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北朝鮮「勝負の2025年」幕開けから際立った「ジュエ」氏…「金与12正氏の子ども?ライバルにあらず」/
FNNプライムオンライン の意見
https://www.msn.com/ja-jp/news/opinion/%E5%8C%97%E6%9C%9D%E9%AE%AE-%E5%8B%9D%E8%B2%A0%E3%81%AE2025%E5%B9%B4-%E5%B9%95%E9%96%8B%E3%81%91%E3%81%8B%E3%82%89%E9%9A%9B%E7%AB%8B%E3%81%A3%E3%81%9F-%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%82%A8-%E6%B0%8F-%E9%87%91%E4%B8%8E%E6%AD%A3%E6%B0%8F%E3%81%AE%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82-%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%AB%E3%81%AB%E3%81%82%E3%82%89%E3%81%9A/ar-BB1rjjKW?ocid=msedgdhp&pc=U531&cvid=a82ba18ee7824cfd890dc26f7d4808b8&ei=12
北朝鮮の朝鮮中央テレビで、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の実妹、金与正(キム・ヨジョン)副部長の子どもと推定される女の子と男の子の姿が公開され、注目を集めている。北朝鮮では、最高指導者を輩出してきた「革命家系」「白頭の血統」を有する人物は特別な存在だが、金与正氏やその子どもたちは、金総書記の後継者ともささやかれる娘「ジュエ」氏とは、現時点では大きな待遇差を感じざるを得ない。
金与正氏とともに映った2人の子ども
金与正氏の子どもの登場シーンを振り返ってみよう。
2024年12月31日、大晦日の夜。平壌のメーデー・スタジアムでは恒例となっている年越しの新年祝賀公演が開催された。
夜間の新年公演は2018年から2021年の大晦日までは金日成広場で開催されてきたが、2022年からはメーデー・スタジアムに変更された。放送も実況録画と呼ばれる生放送形式ではなく、録画編集に変化している。
2023年以降は金総書記とともに、金総書記の娘も主席壇と呼ばれる貴賓席に並んで観覧するようになった。一年を振り返りつつ最高指導者への感謝と忠誠を誓う、いわば「国家行事」であり、民心掌握の場としても重要視されている。
金与正氏と子どもの姿は番組の序盤、幹部らが家族同伴で入場する場面の一コマに短く登場した。金与正氏は黒のコートに黒のショートブーツ、右手にクラッチバックを持ち、もう一方の手で男の子の手を握っている。男の子はベージュのダウンジャンパーに茶色のマフラー、女の子は白のダウンにピンクのマフラーを巻き、髪は三つ編みにしている。
2人とも黒のズボン、マフラーはファー状で衣装にお揃い感がある。韓国の情報機関・国家情報院は、2人の年齢層から見て金与正氏の子どもの可能性があり、分析中だと明らかにした。
国情院によると、金与正氏は2015年5月に第一子を出産、2018年2月の平昌冬季五輪に金総書記の特使として韓国を訪問した後、3月末から4月初めごろに第二子を出産したと推定されていた。つまり、金与正氏には2015年生まれと2018年生まれの2人の子どもがいると考えられる。年齢でいえば9歳と6歳で、映像のこどもたちの年と一致しているように見える。
2013年生まれとされる「ジュエ」氏と、金与正氏の2人の子どもは数歳しか違わないのに「ジュエ」氏はかなり大人っぽく見える。
娘「ジュエ」氏の差別化
2024年の年越し公演では、「ジュエ」氏の登場頻度が大幅に増加していた。2023年の公演に初めて参加した際は母親の李雪主(リ・ソルジュ)氏も同行し、親子3人で観覧したが、今回は「ジュエ」氏と金総書記の2人となった。
