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シビリアンコントロール無き米国と安倍首相の危うさ
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2019-01-03 天木直人のブログ
事実上の書き始めであるきょうのブログの最初のテーマは、やはり日米同盟に関するものになった。 きょう1月3日の読売新聞が教えてくれた。 昨年12月31日に米国の国防長官を退任したマティス氏が国防総省の職員に対し、次のようなメッセージを伝えていたというのだ。 「国への忠誠を貫き、同盟国としてしっかり連携して、敵に立ち向かってほしい」と。 私が驚いたのは、そのメッセージの冒頭で、マティス氏が、1865年にリンカーン大統領が南北戦争で北軍を率いたグラント将軍に宛てた次の電報を紹介したことだ。 「あなた方の軍事行動や計画を漏らしたり、変更したり、邪魔したり、遅らせたりはしない」 これを要するに、米国と言う国は、誕生した時点から軍人優先の国であり、シビリアンコントロールなどというものは存在しない国だったということである。 そして、マティス前国防長官は、シビリアンコントロールの意識などまったくない軍人だということだ。 彼がトランプ大統領のシリアからの撤退を公然と批判し、米国の軍事同盟国との関係を重視するのも、まさしくシビリアンコントロール無視の証拠だ。 そして、そんな米国に徹底的に従属する安倍首相は、慎重だった防衛省に命じてレーダー照射動画を公開させたことから分かるように、みずからがシビリアンコントロールを逸脱する首相だ。 シビリアンコントロール無き米国と安倍首相。 これほど危険なものはない。 そして、そんな米国と安倍首相の日米同盟深化を、メディアは歓迎し、野党は本気になって阻止しようとしない。 こんな危険な状況はない。 新年こそ、新党憲法9条が安倍首相の前に立ちふさがる年でなければいけない(了) マティス長官退任、「忠誠を貫き同盟国と連携」 https://www.yomiuri.co.jp/world/20190102-OYT1T50057.html 2019年01月02日 18時31分 読売新聞 【ワシントン=花田吉雄】米国のマティス国防長官は昨年12月31日に退任し、国防総省の職員に向けたメッセージで「国への忠誠を貫き、同盟国としっかりと連携して、敵に立ち向かってほしい」と述べ、日本などとの同盟関係を重視していくよう求めた。 マティス氏は冒頭、「あなた方の軍事行動や計画を漏らしたり、変更したり、邪魔したり、遅らせたりはしない」と、1865年にリンカーン大統領が南北戦争で北軍を率いたグラント将軍に宛てた電報を紹介した。米軍の海外駐留を負担とみなすトランプ大統領を暗に批判したものとみられる。 マティス氏の後任としてシャナハン国防副長官が1日に長官代行に就任した。シャナハン氏は声明で「トランプ大統領の構想を実行に移すため、ともに働けることを楽しみにしている」と述べた。
関連記事 「国を信じ、同盟国と共に」=マティス米国防長官が退任(時事通信) http://www.asyura2.com/19/kokusai25/msg/103.html |
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