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2022年1月21日 20時49分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/155593
【北京=中沢穣】北京市当局が19日、新型コロナウイルスのオミクロン株に感染した男性(44)の詳細な行動履歴を公表し、深夜から早朝まで働く苦労に満ちた生活が同情を呼んでいる。男性は、中国誌「中国新聞週刊」(電子版)の取材に応じ、2年前に19歳で行方不明となった息子の捜索に警察が協力してくれず、陳情などのために北京を訪れたことも明かした。コロナ対策での行動履歴公表が、貧富の格差など社会矛盾に光をあてた。
当局の発表や同誌によると、山東省威海で漁師だった男性は12月から北京に出稼ぎに来て元旦から1日の休みもなく、深夜から早朝まで工事現場などで働いた。50キロのセメント袋を3階まで運ぶ場合は3元(約54円)、4階までは4元の報酬を得て、1日200〜300元を稼いでいた。年老いた両親を含む一家6人の家計を1人で支えながら、昼間は行方不明の長男を捜し回っていた。
長男は約2年前、勤め先で体調不良を訴えて帰宅途中に行方が途絶えた。男性は、地元警察に長男の携帯電話の位置情報を調べてほしいと頼んだが、相手にされなかったという。ネット上では「ビッグデータは、子どもを捜す苦労人の父親が何時何分にどこで何をしていたかを明らかにしたが、子どもを捜すのは助けない」と批判が広がった。批判を受けて再捜査した地元警察は21日、「行方不明から2週間後に見つかった水死体が長男と確定している」と発表した。
一方、北京でオミクロン株に最初に感染した銀行員の女性(26)の行動履歴も公表され、高級ブランド店などでの活発な消費行動が明らかになった。同じ都市で全く異なる生活が存在する貧富の格差が鮮明になり、中国メディア関係者は「コロナ対策の意図せぬ影響だ。党の宣伝部門も困っているだろう」と話した。
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