「ジュエ」氏は金総書記と共に黒塗りのリムジンで会場に乗りつけ、金総書記と腕を組んで入場し幹部らの挨拶を受けた。公演が始まると、貴賓席に並んで座る金総書記と「ジュエ」氏の2ショットが何度も映し出された。
「愛する、私の祖国。あなたなしでは一瞬も生きられない」
「代々孫々、屈することを知らない。見せてやろう、その気性百倍にして」
愛国心や忠誠心を鼓舞する歌詞に合わせて、金総書記と「ジュエ」氏の映像が意図的に挿入され、「ジュエ」氏の存在を印象づける演出がなされている。
ハイライトとなるカウントダウンと花火の直後には、金総書記と「ジュエ」氏が抱き合い、両頬に口づけする場面が映し出された。
前年は金総書記が子どもから花束贈呈を受け幹部らと挨拶を交わした後に「ジュエ」氏を抱擁した。今回はカウントダウンの直後に順番を変えた。より劇的な場面を演出することで、金総書記の「ジュエ」氏への愛情を強調した形だ。
一方、金与正氏の子どもと見られる2人は最初の場面以外は登場しない。金与正氏は祝賀公演の場に金総書記が娘と到着して以降は、単独で行動している。公演の際も金与正氏は幹部たちの間に1人で座っていた。金与正氏の子どもたちは夫と共に別席で公演を見ていたのだろうか。
同じ白頭の血統でも、「ジュエ」氏と金与正氏の子どもの扱いには歴然とした差があるのがわかる。
正念場の2025年
2025年は北朝鮮にとって、非常に重要な節目の年だ。朝鮮労働党の創立80周年にあたり、第8回党大会で提示された国防5カ年計画と国家経済発展5カ年計画の最終年となる。従って二つの計画を達成し、第9回党大会への道筋をつけなければならない。そのためには人民を納得させる大きな成果を挙げる必要がある。
金総書記は「人民大衆第一主義」を掲げ、慈愛にあふれた指導者、人民の親となる指導者のイメージを強調してきた。2024年は金総書記が旗振り役となり「地方発展20×10政策」を全面に打ち出した。これは「毎年20カ所の市、郡に現代的な地方産業工場を建設し、10年の間に全国すべての市、郡住民の初歩的な物質・文化生活を一段階レベルアップさせる」(朝鮮総連機関紙「朝鮮新報」)という計画だ。
対外的には米国に対し「最強硬対応」を予告する一方、内部的には経済発展を通じた人民の生活向上を約束し、民心の離反を防ぐことに神経を尖らせている。
一方で、北朝鮮では今、金総書記に対する偶像化作業が進められている。
2024年には先代の金日成(キム・イルソン)主席・金正日(キム・ジョンイル)総書記が定めた統一政策を放棄し、韓国を同一民族、統一の対象ではなく「敵対国」と見なす方針に転換した。幹部を養成する党中央学校には金正恩総書記の肖像画が先代2人と並んで掲げられ、金正恩バッジも登場した。
これに伴い、「ジュエ」氏の位相もさらに高まると予想される。
2022年11月に初めて表舞台に登場した際、北朝鮮住民の間には違和感や拒否感が広がった。しかしその後、「ジュエ」氏が金総書記の現地指導に頻繁に同行しながら堂々と振舞うようになり、当初のぎこちなさ、幼さを感じさせなくなった。住民にも見慣れた存在になるにつれ、拒否感が徐々に減りつつあるように思える。
新たな「白頭の血統」=金与正氏の子どもとみられる人物が映像で示され、そこで「男の子」の存在も浮上した。依然「男性社会」的な風潮が残る北朝鮮にあって、この「白頭血統を持つ男の子」は果たして、「ジュエ」氏のライバルにはなり得るのだろうか。
「ジュエ」氏は既に別格であり、金与正氏や、その子どもも含めて、もはや後継構図の変数になり得ないがゆえに公開された――これが筆者の見方だ。
北朝鮮当局は依然、金総書記の娘の名前を明らかにしていない。「ジュエ」は、2013年に訪朝した米プロバスケットボールNBAの元スター選手、デニス・ロッドマン氏が言及した名前で、筆者を含め、多くの機関・メディアがこれを根拠に「ジュエ」と表記している。
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