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「原発事故から8年 川の魚は語る」 (TBS)
https://www.dailymotion.com/video/x73e02o
(YouTube gomizeromirai)
「
川の魚は語る〜原発事故後の福島 (2019/3/2 放送)
福島第一原発近くの川や池で魚を捕獲し放射能の影響を調査する研究者たち。
チェルノブイリの湖でも同様の調査を行うなど共同研究も進める。
8年前の事故による放射能汚染の実態は?
」
-----(要約ここから)----------------------------
福島大環境放射能研究所・和田准教授らが福島第一原発のそばを流れる
前田川で魚類の汚染を調査。
魚を始め、生き物の種類が非常に多い。
全長15キロの前田川流域はほとんどがいまだに帰還困難区域。
前田川を5地点で調査。河口から4番目の第4地点で線量が最も高い。
橋のたもとで100uSv/hを記録。事故を起こした2号機の前と変わらない。
沈着放射線量が一番多い。双葉町の南側。
平均で10uSv/h。下流に行くと下がる。
環境放射能研究所で魚を筋肉、消化管、生殖腺等に分けて測定。
前田川最上流のヤマメやイワナ。渓流魚は汚染された森の昆虫を食べている。
ヤマメ最大1720Bq、平均657Bq、イワナ平均154Bq。
ヤマメのほうが陸生の甲虫類(コガネムシなど)を食べているので
汚染がより高いのではないか。
甲虫は幼虫時、土や木の中で育つため、森が汚染されると汚染されやすい。
アユは川底の珪藻(ケイソウ)類を食べる。
寿命が1年と短いので、アユを調べるとその年の川の汚染状況がわかる。
平均438Bq。
川魚でもコイは低めで、平均136Bq。
ウナギはエビや小魚、虫を食べる。
これまでの福島の川の調査で肉食性の魚のほうが線量が高い傾向がわかってきた。
平均約500Bq、最大1000Bq。
ウナギは下流の魚の中では線量が高い。食物連鎖の上位にいることも理由の一つ。
秋に戻ってくるサケは平均1.5-2Bq。淡水魚とくらべ低い。
ウクライナ・チェルノブイリ原発の冷却水貯水池。
一昨年から、現地の研究者と共同調査をしている。
魚の種類や湖の大きさも違うが汚染の基本的なメカニズムは同じ。
比較対象になる。
肉食魚「パーチ」はセシウム線量10000-15000Bq。
事故直後、数十万Bq。数年間は急激に減少したが、その後は緩やか。
ストロンチウムは横ばい。
福島の最も汚染されているバスは10000Bq、比較しやすい。
最近は魚も水も放射線量が増加に転じている。
廃炉で給水ポンプが停止され、貯水池の水位が5メートル低下したのが原因。
「ラド」という魚のストロンチウム90の線量は年々増えている。
水量が減って、放射性物質の濃度が増えたため。
大ナマズ。全長98センチ。肉食で汚染されやすい。
昨年は同じ池で1.6メートル、27キロのナマズを捕獲。10歳以上か。
6290Bq。
ナマズに着目する理由は魚の耳石。木のように年輪が年1本形成される。
放射線量など環境の変化も記録されている可能性あり。
日本とウクライナの共同調査は2022年まで続く予定。
福島第一原発から60kmの郡山市・酒蓋池。コイの養殖池。
震災後、放射能が一番強かったので試験場になった。
業者はコイを出荷停止。4年前から実験用に養殖を開始。
実験には、福島大学、内水面水産試験場、郡山市などが協力。
いけすの中で平均9 Bq、いけすの外23 Bq。
いけすの中は人工飼料のみ、外の魚はそれ以外のものも食べている。
コイが食べる池の底の堆積物から放射性セシウムを取り込んだ可能性大。
年1回、酒蓋池の水を抜く"かい掘り"を行なっている。
コイを始めさまざまな魚が網にかかり、放射線量を比較。
2017-2018年、1年間除染をした。
半年後の調査で、いけす北側、底から40cm下の泥でセシウム137が除染前の1/7。
底の表層部分では15000Bq(除染前は35000Bq)。
8000 Bq を超えると指定廃棄物として処理が必要。
福島大学 共生システム理工学類 難波教授
「除染で相当浅いところは全部なくなっていると期待はしたんですけど、
私たちとしてはちょっと意外に残っているかなと」
