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先ほどアップした
「放射脳だった僕が、放射能のこと勉強した結果 (TK工房)」
http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/789.html
ですが、この記事に反論する意味も含めて、架空Q&Aをわかりやすく書いてみました。
放射能汚染、内部被ばくを知らない人から質問を受けたときの参考にして下さい。
----(架空Q&Aここから)--------------------
僕は正直なところ、原発事故や放射能汚染に関しては無関心な方で、
政府が安全と言うのだから正しいだろうと、とくに対策をして来なかった。
典型的な放射能安全厨だったわけだ。
ところが、ここ1、2年、それまで元気だった友人知人が重病になったり、
亡くなったりすることが増えた。
うちの家族も、親が脳梗塞になったり、子どもが次々に感染症にかかったりして、
健康状態は思わしくない。
ひょっとしたら、やはりこれは放射能汚染の影響じゃないだろうかと思い始めた。
そこで、福島原発事故前から原子力問題に取り組んでいる友人に
ネットでよく見る疑問を次々とぶつけてみた。
私: 福島の食べ物ってぶっちゃけ安全なの?
彼: 福島産に限らず、政府・自治体の食品汚染検査はザル同然で信用できないよ。
私: 米なんか全品検査していると言ってるけど?
彼: きちんと測定するには1サンプルにつき2時間以上かかる。あんな10秒程度のスキャンでは、
ひどく汚染されたものしか検出できない。
私: てことは、全品検査というのは無理だと。
彼: その通り。安全基準自体も信じられないくらい甘い。
私: 100ベクレル/kgだっけ?
彼: うん。原発の作業で汚染された手袋とか靴など放射性廃棄物を長期間保存する
黄色いドラム缶の写真を見たことがあるだろう。
私: うん。赤い放射能マークのついているやつね。
彼: 廃棄物をあの黄色いドラム缶に入れて保存するかどうかの基準が同じ100ベクレル/kgなんだよ。
私: げっ!100ベクレル/kg以上なら厳重保管、それ以下なら食べていいと、、、(絶句)
彼: そもそも、福島原発事故前の食品汚染は0.1ベクレル/kg以下だった。
私: ということは、1千倍近く汚染されているものを食べろと、、、(また絶句)
これじゃあ、体調不良になるのも当たり前だな。
彼: 人間は1日に1-2kgの飲食物を食べるけれど、100ベクレル/kgというのは大変な汚染だよ。
1日にたった10ベクレル取り込むだけでも、どんどん体に蓄積されていくことが研究で示されている。
私: ところで一般人の年間限度線量だけど、20ミリシーベルトまで大丈夫とか言っているけど?
彼: 1950年代には15ミリシーベルト/年だったが、研究が進むうちに放射線が思っていた以上に
有害であることがわかり、1980年代に1ミリシーベルト/年になった。
それが福島原発事故が起きると、何の科学的根拠もなく20ミリあるいは100ミリシーベルト/年まで
大丈夫と言い出した。
私: ひどいなぁ。都合が悪くなるとゆるめるんじゃ、安全基準の意味がないね。
彼: 子どもに20ミリシーベルト/年も浴びせられないと泣いて辞任した学者がいたね。
私: うん、覚えている。それだけ、トンデモな線量だということだね。
彼: 外部・内部被ばくの違いは理解しているかな?
私: 体外から放射線を浴びるのが外部被ばく、体の中に取り込んだ放射性物質から浴びるのが
内部被ばくでしょ。
彼: 原発事故の場合、核燃料そのものに近い放射性微粒子が大量に放出されるのだけれど、
それを1粒でも体内に取り込むと厄介なことになる。
私: たった1粒でも?
彼: 大きさは1000分の1ミリかそれ以下で小さいが、何百億という放射性原子の塊だからね。
これが体のどこにでもはいっていく。そして24時間365日、強い放射線を放出して
動脈硬化や血栓を生じさせたり、あるいは遺伝子を損傷させがんを生じさせるんだよ。
私: うわぁ、たまらないなぁ。
彼: 内部被ばくの場合、距離はゼロに近い。逆二乗則に従ってエネルギーは強くなる。
つまり放射性微粒子までの距離が10分の1になれば、受けるエネルギーは10倍ではなく
100倍になる。磁石同士を近づけると急に引き合う力が強くなるのと同じだよ。
私: ひゃ〜っ、至近距離で四六時中放射線を浴びせられたらたまらんな。
彼: 1電子ボルトは1ボルトをかけた電子1個が得るエネルギーの単位なんだけれど、
われわれの体を構成している分子の結合力は約10電子ボルトと言われている。
これに対して放射性原子が放つ放射線のエネルギーはどのくらだと思う?
