合を示します。
事故後に減った10代後半女性が5年後に残る割合
※1(2)を集計
※2 日付けは10代後半時点
図―5 福島の10代後半の方が5年後に残っている割合
事故前から若い方の福島脱出はありました。事故前の2001年から2006年3月までの平均を取ると男性76%、女性74%で、男女に大きな差はありませんでした。事故後の平均を取ると、10代後半の方が5年後に福島に残っている割合は男性75%、女性66%で、男性はそれ程に変わりませんが、女性は大きく落ち込みました。事故後に福島の若い女性の逃げ出しています。
以下に1−7月の20代前半の社会的増減を示します。
若い女性の脱出が止まらない福島
※(2)を集計
図−6 20代前半の社会的増減
男性は昨年(2018年)比べ減少幅が小さくなっていますが、女性はおおきなっています。20代前半男性の社会減は
2018年1―7月1,155人
2019年1―7月1,055人
で、少し改善していますが、女性は
2018年1〜6月 1,812人
2019年1〜6月 2,005人
で、11%増えています。事故9年目になりましたが、若い女性の福島からの脱出は加速しています。
福島の合計特殊出生率は1.53です(8)。一人の若い女性が福島を去ることをは、彼女が将来産むであろう1.53人の子どもも一緒に去って行くことを意味します。将来への影響を考えるなら、全体の社会増減より若い女性社会増減が重要です。7月の社会増減は全体で101増ですが、20代前半女性に限れば16人減です(2)。福島からの若い女性の脱出は続いています。
以下に各年7月から1年間の福島での赤ちゃん誕生数を示します。
出生数が減り続ける福島
※(2)を各年8月から1年間で集計
図―7 福島の赤ちゃん誕生数
年々減り続けています。数値を記載すると
事故前(2009年8月から1年) 16,263人(男の子8,303人、女の子7,960人)
近々1年(2018年8月から1年間)12,096人(男の子6,079人、女の子6,017人)
で、事故前に比べ26%減っています。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
既に除染は終っており(9)、今後は自然に放射線量が下がるのを待つしかありません。福島で放射線源はセシウム137です(10)。セシウム137は半分になるのに30年かかります。4分の1になるには60年です。一桁下がるには100年がかかります(11)。たとえ若いかたであっても、福島に暮らす事は一生を放射能汚染の中で暮らす事を意味します。
福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。
福島の綺麗な女性
※(12)をキャプチャー
図―8 福島の綺麗な女性
何処へ行っても歓迎されます。敢て汚染された福島に残る必要はありません。
そして福島に残った皆様も不安だと思います。
福島を代表する野菜にトマトがあります(13)。今年もTOKIOのテレビCMが流れました(14)(15)。福島県会津地方でもトマトの季節を迎えました(16)。会津地方のトマトの味は格別だそうです(17)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(18)。でも、福島県会津若松市のチラシには福島産トマトはありません。
他県産はあっても福島産トマトが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
※(19)を引用
図―9 福島産トマトが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県会津若松市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-3003.html
(1)福島県の人口...5年ぶりに『社会増』 転入者が転出者を上回る:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(2)福島県の推計人口(令和元年8月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(3)めげ猫「タマ」の日記 ばら撒かれたセシウムの3分の4が残る福島
(4)避難区域の変遷について−解説− - 福島県ホームページ
(5)放射線管理区域 - Wikipedia
(6)地域創生・人口減少対策本部 - 福島県ホームページ
(7)福島民友新聞社 みんゆうNet −福島県のニュース・スポーツ−
(8)保健福祉部関係の統計情報データベース - 福島県ホームページ⇒福島県人口動態統計⇒平成30年概数⇒[PDFファイル/2月23日MB]
(9)除染情報サイト:環境省
(10)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(11)半減期 - Wikipedia
(12)ローカルTime FNN被災地発...
(13)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(14)おいしい福島「んだ、んだ」 TOKIOの新CM発表 | 福島民報
(15)ふくしまプライド。
(16)【あいづ食の陣】夏です!会津トマトの季節です! | 会津若松市
(17)トマト | JA会津よつば
(18)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(19)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
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