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価格をつけて出版市場に流れる「書籍」。そこに製造責任はないのか?
https://hbol.jp/179996
2018.12.03 菅野完 ハーバー・ビジネス・オンライン
出版市場に流れる以上生じる「責任」
物書きは気楽な商売である。売れるも売れないも、畢竟(ひっきょう)、運次第である以上、自分が書きたいと思うことを書くことに専念すればいい。
テーマも素材も自分で見つけ、自分の思うがままに料理するだけの話だ。好きなことを好きなように書くだけであればチラシの裏にでも書いていればいいし、それを世に出したいと思うのであれば、今の時代、ネットの便利なサービスがいくらでもある。それらを使って自分で勝手に世に問えばいい。世間にはそんな方法で立派に飯を食っている物書きはたくさんいる。
しかし、書いたものが編集者の目にとまったり、あるいは、編集サイドから物書きに執筆の依頼があったりして、書いた原稿が物書き個人の手を離れ、校正や校閲を経て書籍となり、出版市場に流れ出るとなると話は違ってくる。金額の多寡はさておき、価格をつけて市場に流すのだ。当然、製造者としての責任もあれば、販売主体としての責任も発生する。
今、念頭に、幻冬舎から出版された『日本国紀』なる書籍について思い浮かべている。
著者である百田尚樹氏については触れない。正直どうでもいい。同書を二度ほど通読したが、普通のライターならば即刻キャリアが終わるであろうウィキペディアからの無断転載や稚拙な文章などなど、その内容は論評するに値しない。百田氏は物書きとして「まともな人間から相手にされない自由」を行使したのだろう。
売れれば「wikiのコピペ」でもいいのか?
私が不思議に思うのは、あのような本をいまだに流通させ続けている幻冬舎の「製造物責任」だ。あの書籍の帯には、ご丁寧にも「幻冬舎創立25周年記念出版」との惹句が躍っている。それなりに社として力を入れた証拠だろう。だとしたら、幻冬舎はいまだに、著者自らが(!)ネット番組で、ウィキペディアからのコピペを認めたような書籍を社の方針として流通させているということになる。
こうなると意味がわからない。ウィキペディアの通説を、しかも引用の要件さえ踏まえずにコピペするなどという物書きとして自殺行為としかいいようのないことを著者自身が告白しているのである。
にもかかわらず幻冬舎はそれを売り続けており、そのことについて何らかの見解すら表明していない。
おそらく、幻冬舎の見城徹社長も、著者の百田尚樹氏と並んで、「売れればコピペでもいいんです」「所詮、僕たちはウィキペディアで満足なんです」と満腔(まんこう)で主張されたいのだろう。
そうなさることはご本人たちの自由ではある。しかし、あんなものが「商品」として売られてしまっているとなると、同じ市場の一端に属する者としては、こちらも満腔からこう主張したい。
「恥を知れ、恥を」と。
<取材・文/菅野完>
すがのたもつ●本サイトの連載、「草の根保守の蠢動」をまとめた新書『日本会議の研究』(扶桑社新書)は第一回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞読者賞に選ばれるなど世間を揺るがせた。現在、週刊SPA!にて巻頭コラム「なんでこんなにアホなのか?」好評連載中。また、メルマガ「菅野完リポート」や月刊誌「ゲゼルシャフト」(https://sugano.shop)も注目されている
週刊SPA巻頭コラムからの転載です。紙媒体からの転載ですので発売から1週間、原稿の締切からは約10日たちました。で、この10日のあいだに、日本国紀は改版修正を重ねています。でも幻冬舎からは何のアナウンスもない。これ書いた頃よりより悪質になってる。https://t.co/bSpHsC1uwh
— 菅野完事務所 (@officeSugano) 2018年12月3日
価格をつけて出版市場に流れる「書籍」。そこに製造責任はないのか? #日本国紀 #出版業界 https://t.co/QdPnISJmtL
— ハーバー・ビジネス・オンライン (@hboljp) 2018年12月3日
実際にはこの記事が出た後も省みるどころかこっそり剽窃がなかったかの様に改竄して増刷をしてる
— すのーと (@gMimClmbsBvGMll) 2018年12月3日
出版物を扱う企業として常軌を逸している
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#百田尚樹 って本当に作家なのかな?https://t.co/ujYfa9IVMU
— Tomn (@TATSUYANISHI24) 2018年12月3日
> 私が不思議に思うのは、あのような本をいまだに流通させ続けている幻冬舎の「製造物責任」だ。
— アームズ魂 (@udongurai) 2018年12月3日
本当にね、25年やってきて行き着いた先が出版社の自殺行為だったとはね
価格をつけて出版市場に流れる「書籍」。そこに製造責任はないのか? | ハーバービジネスオンライン https://t.co/uQQ4TvKcAu
"私が不思議に思うのは、あのような本をいまだに流通させ続けている幻冬舎の「製造物責任」だ。あの書籍の帯には、ご丁寧にも「幻冬舎創立25周年記念出版」との惹句が躍っている。それなりに社として力を入れた証拠だろう"
— sleep☆ (@milukusleep) 2018年12月3日
これが看過されるなら…"何でもアリ"⁉️幻冬舎😱
https://t.co/GM0sP6AKcu
書籍に「製造責任はないのか」?
— Narniancat (@narniancat) 2018年12月3日
しかし↓はまっこと直截な評 ^^;;
>普通のライターならば即刻キャリアが終わるであろうウィキペディアからの無断転載や稚拙な文章などなどhttps://t.co/BkTRQ2McHc https://t.co/qRrMh6Vsf6
価格をつけて出版市場に流れる「書籍」。そこに製造責任はないのか? « ハーバービジネスオンライン « ページ 2
— ジージ (@8shiPr) 2018年12月3日
本当に日本人は恥知らずになってますね。
嘘をついても平気、差別も容認、剽窃も知らんぷり。
恥の文化はどこへ? https://t.co/94d8acWEZb
メーカー責任あると思う。
— 青木雅幸 (@karasumasuzaku) 2018年12月3日
ぐるっとまわってさらなる出版不況の要因にもなるよ。読書舐めたらあかんよ、しっぺ返しされる。
価格をつけて出版市場に流れる「書籍」。そこに製造責任はないのか? | ハーバービジネスオンライン https://t.co/VcwqoHXsPy @hboljpより
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