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トルコ軍、シリア北部で地上戦開始=攻撃で15人死亡
2019年10月10日09時17分
https://www.jiji.com/news2/kiji_photos/201910/20191010at01S_p.jpg
9日、シリア北部の町ラスアルアインで、トルコ軍の攻撃から逃れる市民ら(AFP時事)
9日、シリア北部の町ラスアルアインで、トルコ軍の攻撃により立ち上がる黒煙(AFP時事)
【エルサレム時事】トルコ軍は9日夜、シリア北部で地上作戦を開始した。この日空爆や砲撃で始まったクルド人勢力に対する軍事作戦を本格化させた形。軍は声明で「181カ所に打撃を与えた」と戦果を誇示した。在英のシリア人権監視団によると、トルコ側からの攻撃により、北東部カミシュリなどで民間人を含む少なくとも15人が死亡した。
シリア攻撃は「悪い考え」=米大統領
シリア北部のユーフラテス川以東の一帯では攻勢をかけるトルコ軍と、これに抵抗するクルド人勢力による応酬が続いた。地上部隊は、対トルコ国境沿いの町テルアビヤドなどに投入されたという。
9日、シリア北部の町ラスアルアインで、トルコ軍の攻撃から逃れる市民ら(AFP時事)
トルコ軍の激しい攻撃を受け、少なくとも数千人規模の地元住民が家を追われ、退避を始めた。軍事作戦は内戦が続くシリアで新たな大量の避難民を生み出しかねず、人道危機の深刻化が懸念される。
クルド人勢力は、シリアでの過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦で中心的な役割を果たしてきた。同勢力をISと同列の「テロ組織」と見なすトルコの軍事作戦に対する反発は強く、欧米やアラブ諸国などからは「対ISでの安全保障、人道上の努力を台無しにしてしまう」(ルドリアン仏外相)といった批判が相次いだ。
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https://www.jiji.com/jc/article?k=2019101000223&g=int
トランプ氏、トルコのシリア攻撃「支持せず」
停止は求めず、報復措置に言及なし
トランプ政権 中東・アフリカ 北米
2019/10/10 2:33 (2019/10/10 6:26更新)
【ワシントン=中村亮】トランプ米大統領は9日の声明で、トルコがシリア北東部でクルド人勢力に対する軍事作戦を開始したことについて「支持しない」との立場を示した。一方で攻撃停止を明確に求めず、報復措置にも触れなかった。戦闘地域での民間人保護や拘束中の過激派組織「イスラム国」(IS)の扱いについてトルコが責任を負うと指摘し、米国は関与しない方針を強調した。
トランプ米大統領=ロイター
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トランプ米大統領=ロイター
軍事攻撃をめぐってトランプ氏は「悪い考えだと明確にしてきた」と明記したが、トルコを明確に非難していない。経済制裁などの報復措置をとる考えも示さず、トルコによる攻撃を暗に容認したともみなされかねない。トランプ氏に近い与党・共和党のリンゼー・グラム上院議員が「(トルコの)エルドアン大統領に重い代償を払わせる措置に向けて議会を動かしていく」と強調したのとは対照的だ。
トランプ氏は「私は政界に入った初日から、終わりがなく、ばかげた戦争を望まないと明確にしてきた」と指摘。トルコによる軍事攻撃に巻き込まれたくないとの思いを強調した。トランプ氏はトルコとの国境沿いに駐留していた米兵50人を別の地域に移動させた。
政権はこれまでIS掃討作戦でクルド人勢力と協力関係を築き、トルコによる軍事作戦に反対してきた。だが6日の米トルコ首脳の電話協議後には一転して攻撃を容認する方針に転じた。議会の猛反発を受けて、トランプ氏はトルコに攻撃の自制を求めたがトルコは軍事作戦を強行した。
英仏独、安保理緊急会合を要請 トルコのシリア攻撃で
中東・アフリカ 北米
2019/10/10 0:36 (2019/10/10 1:26更新)
【ニューヨーク=大島有美子】国連の安全保障理事会は10日に、トルコがシリア北東部で軍事作戦を開始したことを受け、緊急会合を開く。会合は非公開とし、シリアを巡る状況を議論する。英仏独など欧州の5カ国が開催を要請した。
国連の安全保障理事会(ニューヨーク)=国連提供
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国連の安全保障理事会(ニューヨーク)=国連提供
10日午前にもともと予定している安保理会合に、シリア問題を議題として加える。ロイター通信によると、英仏独は9日、共同でトルコの軍事行動を「強く非難する」との声明をまとめた。イタリアのコンテ首相も同日、トルコの行動は「地域を不安定にし、市民を危険にさらす」と述べ、自制を促した。
国連のグテレス事務総長は9日、報道官を通じて「状況を深く憂慮している。シリアの混乱の収束に軍事的な解決法は要らない」との声明を発表した。報道官は「あらゆる解決策はシリアの尊厳と主権を尊重するものでなければならない」とも強調した。
国連はシリア担当の事務総長特使を置き、和平に向けた動きを支援している。9月下旬には国連の仲介でシリアの新憲法を起草する憲法委員会の設立が合意され、10月末をめどに初会合が開かれる予定だった。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50821930Q9A011C1000000/?
