http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/463.html
Tweet |
「『大庄』加速する魚離れで100店舗閉鎖 和食の継承に危機感」
(日刊ゲンダイ・中村芳平 2019/4/25)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/252582
大庄は「庄や」と「日本海庄や」を2枚看板に、「大庄水産」や「やるき茶屋」など三十数業態あり、直営503店舗、FC154店舗、計657店舗を全国展開している。今期「板前がいるまちの酒場。庄や」を掲げ、板前不在が当たり前の大手居酒屋チェーンとは差別化を図っている。
大庄創業者の平辰(79)は、新潟県佐渡市の出身。母親の実家が網元で、子供の頃から新鮮な魚介を食べていたのが大衆割烹チェーン「庄や」を創業した原点だ。佐渡の高校を卒業、1958年に上京、アルバイトをしながら大学の理工学部へ通った。中退し、日立製作所に3年勤務、退職。人生の荒波にもまれながら68年4月、大田区池上本門寺参道で1〜2階店舗兼住居の若鶏焼き「朱鷺」を開店。フリー客が全く望めない立地だったが、近所の銭湯で三助を志願、老人たちの背中を流しては、客を呼び込んだ。ここで3年、信用を積み、71年11月、神田三崎町に大衆割烹「太平山酒蔵」を開店、大繁盛させた。そして73年3月、その近くに大衆割烹チェーン1号店の「庄や本家店」を開店、チェーン化に乗りだした。
■割烹チェーンの先駆者
「当時、新鮮な刺し身や魚介類の料理を出す店は老舗が多く、板前(職人)が仕切っていて、客単価は7000〜8000円。サラリーマンが気軽に行けるような店ではなかったですね」(平)
平はそんな割烹料理を半額で出せる価格破壊の店として「庄や」をつくった。大衆割烹と呼んだのは、「板前がいる店だ」という意味だ。平は「本家店」がヒットすると近くに「庄や分家店」を開業、これもヒットさせて経営基盤を固めた。
問題は、あまりにも忙しくて、調理士協会から派遣される板前が定着しなかったことだった。信頼している板前にも辞められ、平は人間不信に陥った。「人間とは何か」と悩み、古今東西の偉人伝、キリスト教、仏教などの本を片っ端から読んだ。答えが「見返りを求めない、母のような無償の愛」を実行することだった。
平は板前など社員を集めて希望を聞いた。8割以上が「独立して店を持ちたい」という。そこで平は個人保証して4人、4店舗まで独立させた。だが、個人保証では限界があった。
平はこの限界を突破するために協同組合方式を取り入れた。平と独立させた4人で「協同組合庄や和食グループ」(1982年設立)を発足させ、全員で連帯保証して国の低利の資金を借りて独立させる方法を取った。
「この協同組合の設立が、大庄の全ての基礎になったのです」(平)
いま、大庄は正念場を迎えている。「刺し身を食べるなら庄やだ」と、魚好きから圧倒的な支持を得ているが、若者の魚離れが進んでいるからだ。3・11の後には100店舗閉鎖した。
平は、自分の商売を抜きに、魚離れが進むことによって、板前の技術が継承されないことに危惧を抱いている。
「世界的に見て日本のようにお造りを作るという食文化はなく、大きな魚を切るのはオノやナタ。食べる時はハサミで切るのが一般的です。海外からそうしたやり方が入って来て、和食は崩壊の危機にあります。板前の技術をどう伝承していくのか、関係者が集まって再構築するべきだと考えています」
「大庄」は肉業態やカフェを開発するなど令和時代の生き残り策を探っている。
-----(引用ここまで)---------------------------
「3・11の後には100店舗閉鎖した」と、さりげなく福島原発事故の影響を
示唆しています。
ろくに検査もされず、危険な汚染魚が出回っている状況ですから、敬遠されるのも
仕方ありません。
これで東電が100万トンの汚染水を垂れ流せば、魚離れは決定的になるでしょう。
長い時間をかけて築き上げてきた世界に誇る日本の魚食文化も、原発事故により
崩壊寸前です。
一刻も早く原子力を無くさないといけません。
(関連情報)
「お寿司屋さんの訃報や体調不良による休・廃業が増えてきた」 (拙稿 2018/10/29)
http://www.asyura2.com/18/genpatu50/msg/481.html
「釣り人の健康被害が深刻 釣りの好きな人は十分御注意を」 (拙稿 2017/1/15)
http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/302.html
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素51掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 原発・フッ素51掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。