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2018年12月12日 「ジャーナリスト同盟」通信
<衣の下の鎧を見せつける初空母「出雲」出陣>
安倍首相や財閥代表を交えて打ち出された官邸での会合で、新防衛大綱の骨格が遂に姿を見せた。隣国軍事関係者に衝撃が走っているであろう。米国の日本研究の第一人者ハロルド・スヌー博士の「日本の軍国主義」(三一書房)の分析を、そっくりなぞるかのような財閥と戦前派が共闘して、衣の下から鎧を見せつける大方針だ。それが2018年12月11日に公表された。その旗手は、半島と大陸に向かって建設されている山陰を代表する不気味な戦争神社・出雲大社から命名した護衛艦出雲の空母化である。
<新防衛大綱27兆円の超軍拡予算>
2019年からスタートする防衛計画の大綱の5月年間の総予算は、実に27兆円と、目から火が飛び出るほどの巨額である。軍拡貧乏大国の日本が、決して手を出してはならない危険極まりない代物である。
既に1000兆円をこえる天文学的な国の借金で、財政は破たんしている。一方で、朝鮮半島は和平が着実に進行している。それでいて、戦前の日本軍国主義に執着する極右政権に、国民は驚愕するばかりだ。しかも、国会閉幕後に打ち出す、国民と野党を愚弄するような手口に、心底怒りを覚える。人々が街頭に繰り出さなければ、軍国主義・日本の復活と本格化は、とめどもなく拡大していくに違いない。
<安倍・自公・日本会議と財閥の思い入れの具体化>
戦後30年の時点で、スヌー博士は、鋭い分析から、日本の軍国主義が復活したとしている。彼は、日本の戦後において、二つの勢力がぶつかっており、戦後の民主勢力が主導権を握れば、アジアの平和と安定は確保される。他方、戦前の軍国主義勢力が勝利すると、アジアの平和は損なわれ、新たな歴史の繰り返しが表面化する、と鋭く指摘したのだが、安倍・自公の日本会議政権は、明確に後者である。
象徴するように、官邸には日本会議を代表して安倍が、財閥を代表して三村という日商会頭が出席、その場で大綱の概要が打ち出された。歴史の教訓を学ぼうとしない、復活した財閥と国家神道・靖国派の安倍・日本会議の思い入れが、遂に表に噴出した形である。
<北朝鮮と中国への敵視政策てこに強行>
尖閣・南シナ海問題を大声で叫んできた、安倍・日本会議の理由と事情の結末である。南北の半島の和平に、背後から水をかけてきている理由なのだ。拉致問題さえも、このために悪用してきたことを忘却してはならない。
核兵器以外の全ての最新鋭武器を保有、アジアの警察官になろうとして、中国と対立することになる。河野洋平の言葉を借りると「ミニアメリカ」である。中国とは、経済面で柔軟な姿勢を見せたばかりの日本政府が、軍事面では敵視政策を推進してきた矛盾の拡大に、隣国は戸惑うばかりであろう。
<専守防衛路線の完全放棄>
憲法の平和主義・非戦の憲法を擁しながら、表向き専守防衛を叫んできた歴代の自民党政権とも、その著しい乖離は、いかんともしがたいものがある。専守防衛政策の完全放棄でもあろう。
こともあろうに、その先頭に「出雲」を発進させる。戦前の戦艦「出雲」の攻撃を上海の人々は記憶している。空母「出雲」への反発と怒りは、ただ事ではあるまい。
<アジアの不安定要因・緊張要因必至>
スヌー分析をなぞるような空母「出雲」発進には、垂直離陸の最新鋭ステルス戦闘機F35Bもかなり導入されることになる。米空母との違いはない。日本海・南シナ海に緊張をまき散らす危険な武器となる。軍事衝突を誘引する、危険極まりない空母であろう。
さらには、ロッキードマーティン社の超最新鋭戦闘機F22の共同開発研究も加わることになる。軍拡でソ連は崩壊したが、それが日本でも起こりうるだろう。
これまでの、ヘリコプター搭載護衛艦は、真っ赤な嘘だった。戦争神社・出雲大社の不気味さを誇示している。
アジアが緊張に包まれて喜ぶのは誰か。中国と南北朝鮮、さらにはロシアとも対立することで、甘い汁を吸うのは、日本財閥だけではあるまい。
<日本国憲法を足蹴にする大暴挙>
安倍は、閉幕した臨時国会で、9条に自衛隊を明記するという公明党創価学会の加憲案の提出に失敗したが、空母発進で、外側から改憲を強行使用としている。恐ろしい人物である。死の商人の代理人そのものであろう。
憲法を壟断、足蹴にする安倍内閣に対して、加憲の公明党創価学会は、それでも「下駄の歯」を演じきるのであろうか。目下の改憲慎重論に国民は騙されてはならない。戦争法は、公明党創価学会の支援で実現したものであることを忘れてはならない。
国民はここで立ち上がる勇気を持たねばならない。日本軍国主義の復活と拡大を許してはならない。アジアへの約束、それは憲法死守である。緊張を生み出すことに、徹底抗戦する主権者であることが子孫への使命であろう。
2018年12月12日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
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