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シリーズ 人生100年時代を生きる(第1回) 終(つい)の住処(すみか)はどこに
〜「介護殺人が起きずに済んだのは、寝たきりになってくれたから」との声も/Nスペ
2018年11月17日(土)
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20181117
人生100年時代を迎える日本が抱える課題を見つめ、解決の糸口を探るシリーズ。3年前に父を看取り、現在も母親を介護する、作家の阿川佐和子さんとともに、2日連続でお伝えする。
1回目のテーマは、お年寄りが安心して暮らすための『終の住処』について。比較的安く手厚い介護が受けられる「特別養護老人ホーム(特養)」の待機者が30万人を超えるなか、国は施設の担い手を“官から民”へと転換しようとしている。その切り札として、7年前に導入されたのが、民間事業者が運営する「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」だ。軽度の要介護者の受け皿にしようと、国は規制を緩和し多額の補助金を投入して整備を推し進めている。
しかし、いま現場では、さまざまな矛盾が吹き出している。要介護度は低くても“動き回る認知症高齢者”を数多く抱え、対応に追われる施設も少なくない。さらに特養に入れない重度の要介護者も多く入居する施設もあり、安全が脅かされる事態が起きていることが分かってきた。“救世主”と期待されたサ高住で何が起きているのか。徹底ルポと独自の大規模調査で実態を明らかにし、改善の道を探る。
<放送を終えて>
この番組を制作したきっかけは、3年前にさかのぼります。当時、私は、介護疲れによって家族を殺めてしまう「介護殺人」の当事者の方々を取材していました。そのとき、寝たきりの高齢者ではなく、まだ歩くことができる高齢者を介護している家庭で、多くの介護殺人が起きていることに驚きました。そして放送後、視聴者の方からの反響で「うちは介護殺人が起きずに済みました。それは、寝たきりになってくれたからです」という声を数多く頂きました。
最後まで、自分の足で歩きたい。それは誰しもが抱く願いです。しかし、いまの介護保険制度のもとでは、「歩けることを喜べない社会」になってしまっているのではないか。その疑問が番組の出発点でした。
番組では、全国およそ8000のサ高住すべてにアンケートをお願いし、現場の声ひとつひとつが番組の礎となっています。取材にご協力頂いた方々に、この場をお借りしてお礼申し上げます。(ディレクター 丸岡裕幸)
シリーズ 人生100年時代を生きる(第2回)命の終わりと向き合うとき〜現場で始まっている「延命中止」の取り組み/Nスペ
2018年11月18日(日)
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20181118
シリーズ「人生100年時代を生きる」、2回目のテーマは『終末期医療』について。ゲストの阿川佐和子さんは、3年前に父・弘之氏を、延命医療をしないで自然な形で看取った。「穏やかな最期はどのように迎えることができるのか」、悩んできたという。
これまで国は社会保障費の抑制を図るため、高齢者の最期を支える場所を「病院」から「自宅」へと方針転換。ところがいま、看取りの段階になって病院に運ばれ、そのまま延命医療を長期間受け続けるという事態が頻発している。最先端の医療設備が整う救命救急センターでは、80歳以上の高齢者が次々と運び込まれてベッドが満床になることも。
家族は、意識が戻らないまま横たわる親の姿を見て「こんなはずではなかった」と悔いる。番組では、学会と連携して、全国の救命救急センターへの調査を実施。国が進めてきた医療改革が、現場にどのような歪みをもたらしているのか、そして、患者の人生の最期に、医療はどう寄り添えばいいのか、現場で始まっている「延命中止」の取り組みを通して考える。
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