http://www.asyura2.com/19/asia24/msg/181.html
Tweet |
「台湾有事」は眉唾モノの空論 中国が武力統一できないこれだけの理由/日経
公開日:2023/02/15 06:00 更新日:2023/02/15 06:00
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/318699
「台湾有事」は空論に過ぎない。それを言い立てる専門家も胡乱(うろん)だ(中国の習近平国家主席=写真)/(C)ロイター
拡大する
台湾有事は本当にあるのだろうか。その際には中国は日本の先島諸島にも侵攻するのだろうか。
信じるに足る内容ではない。まず、最初の台湾有事そのものの可能性が低い。
米中は現状維持で一致している。中国は「台湾が独立を選ぶ場合を除き、武力統一はしない」と約束している。米国はその約束を前提に「台湾が自ら独立を選ぶ場合でなければ、台湾防衛を助ける」姿勢である。
この構図がつづく限り中国は武力統一はできない。
着手しても日米の軍事介入で失敗する可能性が高い。日米同盟は今なお海空軍力で中国を圧倒しているのである。
その時には台湾独立の歯止めもなくしてしまう。台湾は独立を宣言し日米は承認するだろう。そうなると、中国は台湾の統一は不可能となる。
中国共産党の指導者はこの2つのリスクを冒せない。失敗すると「中国固有の領土を失った無能政治家」になってしまうからだ。歴史に汚名を残し、死後も断罪されるという中国政治家が一番恐れる事態に陥るのである。
■台湾が独立に動いたら…
唯一の例外は台湾が独立に動いた時だけだ。その際には中国は即座に武力統一に着手するはずだ。中国の神聖な領土を失う事態であり座視は許されない。何もしなければ中国国民は政権どころか体制をも打倒しようとするだろう。
ただ、台湾は独立を選べない。自業自得とみなされて日米の介入を得られなくなる。そもそも日米も対中戦のリスクから台湾に圧力をかけて独立をさせない。
次の対日侵攻連動論は、笑い話でしかない。日米を足止めするために、台湾と同時に先島に攻めこむとの主張は非現実的である。
中国からすれば間抜けな選択肢である。戦力を割いた上で敵国の数を増やす骨折り損である。
台湾有事論も、対日連動論も、空論なのである。
発端の米海軍大将の見立てからして噴飯である。議事録をみても「私のカンだと6年以内もありえるかも」でしかない。
それを言い立てる日本の安全保障専門家にしても胡乱である。対中強硬論の商売や、防衛費増額や陸上戦力維持の尻馬乗り、ジャパン・ハンドラーに馬前の忠義を示すといったそろばんずくの発言である。 (つづく)
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。