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韓露中主導で朝鮮半島が平和になることを阻止するため米が何をしても驚かない
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201807280000/
2018.07.29 櫻井ジャーナル
韓国大統領だった朴槿恵が失脚したのは昨年(2017年)3月のことだった。その直前、国軍機務司令部が戒厳令を計画したと伝えられている。合同参謀本部議長の命令ではなく、陸軍参謀総長の指示で陸軍を動かそうとしていたという。権限を持っていない国軍機務司令部が戒厳令を計画したとする話が事実なら、これはクーデター計画だ。アメリカ軍の少なくとも一部が関与していた可能性がある。
この計画について、全斗煥を連想させるものだと言う人がいるようだが、同じだとは思えない。全斗煥の場合、始まりは1979年10月26日の朴正熙大統領暗殺。中央情報部長だった金載圭が大統領と車智K警護室長を射殺したのだ。
この暗殺には謎が多い。そのひとつは金が持っていた銃に装填できる弾丸の数より発射された弾丸の数が多いと言われていること。個人的な行動ではなく、大規模なクーデターだった可能性があるのだ。そのクーデターを潰したのが全斗煥というわけだ。全斗煥が実行したのはクーデターでなく、カウンタークーデターだ。
当時、韓国では軍事政権に反対し、民主化を求める運動があった。アメリカが仕掛けている「似非民主化」とこれを混同してはならない。ラテン・アメリカでもアメリカの手先になっていた軍事政権と戦う民主化勢力がいたが、こうした外見をアメリカの支配層は盗み、侵略の戦術として使っているだ。プロジェクト・デモクラシーだ。
アメリカでは1963年にソ連との平和共存を訴えたジョン・F・ケネディ大統領が暗殺されて親イスラエルのリンドン・ジョンソン政権が誕生、デタントを打ち出したリチャード・ニクソンがウォーターゲート事件で失脚してジェラルド・フォードが大統領に就任、デタント派が粛清されてネオコンが台頭した。ジョージ・H・W・ブッシュ、ドナルド・ラムズフェルド、リチャード・チェイニー、ポール・ウォルフォウィッツが表舞台に登場してくるのはフォード政権(1974年〜77年)だ。
日本では文藝春秋誌の1974年11月号に立花隆の「田中角栄研究」と児玉隆也の「淋しき越山会の女王」が掲載され、そ1976年2月にアメリカ上院の多国籍企業小委員会でロッキード社による国際的な買収事件で田中の名前が浮上する。その年の7月には受託収賄などの疑いで田中は逮捕された。事件が発覚する切っ掛けは小委員会へ送られてきた資料。つまり、資料を送った人物、あるいは組織が仕掛け人だ。
朴槿恵が罷免された直後、2017年4月にアメリカ軍はTHAAD(終末高高度地域防衛)ミサイル・システムのレーダー、ランチャー、通信機器を含む機器を6台のトレーラーでゴルフ場のロッテスカイヒル星州カントリークラブへ強引に運び込んだ。このシステムの配備には朴政権も難色を示していた。アメリカはTHAADの配備だけでなく、済州島の基地を中国に対する軍事的な拠点にしようとしてきた。アメリカの軍事戦略を作成している勢力は朝鮮半島の平和を望んでいない。
本ブログでは繰り返し書いているが、アメリカ支配層にとって、「朝鮮半島の平和」とは、リビアのように軍事侵略で破壊して金正恩を殺すか、ドイツのように朝鮮半島全域を制圧して中国やロシアとの国境地帯にミサイルを配備、軍隊も入れるということだろう。勿論、それを中国やロシアは認めない。それが実現しないならアメリカは「平和」に反対する。
そうしたアメリカの反応をわかっている韓国、ロシア、中国は朝鮮に対する「制裁」の口実を消し去り、鉄道やパイプラインを朝鮮半島の南端まで伸ばし、東アジアを一大経済圏にするという自分たちの計画を進めようとするだろう。こうした計画を潰すためにアメリカがクーデターを計画したとしても驚かない。
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