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白棚線62周年、未来は暗い
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2019/04/26(金) 19:47:59 めげ猫「タマ」の日記
白棚線は福島県の白河駅と磐城棚倉駅を結ぶJRバス関東のバス路線です。一部に専用の道路(私道)を通過します。1957年4月27日に開通してから(1)、今日(4月27日)で62周年になります。お祝いしたいのですが、今後は利用者が大幅に減ると予想され、未来は暗そうです。
白棚線(はくほうせん)は福島県の白河駅(白河市)と磐城棚倉駅(棚倉町)を新白河駅(西郷村)を経由して結ぶJRバス関東のバス路線です(2)(3)(4)。もとは白棚線といゆう鉄道路線でしたが、1944年に廃止され、代行バスが運行されました。その後、線路の跡地に「国鉄自動車専用道」の整備され1957年4月27日に開業しました(1)。今日(4月27日)で62周年になります。専用の道路を走るバスをBRTとみなすなら(5)、日本のBRTの先駆です。以下に示します。
事故から8年1ヶ月が過ぎて汚染されている福島
※1(6)の数値データを元に(7)に示す手法で4月1日時点に換算
※2 旧避難区域は(8)による
※3 白棚線は(9)による
図―1 白棚線
以下に拡大図を示します。
沿線に4つの高校がある白棚線
※1(6)の数値データを元に(7)に示す手法で4月1日時点に換算
※2 高校は地図で確認
※3 白棚線は(9)(10)による
※4 専用線部分は(1)(10)にて作成
図―2 白棚線(拡大)
図に示しように今も専用部分が残っています(1)。以下に一般道との分岐点を示します。
進入禁止の看板がある専用道入口
※1 Google Mapで(37.054870, 140.306738 )を閲覧
※2 白河市表郷庁舎東側道路
図―3 白棚線専用道と一般道の分岐点
図に示すように「進入禁止」の看板が立っています。以下に一般道との交差点を示します。
専用道路優先の交差点
※ Google Mapで(37.052266, 140.312039)を閲覧
図―4 白棚線専用道と一般道の交差点
図に示す様にバス優先です。
図―1に示す様に、沿線に高校が4校あります。全日制高校は白河市に3校(11)、棚倉町に1校(12)ですので、全てが沿線にあります。
磐城棚倉駅は水都線の駅でもあります(4)。水都線を利用し、磐城棚倉駅に出て白棚線に乗り換えて白河ないしは新白河に出る需要はまず期待できません。水郡線の実質のターミナルがある郡山駅がある郡山市(13)は人口約33万人で東北第二の経済規模の市です(14)。一方で白河市は人口6万人程度の市です(15)。時刻表を見ると磐城棚倉駅には8往復の列車が停車します。そのうち7往復が白棚線に接続します。時刻表(2)を見ると、磐城棚倉駅を降りて白棚線経由で新白河(西郷村)に着くまでの時間は平均で1時間です。一方で郡山駅までの時間は平均で1時間8分です。水都線沿線の方は、白棚線で白河に出るのも郡山にでるのもそれ程には時間は変りません。白河でなく郡山を選ぶと思います。白棚線は時刻表を見ると1日20往復あり、沿線住民ないしは沿線を訪れる皆さんには水郡線より便利です。主な利用者は沿線住民や沿線を訪れる方と想定されます。
図―2に示す様に沿線には4つの高校があります。高校生の通学利用が最もありありそうな需要です。今から5年前の2014年4月に棚倉町には十代後半女性が391人いました。それから5年を経て彼女達は20代前半になっています。2019年4月時点の20代前半女性は211人です。2014年4月時点で10代後半女性だった方のうち、5年後も棚倉町に残っているのは54%(211÷391×100)です。5年で約半分の方が棚倉町を出て行きました。以下に棚倉町の10代後半の方が5年後に残っている割合を示します。
事故後は若い女性の半分が脱出するようになった福島県棚倉町
※1(15)を集計
※2 日付けは10代後半時点
図―5 棚倉町の10代後半の方が5年後に残っている割合
事故前から若い方の棚倉町脱出はありました。事故前の2001年から2006年3月までの平均を取ると男性68%、女性62%で、男女に大きな差はありませんでした。事故後の平均を取ると男性72%、女性50%で、男性は上昇しているのに女性は大きく落ち込んでいます。同じく白河市についても示します。
事故後に若者の脱出が加速した白河市
※1(15)を集計
※2 日付けは10代後半時点
図―6 白河市の10代後半の方が5年後に残っている割合