トルコ、親米クルド人勢力を攻撃 シリア北東部
地域情勢の不安定化 国際社会が懸念
中東・アフリカ
2019/10/9 23:13 (2019/10/10 6:30更新)
シリア北東部ではトルコ軍の爆撃を受けて炎上する場面がみられた(9日)=AP
【イスタンブール=木寺もも子】トルコ軍は9日、テロリストとみなすクルド人主体の武装勢力「シリア民主軍(SDF)」を排除するため、シリア北東部に侵攻した。トランプ米大統領がシリアからの米軍撤収を表明してからわずか数日後の作戦実行で、国際社会から懸念や非難が相次いだ。米国の関与が弱まったことで、地域情勢は一気に不安定になりつつある。
トルコ軍が空爆などを始めたのは、現地時間9日午後4時(日本時間同日午後10時)。その後、ロイター通信によると、9日夜(同10日未明)にはシリアの反政府勢力と地上作戦を始めた。
トルコのエルドアン大統領が名づけた軍事行動は「平和の泉作戦」。その狙いは2つある。第1に、トルコを脅かすクルド人勢力をシリア国境から遠ざけること。第2に、トルコと接するシリアの国境地帯に「安全地帯」を設け、数百万人単位のシリア難民を移住させることだ。
トルコ軍のシリアへの侵攻後、シリアとの国境近くの地域住民はトルコ軍に歓声をあげていた(9日)=AP
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トルコ軍のシリアへの侵攻後、シリアとの国境近くの地域住民はトルコ軍に歓声をあげていた(9日)=AP
クルド人武装勢力はこれまで米国にとって、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討の作戦で手を組んできたパートナーだ。今回、米国は「一線を越えるようなことがあったらトルコ経済をぶち壊す」(トランプ氏)と警告していたが、エルドアン氏は耳を貸さずに軍を進撃させた。SDFの報道官によると、市街地が空爆され、死傷者が出ている。
トランプ氏はトルコの行動を「支持しない」「悪い考えだと明確にする」などとする一方で、トルコを非難することはせず、米国は関与しない方針を強調した。
一方、欧州連合(EU)は9日、トルコの軍事作戦の「一方的な中止を求める」との声明を発表した。11日にエルドアン氏と会談するストルテンベルグ北大西洋条約機構(NATO)事務総長は「地域をさらに不安定にさせる」と懸念を表明した。
国連は英独仏など欧州5カ国が安全保障理事会の緊急会合を開くよう要請し、10日の開催が決まった。ロイターによると、エジプトもアラブ連盟の緊急会合の開催を呼びかけた。
米国内でも、トランプ氏に近い共和党のリンゼー・グラム上院議員が野党・民主党の上院議員とトルコ向け制裁法案をまとめるなど、反発が出ている。
一方、シリアのアサド政権に近いロシアのプーチン大統領は9日のエルドアン氏との電話協議で、シリア和平の進展を妨げないように「入念に状況を考慮する」よう求めた。軍事行動に明確に反対する発言は明らかになっておらず、事実上黙認したとの見方が広がっている。
トランプ氏は6日のエルドアン氏との電話協議後にトルコの軍事作戦を容認するとともに、シリアからの米軍撤収を表明した。「政策の大転換」(米紙)に与党共和党指導部が強く反発したことからトランプ氏は方針を軌道修正したものの、トルコの軍事作戦を止めることはできなかった。米国不在による「力の空白」が生まれれば、シリア情勢は一段と混迷を深める公算が大きい。
トルコ軍の攻撃対象は、SDFが掌握する国境沿いのテルアビヤド、ラス・アルアインの2つの街のもよう。トルコメディアは、当面の作戦目標は2つの街の間の約120キロの地帯だと報じている。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50817670Z01C19A0FF8000/
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