ＥＴＶ特集 「誰が命を救うのか　医師たちの原発事故」　（NHK　2019/3/9)
https://www.nhk.or.jp/sapporo/program/14/7e2227a72/

Eテレ
2019年3月14日（木）午前0時00分 ［再］

福島第一原発の事故発生直後、福島に入っていった医師たちがいた。「安全神話」のもと原発事故時の医療の準備はほとんどなく、国の指揮命令系統は混乱に陥っていた。そんな中、汚染された住民の対応、爆発で負傷した自衛隊員の治療など、最前線で奔走した医師たちには、命をめぐる重い判断がゆだねられた。独自に入手した、数千に及ぶ医師たち自身の撮影による写真と映像から、当時の医療現場のすさまじい実態を明らかにする。
【語り】吉川晃司

------(引用ここまで)---------------------------------

安倍政権の広報局になり下がったNHKとしては出来がよいが、
被ばくが原因で亡くなった人はいない、健康被害はないという
政府の大ウソの上塗りをする洗脳目的の御用番組である。

福島原発事故が起きて、急遽、放射能被ばくの専門医が集められ福島に送られた。

これは急性放射線障害を起こす人が多数出ることが予想されたからであった。

しかし亡くなったのは無理矢理避難させられた重症の入院患者だけで、
公式には、被ばくで亡くなった人はいないことになっている。

こんなバカな話はない。

原発が4基も爆発した人類史上最悪の大事故である。
おそらく事故後の1週間だけでも1千人を超える人が急性放射線障害で
亡くなったはずである。

1万3千cpm以上の被ばくをしている人は避難所にはいれない規則だったが、
それを超える人が大勢いたので、やむを得ず10万cpmに引き上げたという。

使っていた測定器の測定最大値はおそらく10万cpmではないか。
つまり、振り切れなければOKにしたわけだ。

これだけ大量の被ばくをした人が健康のままでいられるわけがない。
ただちに健康に影響が出るレベルである。

派遣された医師たちの奮闘には頭が下がる思いだが、起きたことすべてを
この番組で語っているわけではない。
いや、語ったとしてもカットされて決して報道されることはない。

なぜ、毎日のようにスタッフが泣き崩れて壊れていったのか。
それは、大量に被ばくして担ぎ込まれた人が次々に亡くなっていったからであろう。
おそらくこの番組に登場する医師たちは、何人もの被ばく死を看取ったはずである。

そして、このとき一緒に働いた医療スタッフもすでに被ばくが原因で亡くなった人が
かなりいるはずである。

これは単なる妄想ではない。

現に、2011年3月末に、原発２０キロ圏内に遺体が1000体あり、線量が高くて近づけない、
という報道がされている[1][2]。

おそらく大量の被ばくで急死した犠牲者だろう。
震災直後の混乱に紛れて津波の死者として葬ったにちがいない。

政府・東電は原発推進のため、被ばくで亡くなった人はゼロというウソを
つき通す必要がある。

NHKは急性被ばく障害で大勢の人が亡くなったという恐ろしい現実を把握しているが、
一切報道しない、できない。

これは、原発事故が起きても死者は出ないと洗脳するための御用番組だと
断じてよいだろう。

（関連情報）

[1] 「原発２０キロ圏内に被曝遺体１０００体　火葬も土葬もできない…（zakzak）」
（阿修羅・赤かぶ　2011/3/31）
http://www.asyura2.com/11/genpatu8/msg/286.html

[2] 「２０キロ圏に数百〜千の遺体か　「死亡後に被ばくの疑い」←ウソ（wantonのブログ）」
(阿修羅・赤かぶ　2015/6/14)
http://www.asyura2.com/15/genpatu43/msg/228.html

[3] 「『病院へ逃れてきた十数人の人が10万cpmを超えガイガーカウンターが振り切れていた』
(徳田毅)(Merx)」 （阿修羅・こーるてん 2013/2/5）
http://www.asyura2.com/13/genpatu30/msg/155.html

[4] 「戦前から変わらない建築現場労働者の酷使、虐待、使い捨て、そしてコンクリート詰め」
（拙稿　2016/2/10）
http://www.asyura2.com/15/genpatu44/msg/824.html

[5] 「1F爆発犠牲者の遺体は汚染がひどくて触れられず、クレーンで首を吊って
ナイロン袋に入れ、ドラム缶に詰めた」　（拙稿　2016/6/10）
http://www.asyura2.com/16/genpatu45/msg/814.html 　

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