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原発事故「被害者0」で五輪開催のため強引な切り捨てが… 「告白」あの事件の当事者
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/250038
2019/03/20 日刊ゲンダイ
原告団団長の村田さん(中央)(C)日刊ゲンダイ
福島原発かながわ訴訟原告団団長・村田弘さん(76歳)
先月20日、横浜地裁は、福島原発事故による被害者60世帯175人を原告とする訴訟で、国と東京電力に対して法的な責任を認めた。「ふるさと喪失・生活破壊慰謝料」など4億円超の賠償を命じるもので、国の責任を認める5例目の判決となった。
福島原発かながわ訴訟原告団団長の村田弘さん(76)は判決後に、「まずまず良かった。私たちは生活の基盤がなくなっているし、やっぱり国の責任ですよ」と語った。とはいえ、放射性物質に汚染された「ふるさと」と被害者の生活再建は進んでおらず、「今年3月末に避難者の民間賃貸住宅の家賃補助を一気に打ち切り、公営住宅から追い出すという被害者の切り捨てが進んでいる」と憤る。
村田さんは、2003年5月に37年間勤務した朝日新聞社を退職。南相馬市小高に1950年ごろ建てられた妻の実家を改築し、移住した。
「退職金の半分を使いましたが、それまでは転勤族で借家暮らし。初めての“自分の家”でした」
村田さんにとっても南相馬は、小学生から高校生まで生活した故郷だ。敷地には廃業してジャングルのようになった果樹園があり、チェーンソーや草刈り機で整地し、桃、リンゴ、サクランボなどを植え直した。無農薬有機栽培で8年間かけて蘇らせて、自家菜園の収穫を楽しんでいたという。傾聴ボランティアや小高の広報紙制作などを通じて地域コミュニティーにも積極的に参加する日々を過ごした。
そんな中、大地震に襲われた。「いきなり大きな横揺れで、立っていられないほどだった」と振り返る。
自宅は物が散乱したが、大きな被害はなく、電気もテレビもついた。高台にあったのが幸いした。
「海沿いは津波で全滅です。親族の無事を確かめるために外出しましたが、夕方に戻ると隣家の女性が大きな爆発音を聞いたと言っていました」
防災無線はよく聞こえず、翌12日にテレビニュースで福島原発の事故を初めて知った。長引くとは思わず、毛布2枚とわずかな缶詰だけを持ち、慌てて車で避難所に移ったという。
周囲では高齢者が相次いで亡くなった。800人ほどいた避難所の閉鎖に伴い、17日の早朝には、3人の子供たちがいる神奈川県に2日がかりで自力で避難している。結局、横浜市で次女夫婦と同居することになったが、「東電は『同居する合理性はどこにあるのか』と主張。引っ越し代と敷金礼金の補償は認められませんでした」。
国や東電の対応は口先ばかり。避難民は明るい見通しを立てられず、13年9月に集団訴訟を起こした。
「責任をはっきりさせ、実際に受けた被害、物理的・精神的な損害を賠償させたいと考えました」
勝訴はしたが、課題は残る。
「原発事故は自然災害とは違い、被害の奥深さがある犯罪です。国はオリンピック前に完全復活を宣言したいのでしょう。それまでに被害者をゼロにするのが目標で、強引な被害者切り捨ての姿勢を鮮明にしています。福島県も国とまったく同じ方針で、出先機関のような対応をしていることが一番腹立たしい」
まだ、全国で1万2000人以上が国と東電に対して訴訟を起こしている。
=この項おわり
(ジャーナリスト・渡辺輝乃)
強引な被害者切り捨て
— くまさん (@kumasan9090) 2019年3月19日
全て『復興五輪』のためだ
どこが復興なんだ? https://t.co/ANi9aumd8d
【告白】あの事件の当事者
— KK (@Trapelus) 2019年3月19日
福島原発かながわ訴訟 原告団団長 村田弘さん
「被害者ゼロ」で五輪を迎えるために強引な切り捨てが進んでいる
勝訴はしたが課題は残る。
「福島県も国とまったく同じ方針で、出先機関のような対応をしていることが一番腹立たしい」
(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/0MAUdcBS1n
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