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台湾海峡で異例の事態 中国の「サラミ戦術」とは?/宮内篤志・nhk
2022年09月02日 (金)
宮内 篤志 解説委員
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/472872.html
中国が強く反発したアメリカのペロシ下院議長の台湾訪問から今月2日で1か月。これをきっかけに中国側がとり始めた「ある行動」に警戒が強まっています。
Q)イラストは習近平国家主席がサラミを切っている様子ですね。
A)ペロシ議長の台湾訪問をきっかけに中国側がとり始めた「ある行動」を、1枚1枚サラミを薄く切る様子に例えたものです。
その行動というのが、中国の軍用機による連日の台湾海峡の中間線越えです。
そもそもこの中間線は、中台双方が正式に合意しているものではありませんが、軍どうしの偶発的な衝突を避けるための境界線として、いわば「暗黙の了解」という形で長年続いてきました。以前も時折、中国軍機が中間線を越えることはありました。
ところが今回は、先月3日から今月1日までのほぼ毎日、中間線を越えて台湾側の空域に入るという異例の事態が続いているんです。
Q)1か月近くになりますね。狙いは何なんでしょうか?
A)中間線越えを常態化させることで、台湾にとって事実上の防衛ラインとなっている現状を変更し、圧力を強めようとしているのではないかとみられています。
今回はペロシ議長の訪台をそのための口実にした形です。
このように中国が、サラミを薄く切るように少しずつ相手側に入り込んでいくやり方を、各国の政府関係者や専門家は「サラミ戦術」と呼んで警戒を強めているんです。
Q)こうしたケースは今回だけではないということですか?
A)はい。日本も無関係ではありません。
沖縄県の尖閣諸島が日本政府によって国有化されて今月11日でちょうど10年となりますが、国有化後、周辺海域での中国海警局の船による活動は活発な状態が続いています。
領海への侵入が後を絶たないほか、領海のすぐ外側にある接続水域での航行も、去年とおととしは年間300日を超えていて、常態化しています。
Q)中国側の今後の出方が気になりますね。
A)習主席としては、共産党トップとしての続投がかかる党大会を来月に控える中、「強い指導者」というイメージを誇示するためにも、「サラミ戦術」を使った対外的な強硬姿勢をこれからも緩めることはないとみられます。
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