私: 10倍とか100倍とか?
彼: いや数万倍以上。50万、100万電子ボルトというケタ違いの強さだよ。
私: げげっ。そんなに強力なんだ。これじゃ遺伝子もズタズタになるわな。
彼: 赤熱した石炭に手をかざすのが外部被ばく、その石炭を飲み込むのが内部被ばくと
たとえる学者もいる。
私: ぎゃー、堪忍してくれ。
私: よく、ベクレル数をシーベルトに変換していくつだから内部被ばくは大丈夫と言っているけれど
どうなの?
彼: あれもデタラメだね。変換係数に科学的な根拠はない。内部被ばくをシーベルトという単位で
評価すること自体が間違いだよ。たとえば0.1マイクロシーベルトを全身で一様に浴びても、
1ミリ四方だけに集中して浴びても値は同じだ。
でもエネルギーが集中する後者のほうがはるかに危険だよ。
私: ところで、自然界には放射性カリウムがあり、体の中にも何千ベクレルもあるから大丈夫という
人がいるけれど?
彼: ああ、カリウム詐欺ね。
放射性のカリウム40はカリウム全体の0.01%しか存在しないし、何百億個の放射性原子の塊
なんてものは存在しないから、危険性ははるかに少ない。
私: バラバラに存在していて放射線が集中しないんだ。
彼: そう。カリウム40の半減期は12億年。つまり生物が地球上に誕生する前から存在していた。
われわれは絶えずカリウムを飲食物から取り込みかつ排泄しており、体内のカリウムが
一定になるような仕組みが備わっているんだよ。
私: なるほど。進化するうちにそういう仕組みができたんだね、きっと。
彼: おそらくね。ところが原発事故で出てくる放射性セシウムなどは、20世紀になって人工的に
作り出されたもので、人体にとっては全くのお初で無防備なんだ。
私: 食品汚染は放射性セシウムだけ測定すれば十分という意見があるけれど、どうなの?
彼: 他の核種に対してセシウムが多いのでそう言われるのだが、正しくはない。
たとえばストロンチウム90はセシウムの300倍危険と言われており、量が少なくても危険だよ。
ストロンチウムは骨に蓄積されるので、煮干のように骨ごと食べる魚や魚粉・骨粉は
きちんと測定しないと危ないね。とくに骨を使ってダシを取るラーメンなどは要注意だね。
私: 福島で甲状腺がんが多発しているのは、過剰診断が原因なの?
彼: いや、もちろん放射能被ばくが原因だろう。
普通の甲状腺がんはがんの中では穏やかで進行も遅く、慌てて手術する必要はないけれど、
被ばくで生じたものは悪性度が高く、あっという間にリンパ節や肺に転移するので、
すぐに摘出手術をしないと危ない。
2011年から4年間で、福島県内の9病院だけで1千件以上の甲状腺悪性腫瘍手術が行なわれて
いるんだけれど、それだけ悪性度が高いものが多いということだね。
決して過剰診断ではない。必要もないのに摘出手術をするわけがないからね。
私: う〜ん。オレ、さっきから悲鳴ばかりあげているけど、いやぁ、こんなに放射能被ばくが
深刻だとは知らなかった。政府の言っていることはウソばかりじゃないか。
彼: そうだよ。政府は原発再稼動を進めるために、
「今回のような事故が起きても健康被害は起きません」
と言いたいわけ。だから被ばく被害をひたすら隠して、御用学者を総動員して、大丈夫、
心配ないと安全デマを流しているわけよ。
私: で、実際に家族に被ばく被害らしきものが出ているのだけれど、どうすればいいのかな?
彼: 線量の高いところには近寄らないこと。理想を言えば汚染のない地域に移住すること。
東北・関東は水道の水源が汚染されているからね。
移住が無理なら、せめて飲食物と空気に注意すること。
私: 具体的には?
彼: まずできるだけ外食を避け、産地を吟味した食材で自炊することだね。
外食産業はできるだけ安い食材使おうとするから、汚染食材が使われている可能性が高い。
汚染を懸念されて一般消費者に売れないものが大量に業務用として流通している。
私: 食べるものを選べば、内部被ばくが減らせる?
