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退任直前のイスラエル軍参謀総長が反シリア政府軍へ武器を供給したことを認めた
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201901160000/
2019.01.16 櫻井ジャーナル
今年(2019年)1月15日までイスラエル軍の参謀総長だったガディ・エイゼンコットは退任直前、イスラエル軍はシリアを空爆する一方、ゴラン高原にいる反シリア政府武装勢力へ武器を供給してきたことを認めた。シリア政府は武装勢力がイスラエルから供給されたと見られる武器/兵器を保有していると主張してきたが、その主張が認められたと言える。 本ブログでは繰り返し書いてきたが、2013年9月には駐米イスラエル大使だったマイケル・オーレンがバシャール・アル・アサド体制よりアル・カイダの方がましだと語っている。オーレンはベンヤミン・ネタニヤフ首相の側近で、この発言は首相の意思でもあると考えられた。 イスラエル軍が不法占拠しているゴラン高原で同軍がダーイッシュを支援していることも知られていた。2016年11月にゴラン高原でダーイッシュ(IS、ISIS、ISIL、イスラム国とも表記)とイスラエル軍が交戦、ダーイッシュの戦闘員4名が死亡したというが、イスラエルの国防大臣だったモシェ・ヤーロンによると、交戦後にダーイッシュ側から謝罪があったというが、この話はイスラエルとダーイッシュとの関係を示している。 ダーイッシュが売り出されたのは2014年。1月にイラクのファルージャで「イスラム首長国」の建国を宣言、6月にモスルを制圧した。その際にトヨタ製小型トラック「ハイラックス」の新車を連ねた「パレード」が行われ、その様子を撮影した写真が世界に伝えられてグループは広く知られるようになったのである。この小型トラックはアメリカ政府が反シリア政府軍であるFSA(自由シリア軍)へ提供したものだった。 かつてアメリカ軍は避難民の車列を爆撃して多くの死傷者を出したことがあるが、この「パレード」は攻撃しなかった。偵察衛星、無人機、通信傍受、人間による情報活動などで武装集団の動きをアメリカ側は知っていたはずだが、何もしなかったのだ。 こうした事態が生じることをアメリカ軍の情報機関DIA(国防情報局)は2012年の段階で警告していた。DIAが8月にバラク・オバマ大統領へ提出した報告書の中で、シリアの反政府軍はサラフィ主義者やムスリム同胞団が主力で、戦闘集団としてアル・ヌスラ(AQIと実態は同じだと指摘されていた)の名前を挙げている。オバマ政権は「穏健派」を支援しているとしていたが、そうした勢力は存在しないことを知らせていたとも言える。 また、オバマ政権の政策はシリアの東部(ハサカやデリゾール)にサラフィ主義者の支配地域を作ることになるともDIAは警告していたが、その警告がダーイッシュという形で現実なったのである。2012年当時のDIA局長はマイケル・フリン中将。ダーイッシュが売り出された2014年、フリンは退役に追い込まれた。 退役後の2015年8月、アル・ジャジーラの番組に出演したフリンは司会者からダーイッシュの出現を阻止しなかった責任を問われたが、自分たちの任務は提出される情報の正確さをできるだけ高めることにあり、その情報に基づいて政策を決定するのはバラク・オバマ大統領の役目だと答えている。 シリアのバシャール・アル・アサド政権を倒そうとした外国勢力はアメリカだけでなく、イスラエル、サウジアラビア、イギリス、フランス、トルコ、カタールなどが含まれていた。後にトルコやカタールは離脱したが、残りの国は今でもアサド政権の打倒を諦めていない。 アメリカのドナルド・トランプ大統領は同国軍をシリアから撤退させるとしているが、アメリカ軍はシリア東部に建設した軍事基地を増強するために物資を運び込み、イラク西部、シリアとの国境近くをアメリカ軍の軍事的な拠点にしつつある。 |
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