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http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2019-04/09/content_74661513.htm
駐屯地新設、日本が南西諸島の防衛力強化を急ぐ
タグ:防衛 計画 水陸機動団 普天間
発信時間:2019-04-09 14:29:50 | チャイナネット |
「南西諸島の防衛強化」の重要な一環として、日本の防衛省は先ほど鹿児島県・奄美大島と沖縄県・宮古島に陸上自衛隊の駐屯地を新設した。日本は近年、南西諸島の軍事化と要塞化を試みているが、今回の新駐屯地は日本の南西諸島方面の軍事資源を大幅に拡大し、外に向け高圧的な姿勢を示していると分析する声もある。
共同通信によると、奄美駐屯地で開かれた記念式典において、原田憲治防衛副大臣は、奄美大島北部と南部に奄美駐屯地と瀬戸内分屯地を設置することで、「陸上自衛隊の配備の空白地帯の一部を解消できる」と強調した。情報によると、警備部隊の他に奄美大島には新たに地対空・地対艦ミサイル部隊が配備された。防衛省は宮古島に約380人規模の警備部隊を先行配備し、2020年以降には約800人規模のミサイル部隊を追加配備する。また防衛省は石垣島に約600人規模のミサイル部隊と警備部隊を配備する計画を立てており、関連する建設工事がすでに始まっている。
日本の南西諸島の防衛力強化は、陸上自衛隊の警備部隊とミサイル部隊のみに留まらない。防衛省は2018年3月に釣魚島(日本名・尖閣諸島)などで起こりうる不測の事態への対応を口実とし、日本版海兵隊と呼ばれる離島防衛専属部隊「水陸機動団」を設立していた。日本の「防衛計画の大綱」によると、水陸機動団は南西諸島及び周辺地域の戦略的抑止力の強化の重要な一環だ。岩屋毅防衛相は今年2月、長崎県佐世保市に駐留する水陸機動団を視察していた。水陸機動団にはまだMV-22オスプレイなどの輸送手段が欠けているが、日本は水陸機動団の規模の拡大を続けている。2400人まで拡大する予定で、力をまったく緩めていない。
日本が近年、南西諸島の軍事力の配備で着実に前進していることに注意が必要だ。奄美大島、宮古島、石垣島の他に、自衛隊第15旅団の沖縄への配備がすでに完了している。与那国島にも自衛隊の「沿岸警備隊」が出現している。日本政府はさらに南西諸島を利用し軍事訓練の水準を高めている。宇宙船発射基地である種子島から西に約12キロ離れた馬毛島を取得し、訓練基地の建設に用いている。訓練基地が完成すれば、米軍普天間基地のオスプレイを含む艦載機パイロットが馬毛島で訓練を行うことになる。
岩屋氏は、南西諸島に陸上自衛隊を配備することで防衛力を構築し、かつ災害に効果的に対応できると話している。アナリストはこれについて、日本のさまざまな行為は真の狙いが別にあることを露呈していると指摘した。日本の南西諸島における軍事力の配備は、冷戦時代の「包囲予防」意味合いが強い。奄美大島、沖縄、先島諸島などの選択を見ると、いわゆる「第一列島線」とほぼ重なっている。防衛省は先ほど、南西諸島の軍事基地の建設に1700億円を投じることで、九州最南端から沖縄最南端に至る戦略的支柱を提供できると表明した。特に重要な島嶼に警備・ミサイル部隊を配備することで、太平洋を出入りする艦艇を監視する海の砦にすることができる。
日本政府は2012年より引き続き「南西諸島がさらなる脅威にさらされている」という世論の雰囲気を醸成し、「防衛の最前線を外側に延長」する口実を作っている。新たな「防衛計画の大綱」の決定を背景とし、日本は隣国の脅威を誇張することで、大量の武器装備品を調達し軍事拡張に取り組む口実を作ろうとしている。ただし日本が南西諸島に配備する防衛力の「使いやすさ」については別の問題だ。海上の艦隊から力強い支援を受けなければ、南西諸島の防御には奥行きがない。敵国は数百キロ離れた空から攻撃を仕掛けることが可能だ。そのため日本がいくつかの海上拠点により、監視もしくは包囲の効果を発揮しようとしても現実的ではない。(筆者・張璦敏)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年4月9日
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