「雨で運ばれてきたものが寄与している可能性もあり、今後の推移をみないと
はっきりしたことは言えない」
南鯉養殖漁業協同組合 熊田組合長
「完全にとるのは難しいのか。これやってもらっても」
難波教授「完全に取るっていうのは難しい」
報告会には東電の社員も同席。
熊田組合長「東電の人たちも放射能は今こんな状況だと
素直に言ってもらえれば助かる」
いけす外のコイ 2015年平均23Bq、除染後2018年8Bq。
郡山市は食用コイの生産量が全国一。
養殖業者は風評被害に苦しみ続けている。
酒蓋池など4つの池での養殖を中止。
市西部の汚染度が非常に低い池でコイを育てている。
2014年以降、モニタリングで1匹から10Bqが検出されただけ。
その他は放射能は全く検出されず。
郡山市西部の北沢池、コイのプール。
泥をはかせる蓄養をすると放射線量が低下。
フナは抜けない。コイは新陳代謝が激しい魚。
約20日間の蓄養を経てコイを出荷。
検査して5でも10Bqでも出れば出荷できない。
食べられる基準値が100Bq以下と言っても、
お客さんはゼロじゃないと絶対にだめ。
鯉が放射能を輩出するメカニズムが科学的に解明されるのはこれから。
魚たちは身をもって多くのことを語っている。
取材担当 金氏ディレクター
「線量の測定結果が出て、それぞれの魚の習性ですとか特徴、
さらに周りの環境で全然線量が変わってくることに驚いた」
「原発すぐそばの前田川がいろいろな魚が住む豊かな川で、
だからこそそういうことがわかってきたということが皮肉」
「一昨年、原発近くの沼で1万数千Bqのオオクチバスが見つかっており、
汚染はチェルノブイリと同レベル。共同研究する意味がある」
「養殖の魚は、郡山の組合のように汚染されていない場所を選び、
安全な餌を食べさせるなど、人間の手で二重三重に対応できることが
調査結果からもわかってきている」
「天然の魚は、水が汚染されていなくても、森を始めとする周囲の環境が
汚染されていると線量が高くなってしまう。
森の汚染のため、阿武隈川は全流域禁漁。
放射能が自然に減っていくのを待つしかないのが現状」
-----(要約ここまで)----------------------------
基準の100Bq/kgよりはるかに汚染が低くても売れず、風評被害に苦しんでいる、
まるで買わない客が悪いかのような報道に疑問を感じます。
100Bq/kgというのは放射性廃棄物レベルの汚染であり、政府がご都合主義で
決めたものであり、安全であるという科学的裏づけ、保証は一切ありません。
原発事故前の汚染は0.05-0.1Bq/kgだったわけで、5-10Bq/kgでも
お客が敬遠するのは当たり前でしょう。
測定も中立的な第三者が立ち会わないと信用してもらえません。
汚染のひどい頭部や骨は除外したり、ストロンチウム90の検査はしていないでしょう。
厚労省の検査では他県では汚染が検出されているのに、福島産はいつも不検出です。
こういう状況からして、汚染はないと言われても誰も信じないでしょう。
養殖魚は汚染を防ぐことができるという話も疑問です。
養殖池も森などの自然環境の中にあり、汚染された雨水などが流れ込むことは
避けられません。
「放射能が自然に減っていくのを待つしかない」
これはその通りです。
ただし影響がなくなるまで何世代もかかるでしょう。
(関連情報)
「川魚の放射能汚染地図、2015年の最新版が作成される!依然として関東地方や
福島周囲は高い!」 (阿修羅・赤かぶ 2015/8/4)
http://www.asyura2.com/15/genpatu43/msg/547.html
「5年目のホットスポット 福島市で20マイクロ超え (福島日報ダイジェスト)」
(拙稿 2015/11/14)
http://www.asyura2.com/15/genpatu44/msg/333.html
「阿武隈川の遊漁未解禁 続く魚汚染、豊かな川どこへ (東京新聞)」 (拙稿 2017/4/16)
http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/782.html
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