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12月 13, 2018
<7日、ロシアのラブロフ外相が日本との平和条約締結交渉について「第二次大戦の結果を認めることが絶対的な第一歩だ」と述べたことに対し、11日河野外相が記者会見で問われ、一切答えず「次の質問どうぞ」とかわしたことに対し記者クラブから注文がついたと報道されている。
テレビから見る限り、河野外相は相当な胆力を持って対応していると感じた。
交渉進行中であり、いちいち相手の話に反応していれば誤解が生じたり不信感を持たれたりして大事な交渉にマイナスである。
それなら国内では「触らない。話をしない」ことが得策であり、賢明である。河野外相を短絡的に批判するのは正しくない。
しかし、相手がある限りその断り方、答弁の仕方は配慮されなくてはならない。目は口ほどにものを言うで、相手の受け止めによって評価は違ってくる。
「記者クラブの皆さんは昨日の会見はもとより、これまでの様々な経緯から対応をされたのではないか」と関係者からのお話があった。
河野大臣の「胆力ある記者会見での対応」を評価するか、また、「もう少し正面から向き合った方が良いのではないか」という声もあるが、読者の皆さんの受け止めはいかがだろうか>(以上「BLOGOS」より引用)
上記記事はBLOGOSに掲載された「ムネオ日記」なるものだ。いうまでもない、ムネオとは北方領土に国家予算で「人道的支援」をした鈴木宗男氏のことだ。
同病相憐れむ、とはこのことだろう。ロシアと北方領土交渉を試みて、失敗した者同士の慰め合いだ。鈴木宗男氏は旧ソ連が崩壊して、北方領土を日本が買収できる絶好の機会にシャシャリ出て、勝手に「人道的支援」を行って困窮していた北方領土を占拠しているロシア人たちを助けた。
河野氏はロシア外相との交渉がゼロ回答どころか、北方領土返還なしで平和交渉をしよう、と持ち掛けられた大失態がバレているにも拘らず、自らの口から発言しようとしなかった。そして会見場に詰めかけた記者たちも暗愚化したかのように鋭い舌鋒を浴びせることもなかった。すべては馴れ合いの記者会見だ、という印象を国民に持たせただけだ。
さて、北方領土交渉で首脳同士が会談する前に、外相同士の前段階交渉を今になった持ち出したのは安倍氏がトカゲの尻尾を用意したからに他ならない。つまり河野外相はトカゲの尻尾になった。
だが北方領土返還なき平和条約締結を持ち掛けたのはプーチン氏で、その場にいて呼びかけられたのは他ならぬ安倍氏だ。自らが責任を取って安倍本人がトカゲの尻尾となって安倍自公政権が総退陣すべきだろう。
どこまで安倍氏は恥知らずなのだろうか。行き詰った領土交渉を今になって外相に丸投げするくらいなら、最初から「プーチン氏とは「ウラジミール」「シンゾー」と呼び合う仲だ」と自慢しなければ良かった。外交交渉が首脳同士の仲の良さで上手く行く、などと論評している馬鹿な評論家たちは国家間の交渉とメル友ていどの仲の良さとを勘違いしているようだ。
国家間の交渉、とりわけ領土が絡む交渉は厳密な利害交渉でしかない。そこには1ミリも個人的な人間関係が入り込む隙間はないし、あってはならない。なぜ最初から安倍氏は対ロ交渉を外務省に任せていなかったのだろうか。
愚かにも安倍氏はチェチェン紛争に対する西側諸国の制裁最中に、2014年のソチオリンピック開会式にノコノコと唯一の西側首脳として出席し、そして今もクリミア半島併合に対するロシア制裁の最中に、北方領土の共同開発と経済支援をプーチン氏に持ち掛けて、反対にプーチン氏から足元を見透かされて馬鹿にされている。
同病相憐れむ「三バカ」が登場して、日本の対ロ政策は戦略なき場当たりばら撒きに終始している。彼らによって、日本の北方領土に関する国益は根底から失われる。なんとも日本は戦略なき政治家を国会議員にしたものだ。国民も少しは選挙で考えて投票したらどうだ。
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