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サウジアラビアの石油処理施設を破壊したUAVの脅威が注目されている
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2019.10.21 櫻井ジャーナル
UAV(無人機。ドローンとも呼ばれる)の存在感が強まっている。9月14日に18機のUAVと7機の巡航ミサイルがサウジアラビアのアブカイクとハリスにあるアラムコの石油処理施設を破壊、中東情勢だけでなく世界の権力バランスを大きく変化させたことが大きいだろう。 このケースではサウジアラビア軍に侵略されているイエメンの武装勢力、フーシ派によるものだが、サウジアラビアの後ろ盾になっているアメリカも手先の武装グループにロシアの軍事基地をUAVに攻撃させている。 アメリカがUAVを供給している相手のひとつはシリアで政府軍と戦っている戦闘集団で、すでに200機がシリア国内へ運び込まれていると言われている。2016年から17年にかけてイラクでダーイッシュ(イスラム国、IS、ISIS、ISILとも表記)がUAVを使ったという。今では自前のUAV製造工場をシリア国内に保有し、性能はかなり向上しているようだ。トルコ人とチェチェン人の専門家もシリアへ入っていると言われている。 市販のUAVは航続距離が1キロメートル程度だが、改造すれば桁違いに行動範囲は延び、飛行精度や爆撃能力も向上している。 そうしたUAVでシリアで政府軍と戦っているダーイッシュなどのジハード傭兵はタラキア近くにあるフメイミム空軍基地を攻撃、ロシア軍によると、118機を撃墜、あるいは無力化させた。アメリカの防空システムはUAVの攻撃に対して無力だったが、ロシアは巡航ミサイルやUAVへの対策として、ECM(電子対抗手段)のほか、短距離用の防空システム、つまりパーンツィリ-S1やトールM2を配備している。 言うまでもなく、こうしたUAVは世界のどこでも使える。日本も人ごとではない。 Terrorists' Air Force: Improvised Attack Drones In Syria And Iraq |
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