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露国はシリアへS-300の供給を開始、イスラエルだけでなく米英仏にも影響
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201810010001/
2018.10.01 櫻井ジャーナル
ロシア政府はシリア軍に対してS-300防空システムをすでに供給し始めたとロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は語った。またシリアのバシャール・アル・アサド大統領はすでに同システムを受け取ったとしている。ロシア政府は2013年にこの防空システムのシリアに対する提供を決定、契約したのだが、イスラエル政府がロシア側に抗議、取り引きは取りやめになっていた。
このほか、シリアの防空部隊司令部に自動化されたコントロール・システムを提供、さらに航空機の衛星ナビゲーション、搭載されたレーダー、通信システムをECM(電子対抗手段)で妨害する体制を整えるともロシア側は宣言している。
この決定を予想以上の対応だと考える人もいるが、遅きに失したという批判もある。イスラエルはすでにシリアを200回以上攻撃し、ロシアの電子情報支援機IL20が撃墜されて乗組員15名が殺された。アメリカ、イギリス、フランスなどのミサイル攻撃も難しかっただろう。ロシア政府の慎重な姿勢がこうした国々をつけあがらせたと考える人がいるのだ。
S-300は1978年から実戦配備されたシステムで、1967年から使われ始めたS-200に比べると、イスラエル軍が嫌がるほど性能が良くなっている。2007年から配備されているS-400はアメリカで開発された「ステルス戦闘機」のF-35を撃墜できると言われている。
この最新戦闘機のプログラム・コストは1兆5000億ドル以上と言われ、高額兵器であることは間違いない。ところが、2015年1月にカリフォルニア州のエドワード空軍基地近くで行われたF-16戦闘機との模擬空中戦で完敗、「空飛ぶダンプカー」と揶揄されている。
唯一のセールスポイントはステルス性能なのだが、それも言われるほどではないようで、S-400なら撃ち落とせると評価されている。現在、S-400に興味を持っている国には中国やイランだけでなく、インド、トルコ、さらにサウジアラビア、アルメニア、ベラルーシ、エジプト、カザフスタン、ベトナムなどがある。
2017年10月、イスラエル軍はロシアのセルゲイ・ショイグ国防大臣の同国訪問に合わせてシリアを攻撃、その際にイスラエル軍のF-35が「コウノトリと衝突して飛行できない状態になった」と発表された。その状況を示す写真などが明らかにされていないこともあり、シリア政府軍が発射したS-200で損傷を受けたのではないかと推測されている。
IL−20が撃墜された9月17日の攻撃でイスラエル軍はF-35ではなくF-16を使った。もし、F-35を投入してS-300に撃墜された場合、F-35が高額欠陥戦闘機だということを世界へ知らしめることになる。その戦闘機を日本は5機注文、さらに42機を購入する計画だという。空中戦がなければ問題にならないだろうが、それは誰も保証することができない。
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