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「<原発のない国へ すぐそばの未来・番外編>明治の水力発電所と生きる街」
(東京新聞 2019/4/17)
https://genpatsu.tokyo-np.co.jp/page/detail/1009
本紙連載「原発のない国へ」をネットで読んだ北海道の方から、「昨年9月の北海道地震の際、全域停電に巻き込まれなかった地区があります。ぜひ取材を」と情報が寄せられた。
その地区とは、全国屈指の透明度を誇る支笏湖の温泉街。明治43(1910)年に運転開始した王子製紙千歳第一発電所(2万5400キロワット、千歳市)など流域五つの水力発電所の電力を使い続けている。送電線は、北海道電力から完全分離した王子製紙独自のもの。そのおかげで、湖畔のホテルや飲食店、民家など約100軒は、地震直後を除いて停電にならなかった。
現場を訪れると、レンガ造りの発電所、取水ぜき、水路とも年代を感じさせる。設備も多くは建設当初のものを手直しして使っているが、「まだまだ現役でいけます」(同社苫小牧工場動力部の岩筋道博グループマネージャー)。
製紙会社が発送電から小売りまで? にわかに信じられなかったが、森の電柱にも住宅街の電柱にも「王子湖畔配電線」のプレートがあった。契約者に電力料金の領収書を見せてもらうと、確かに王子製紙発行のものだった。
設備点検のため毎年11月中旬、数時間の「計画停電」があり、その日は閉店する店が多い。台風による倒木で電線が切れて停電になることもある。料金は北海道電と同じにしているが、送電線が外部に通じていないため、王子製紙以外と契約を結ぶこともできない。
「その日だけの話。寒さは灯油ストーブでしのげる」
「停電時は集合住宅の上層階は水道が止まる。でも計画停電や台風の日は、風呂に水を張ったままにし、飲み水はペットボトルにくんでおく」
「店の明かりはバッテリーに切り替える。暖房は元からまきストーブ。冷蔵庫も短時間の停電なら問題ない。ヒメマスも焼き物で出しているからね」
住民たちは、多少の不便とうまく付き合ってきた様子だった。(山川剛史)
-------(引用ここまで)--------------------------------------
100年以上も前、明治時代の発電機がまだ現役で活躍しているとは驚きです。
100年以上も稼動できる機械はそうあるものではありません。
建設費用がかかっても、100年も稼動できるのなら十分に元が取れる。
だから製紙会社がサービスを続けているわけです。
1年に数時間の計画停電など全く問題になりません。
原発は稼働率が極端に悪く、定期点検や故障で3日に1日は停止していますから。
雨が多く、急峻な山が多い日本では小水力発電が最適だと何度も主張していますが、
それを裏づける好例だと思います。
日本はエネルギー資源に乏しいと国民は洗脳されていますが、とんでもない。
急流を見たら、これは貴重なエネルギー源だと思うべきです。
そもそも水力発電に力を入れていれば、高コストで危険な原子力に手を出す必要も
全くなかったのです。
(関連情報)
「小水力発電に注目 100万キロワット原発12基分はまだ未開発 (農林中金総合研究所)」
(拙稿 2014/9/12)
http://www.asyura2.com/14/genpatu40/msg/287.html
「20年放置でも大丈夫? 川などで本格的に発電できる小型水力タービン『Turbulent Hydro』
(bouncy)」 (拙稿 2018/6/21)
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/853.html
「岡山県西粟倉村、小水力発電から始まった自然エネルギー生産。化石燃料に頼らない地域づくり
(ビッグイッシュー)」 (拙稿 2018/10/18)
http://www.asyura2.com/18/genpatu50/msg/435.html
「廃れていた小水力発電所、復活相次ぐ 背景は (毎日新聞)」 (拙稿 2019/3/20)
http://www.asyura2.com/19/genpatu51/msg/229.html
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