事故前の2001年から2006年3月までの平均を取ると男性80%、女性676%でした。事故後の平均を取ると男性70%、女性65%で女性は大きく落ち込んでいます。
こんな状態が8年も続けば、お母さんになる女性が減っていきます。以下に年度毎の赤ちゃんの誕生数を示します。
事故後に半減した福島県棚倉町の赤ちゃん誕生数
(a)棚倉町
(b)白河市
※(15)を各年度(4月から翌年3月)を集計
図―7 棚倉町と白河市の赤ちゃんの誕生数
図に示す様にどんどん減っています。棚倉町について見ると
2010年度 142人
2018年度 77人
で、ほぼ半減しています。子供が生まれなくなれば、児童・生徒は減っていきます。そのうち高校生も減っていき、利用者は少なくなると思います。
地元の利用が期待できなければ、観光客などの外部からの訪問者かと思います。棚倉町は棚倉藩の城下町でもあります(12)。でも、白河市にも小峰城があり(16)、わざわざ白棚線で棚倉町まで行くメリットはありません。以下に棚倉町の観光客入り込み数(事故前からあった施設)の推移を示します。
観光客が戻らない福島県棚倉町
※(17)を事故前からあった施設で集計
図―8 棚倉町の観光客入り込み数(事故前からあった施設)
図に示す通り、一時は回復したもののその後は大幅に減っています。
白棚線は1957年4月27日に開通してから(1)、今日(4月27日)で62周年になりました。お祝いしたいのですが
・沿線の人口減
・事故後に大幅に減った棚倉町の観光客
などがあり。今後は利用者が大幅に減りそうです。未来は暗いようです。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
若い女性の脱出は棚倉町や白河市だけの問題でなく、福島全体の問題なようです(18)。図―1に示す通り福島では国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(19)地域が広がっています。事故から8年1ヵ月以上が過ぎましたが、福島は汚染されたままです。福島に残った多くの方も不安な中で暮らしていると思います。
福島県いわき市産米の全量全袋検査数は約47万件です(20)。同市の人口は約34万人なので(15)、市民がほぼ食べれる量です。同市のお米は「Iwaki Laiki」とゆう美味しいお米です(21)。福島県は福島産は「安全」だと主張しています(22)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
※(23)を引用
図―9 福島産米が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県いわき市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2875.html
(1)白棚線 - Wikipedia
(2)磐城棚倉〜磐城金山〜白河 | ジェイアールバス関東
(3)東北本線 - Wikipedia
(4)磐城棚倉駅 - Wikipedia
(5)バス・ラピッド・トランジット - Wikipedia
(6)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成29年9月9日〜11月16日測定) 平成30年02月20日 (KMZ, CSV)」
(7)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(2017年)
(8)避難区域の変遷について−解説− - 福島県ホームページ
(9)白棚線(福島県)
(10)白棚線の見所 | 白河市公式ホームページ
(11)白河市 - Wikipedia
(12)棚倉町 - Wikipedia
(13)水郡線 - Wikipedia
(14)郡山市 - Wikipedia
(15)福島県の推計人口(平成31年4月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(16)白河小峰城 - Wikipedia
(17)統計資料一覧 - 福島県ホームページ
(18)めげ猫「タマ」の日記 若い女性が逃げて行く、2018年度の福島
(19)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(20)ふくしまの恵み
(21)いわき産コシヒカリのブランド米「Iwaki Laiki-いわきライキ」
(22)全量全袋検査に関するよくある質問 - 福島県ホームページ
(23)マルト/SC岡小名店のチラシと店舗情報|シュフー Shufoo! チラシ検索
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