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成功体験という幻想日本 都市伝説の如く暗躍する○○
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2018年12月17日 世相を斬る あいば達也
戦後、国民は飢えをしのぎ、敗戦のどん底から這い上がろうと、努力を惜しまずに生きてきたのだと思う。その間、自民党、各省庁や既存の社会的な勢力も、真の独立を得るための手段として、まず、強い経済体制を築こうと、それ相当の気概を持って、政治や経営に全身全霊を注いだに違いない。その結果、一時は世界第二位の経済大国になったと持て囃された歴史がある。勿論、その経済成長には、朝鮮戦争を奇貨とした、棚からぼた餅的要素も含まれていた。 同時に、日本がフロンティア地域として製造工場化されると云う、世界的分業世界のサイクルに嵌った面もあったわけだ。少し前の韓国であり、中国だ。そして、最近ではインド、ASEAN諸国などに移行しているサイクルのハシリだと言えるだろう。ただ、日本の場合、世界の工場化の中で、自立の道を確保し、一定の独立企業体を確保した点は評価に値する。しかし、これら企業の行動を全面的に政府が支援する“護送船団方式”に守られていた事実も忘れてはならない。 注:護送船団方式 《護送船団は最も速度の遅い船舶に合わせて航行するところから》特定の産業において最も体力のない企業が落伍しないよう、監督官庁がその産業全体を管理・指導しながら収益・競争力を確保すること。特に、第二次大戦後、金融秩序の安定を図るために行われた金融行政を指していう。(デジタル大辞泉) 実力以上の経済成長などは、ある程度起きる現象で、気が大きくなった国民の群れが惹き起こす怪奇現象に近い。ただ、困ったことに、上から下まで、世界第二位の経済大国になった怪奇現象を実力と思い違いしている状況が、営々と続いているのが、今の日本と思われる。困ったことだが、このような思い込みを是正するのは、かなり難しい。東大法学部を出た優秀であるはずの経産省の官僚らも、政治家も財界人も学者も、世界の経済リーダーの末席でも良いから確保したいと云う欲望に魅入られている。 この日本の成長は、世界の奇跡と呼ばれ、あらゆる称賛を得たわけだが、その多くは、アメリカ等の世界戦略の中で、そのメリットが日本に集中した面が大きい。つまり、桶屋が儲かるためには、世界のグローバル経済体制に準じた日本経済への追い風が必要だ、ということだ。当時は運よく、その風が、たまたま吹いたため、プラザ合意で不利な状況が生まれたにも拘らず、日本は確実に成長した。 無論、その追い風に乗るだけの準備が日本に備わっていたことも、世界を驚愕させる経済大国の成就に貢献した。盤石な行政機関があり、納税意識も高く、労働を厭わない豊富な労働力も確保していた。また、国民的資質が製造業に適していたため、現場の創意工夫や手先の器用さが、製造業の発展に寄与した。しかし、その労働力の確保の為に、地方の人的社会的インフラが崩れた。次男、三男などの集団就職現象だ。この国策的な農村から都市への、国策的な人口移動は、後々、地方の衰退を招くことになる。 その後、グローバル経済の波は、韓国、中国に移動、日本のフロンティア地域の役割は終了することになる。大きな枠組みで俯瞰すれば、日本が、韓国や中国と、同じ土俵で姸を競うことが愚かなことは、一目瞭然だ。しかし、その後の日本が、異なる土俵に移動したと思われる証拠は見当たらない。つまり、一貫して、戦後70年以上、護送船団方式で経産省(通産省)主導の製造業に拘り続けているのが実態だ。アニメやゲームソフトの分野では、ソフト産業が育ちはしたが、メインフレームは、あいも変わらず、重厚長大な大企業製造業を前面に打ち出している。 もし、その方向性で、日本が生き残れるのであれば、それはそれでも良いだろうが、過去とは条件があまりに違い過ぎる。つまり、その方向性では、戦略なき特攻突撃と変わらないのである。にもかかわらず、今の安倍政権、いや、それ以前の小泉政権以降、グローバル市場経済への特攻隊護送船団が、理念も合理性もなく、大声を上げて、自由貿易だと叫んでいる。あきらかに、思考が停止している。ただ、大男の痴ほう症に似ていて、その行為をとめることは、容易なことではない。 この大男は、痴ほうにも関わらず詭弁の天才で、周囲の人間を弁舌で負かしてしまう。この大男を飼い馴らしているのが、世界経済の中で勢力を拡張しているグローバル金融資本勢力だ。この勢力に頼めば、どのような人間をも威嚇、抹消まで自在なので、逆らうことは死期を早める。この都市伝説は、実しやかな力で、日本ばかりか、多くの国で信じられている。我が国で、この大男は小男に変身して、中高年になっても坊ちゃん的風貌で、日本の政治中枢に巣食い、日本の富を、飼い主のグローバル金融資本勢力が強奪しやすいように暗躍している。その名は、○○平蔵という。 つづく |
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