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脚本家・倉本聰さんが語る 2019年に掲げる「3つの生き方」 新しい時代にどう向き合うか
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/244613
2019/01/02 日刊ゲンダイ
脚本家の倉本聰氏(写真・大西裕之)
〈突然、ここで真っ暗になった〉――。18年9月6日未明、北海道胆振東部地震が発生したその瞬間、富良野にある自宅で新作ドラマ「やすらぎの刻〜道」(19年4月から放送、テレビ朝日系)の執筆中だった倉本さんは、思うがまま原稿用紙の端っこに走り書きした。日頃から人生の儚さと向き合いながら創作活動をしてきた脚本家らしい一筆だ。
震度4の揺れを観測した富良野もブラックアウト(大規模停電)に見舞われた。当時について「真っ暗闇でも書くのをやめるわけにはいかず、工事用の作業灯で手元を照らして書き続けた」と振り返るが、「電気以上に切実なのは酸素と水の問題だと改めて感じた」という。
「電気がない夜は寝てしまえばいいけれど、酸素の場合はそうはいきません。水もそう。国会では与党などの賛成多数で改正水道法が成立しましたが、世界一安全ともいわれる日本の水道はこの先どうなるのか。本来、十分に議論すべき案件であるはずなのに、国会の優先基準は次の選挙で勝てるものかどうか。酸素や水はすべての人の命に関わることなのに、景気の問題の方が重視されている現状を見るにつけ、政治家たちの想像力の欠如に驚きを禁じ得ません」
東日本大震災が起こった直後、石原慎太郎都知事(当時)は天罰発言をして物議を醸した。
「人間のおごりが引き起こしたという面では天罰という表現は当たっているのではないでしょうか。僕はまだ日本では、本当の意味での地震が起こっていないとも思っています。日本列島など現存する大陸は地震による分裂や合体を経て形成されたもので、またいつか災害によって分裂する。仮にその時、東京都が真っ二つになったとすると、その割れ目はどんな形状なのか。そこに車が走っていたら車輪はどうなっているのか。僕らが描くドラマはまさにそういう想像力が重要であり、いかにして儚さを描き出すかということこそが仕事でもある。ただし、現実の社会でそんなフィクションを上回る出来事が起こることは十分に考えられます。生きることは、実に儚いものなんです」
■「人間の許容範囲は決まっている」
年の瀬が迫る中、日産のゴーン前会長が逮捕され、企業のトップのあり方もクローズアップされた。
「今回の逮捕には“あっあっ!”ってあきれ果てましたが、我々の心の中にもゴーンさんのような感覚は多かれ少なかれあるのではないでしょうか。税金対策で奥さんを扶養家族にしているケースは決して珍しくないでしょう? 実体のないアドバイザー業務の報酬として年間10万ドル(約1100万円)を実姉に払っていたゴーンさんとは、規模やケタや度胸の大きさが違うだけでね(笑い)」
2019年、倉本さんは〈小さく生きる〉〈商売しない〉〈高望みしない〉という3つの生き方を掲げている。
「描くドラマの世界こそ大袈裟に書いていますが、僕自身の生き方は小さいもんなんです。人間の胃袋には限度があるわけで、どんなに高級な食材を使った贅沢な料理を食べようとしても限界はある。しょせん人間って胃袋だけでなく、心臓も脳ミソも許容範囲は決まっていて、それ以上のことはできないんです。だからこそ身の丈に合った生活をする方が幸せな気がする。“商売しない”というのは言い方を変えれば、関わる人びとと利害関係を持たないということ。僕はこれを金科玉条にしています。利害関係で物事を考えるとどこかで不純になってしまう。“高望みしない”も一緒。長年連れ添ってきた女房は年を取るばかりだからといって、若い女優に目が行くのはまさに高望み。ゴーンさんもあれだけ稼いでいるんだから、もう十分と満足しときゃいいのに」
元号が新しくなるからといって、あるべき人間の姿が変わるわけではないのだ。
(取材・文=小川泰加/日刊ゲンダイ)
▽くらもと・そう 1935年、東京都生まれ。東大文学部卒。北海道富良野市に在住。主な作品に「前略おふくろ様」「北の国から」シリーズ、「やすらぎの郷」など。
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— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) 2019年1月1日
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— ワルター (@sf_ky) 2019年1月2日
実に考えさせられます。
「そのとおりだな〜‼️」
— 激辛🔥💢🔥💢🔥💢 (@mdu492) 2019年1月1日
〈小さく生きる〉〈商売しない〉〈高望みしない〉
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脚本家・倉本聰さんが語る 2019年に掲げる「3つの生き方」
— uresy ( I'm not ABE) (@uresy1st) 2019年1月2日
国会では与党などの賛成多数で改正水道法が成立しましたが、世界一安全ともいわれる日本の水道はこの先どうなるのか。
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【新しい時代にどう向き合うか】脚本家 倉本聰
— KK (@Trapelus) 2018年12月29日
「人間は胃袋も心臓も脳ミソも許容範囲は決まっている」
「小さく生きる」「商売しない」「高望みしない」が大事
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