彼: その通り。注意して食べ物を選んでいる人は内部被ばくが半分以下というデータも出ている。
とくに海産物は汚染がひどいので、注意して選ぶ必要がある。
調理の仕方でも汚染を減らせる。焼くより煮ること。もちろん煮汁は捨てる。
私: 空気に注意するって?
彼: 福島原発事故はもう終わったと思っている人が大半だが、今も放射性物質を放出している。
今、排気筒の解体作業が進んでいるが、こういった大きな作業では大量の放射性物質が飛散するので
注意が必要。ネット情報を参考に、外出を控える、マスクをするとか対策したほうがいい。
私: ほかには?
彼: 自分と家族の健康に十分注意を払うこと。少なくとも年に1回は血液検査を含め健康診断をすること。
体の異常を見逃さないことだね。
私: がんや白血病になったら大変だもんね。
彼: 実は被ばく疾患で一番多いのは心疾患。放射性セシウムが心筋に蓄積してダメージを与えると
言われている。次に多いのが脳卒中(脳梗塞、脳出血)。がんや白血病は全体の1-2割だ。
私: へえ、そうなんだ。
彼: 胸痛がする。心臓が苦しい、ドキドキ、バクバクするといった症状があったら、すぐに診てもらうこと。
へんな頭痛がする、手足に力がはいらない、つかんだものをよく落とす、よくころぶなどの症状があったら、
脳卒中を疑い、すぐに病院に行くことだ。
がんも、異常を感じていたが仕事が忙しくて病院に行くのがついつい遅れ、すでに末期で手遅れだった、
という例が非常に多いよ。
とにかく異常を感じたら早目に診察してもらうことだね。
私: 病院嫌いの人は少なくないから、ついつい放置してしまうんだろうね。
彼: 健康にだけは自信がある、病院のお世話になったことはない、という人が原発事故後
バタバタと倒れている。
私: う〜ん、大変な状況だなぁ。
彼: 汚染ゴミの焼却や汚染食材の流通など政府の愚策・無策で、日本人は多かれ少なかれ
被ばくしている。でも、意識的に被ばくを回避している人とそうでない人の差は大きい。
いずれ病気になるとしても、その時期を10年、20年遅らすことはできると思う。
まだ子どもが小さいのに、親が病気で倒れたり亡くなったりしたら本当に大変だよ。
私: そうだよね。幼い子を残してとても死に切れないわな。
いや、いろいろどうもありがとう。早速、被ばく回避をすることにするよ。
----(架空Q&Aここまで)--------------------
(関連情報)
「原発事故前の食物汚染は0.1ベクレル/kg以下 現在は1000倍も汚染されたものを食べさせられている」
(拙稿 2017/6/2)
http://www.asyura2.com/17/genpatu48/msg/194.html
「原子力推進団体ICRPの体内蓄積曲線からも100ベクレル/kgの食品汚染基準が危険なのは明らかだ」
(拙稿 2016/4/14)
http://www.asyura2.com/16/genpatu45/msg/482.html
「ICRP年間限度線量15mSv(1953)→5mSv(1956)→1mSv(1985) 20mSvが安全なはずはない」
(拙稿 2019/3/15)
http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/205.html
ガンダーセン氏 「この粒は80%どころの話ではないよ。ほぼ核燃料100%の粒だ (Meg氏ブログ)」
(拙稿 2014/5/31)
http://www.asyura2.com/14/genpatu38/msg/492.html
「健康被害に関するICRPの理論の問題点 (IWJブログ 北海道がんセンター名誉院長 西尾正道)」
(拙稿 2018/5/29)
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/783.html
「放射能と人体(10)安全デマのキモ−実効線量係数とは(250万アクセス)」 (院長の独り言 2012/1/13)
http://onodekita.sblo.jp/article/53082228.html
「自然界のカリウム40と放射性セシウムの違い (矢ケ崎克馬先生による解説)」 (拙稿 2016/5/9)
http://www.asyura2.com/16/genpatu45/msg/640.html
「[重要] カリウム40と違い原発事故の放射性微粒子は何千万という原子の塊だから非常に危険だ」
(拙稿 2016/9/26)
http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/527.html
「2011-15年に福島県で行われた甲状腺悪性腫瘍手術は1082件以上!山本太郎議員が追及」
(拙稿 2017/4/16)
http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/783.html
「どんな食生活をしている人が危ないのか」 (拙稿 2016/6/27)
http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/106.html
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