>>99、あなたもか(読解力不足?早とちりか)あなたは相当なせっかち=早とちりだな。私のレスをよく読んでないだろ。 >仮に野党の質問時間が議席数に比して多くなっている理由(議席数に比例していない理由)がお前の言う通りだったとして、それが何の反論になっているんだ? >>98、に書いたよね。↓ >また次回、「小選挙区制を批判する詭弁」に対して反論・論破をします。今日は書くのが疲れてしまったので、あしからず。スミマセン。 ってね。 私は論点ズラシは絶対にしない。そういう奴が最も嫌いだからね。ど真ん中で反論しますよ。
本論に反論しようとしてその意見を見たら、例として書いてある内容にまず問題点を見つけ、指摘している内に文章が長くなって疲れてしまったのだよ(笑)。その事を98に書いたんだろ。ちゃんと見ようよ。 ページの主張を読んだら、民主主義をよく理解していない内容の例え方だったんで、例えの悪さを指摘し、本質的な「質問時間の配分」の意味を説明しただけだ。前提が違うとダメだろ。 「それが何の反論になっているんだ?」ではなく、そもそも、97では反論していないんだよ。
本論の反論は、これからね。 さて、「小選挙区制を批判する詭弁」のページにこんな事が書かれていました。これに反論します。
>小選挙区は時の民意を実現する力を与党に与えるのを目的とするからわずかな入力差を大きな議席の差につなげる。それぞれ目的を持って入力値と出力値を変えているのに、「入力値と違うから民意無視」と言い出すのは馬鹿丸出しの詭弁だ。 文章の前半、「小選挙区は時の民意を実現する力を与党に与える」 これがそもそもの間違い。これこそ詭弁だ。 小選挙区制は基本的に民意を反映しにくい。 例えば、A、B、Cの立候補者がいるとする。得票率がAが40%、BとCがそれぞれ30%とする。BとCは政策の方向性が近く、Aが真逆の政策を訴えて当選したとする。BとCを支持した有権者は、Aの政策に反対だったのにAの政策が実行されてしまったら、民意を反映したとは言えないだろう。 A:BとC=40:60=2:3で多数派の意見が通らない。 上記の言い方には実は言葉のレトリックがある。「小選挙区は時の民意を実現する力」という言い方にいかにも正しそうに感じる人がいるかもしれないが、実は、「時の民意を実現する」という文章表現の内容に謝りがあるんだな。 小選挙区制は1つの選挙区から1人しか当選が出来ない。これは組織力の強い政党が勝利しやすく、政治の安定化が起こりやすい。 小選挙区制は、「一部の与党支持者の希望する法案が通りやすい」=「得票の割合が低くても勝ちさえすれば、政策実現力が上がる」という事実を「小選挙区は時の民意を実現する力」という謝った(不正確な)表現に置き換えている訳だ。 決して、多数の民意を反映しているとは言えない。 書いた本人は、故意に読者を騙しているか、理解不足かはわからないが(意識的ににか無意識かはわからない)、言葉のレトリックを使ってるのは確かで、結果的に騙しているというか間違った文章を書いている。 現実に起きた例として「毎日新聞」記事を引用してみよう(ポイントをまとめています)。
>2014年末の総選挙。48%の得票率(295小選挙区の有効得票総数に占める自民党候補全員の総得票)で76%の議席を占有できる(自民党は295小選挙区で223の議席を獲得)という小選挙区制の“マジック”だった。いいかえると、自民党は、小選挙区に投票した人の、2人に1人弱の得票で、じつに衆議院の4分の3の議席を得たことになる。
>小選挙区制は一選挙区から一人を選ぶ方式のため、自民党が優勢の選挙区では、野党に投票してもそれは「死に票」となってしまい、正確な民意が反映されにくいという特色がある。 誰もが認める現実だろう。 さて、もう少し書きます。(疲れる前に・・笑) >それぞれ目的を持って入力値と出力値を変えているのに、「入力値と違うから民意無視」と言い出すのは馬鹿丸出しの詭弁だ。 まあ、言いたい事はわからないではない。しかし、ここにもレトリックがある。まあ、先程のように言葉を変性してレトリックを使っている訳ではなく、内容を省く事で本質から正確な中身を遠のかせようとする言い方。これも故意なのか?理論の構築性が弱い方なのか?までは読み取れないが、マズいはマズい文章だ。 目的を持って入力値と出力値を変えている事自体は間違ってはいないが、その中身が大事。この人の言い方は中身のチェックが無くて大雑把過ぎる。かなり雑な言い方だ。 この理論では(この言い方だけでは)、死に票が多数出る事が考慮されていない。例えばだが、AとBの一騎打ちでAの得票数が60%、Bの得票数が40%。で、Aが当選した場合に、60%が支持するAの政策が実行された。 こんなケースを想定しているのだろう。多数派の支持する政策が実行されたのだから「民意が反映された」と言いたいのだろう。 >「それぞれ目的を持って入力値と出力値を変えているのに、入力値と違うから民意無視と言い出すのは馬鹿丸出しの詭弁だ」 これは論理が破綻している。 「入力値と違うから民意無視」とは誰も言っていない。小選挙区制を批判する立場に立つ意見を自分で勝手に作り上げて、自分でレトリックを挟み、自分で勝手に批判してるだけだな。言い方がキツいかもしれんが、自作自演みたなもんだ。 こういう論法は理論的に筋道を考える人には、私に限らず通用しない。 もう少し説明しましょうか。
>それぞれ目的を持って入力値と出力値を変えているのに・・・@とする。 >入力値と違うから民意無視と言い出すのは馬鹿丸出しの詭弁だ・・・Aとする。 @そのものはある程度は正しい。まあ、設定値が問題なのだが。 Aはこの方のレトリックであり、「入力値と違うから民意無視」そのものは正しいが、誰も現実の小選挙区制の問題点としては言っていないのに、さも小選挙区制度を批判してる人々が言ってるかのような騙しがある。 つまり、@とAがつながっていない=論理破綻ね。 この人、恐らくは無意識に矛盾するタイプと思う(推測だが)。上記のレトリックを故意に騙すために文章に入れるのはなかなか難しいと思うが、自然と矛盾してしまう人々は大勢いるからね。 人間というのは自分の都合の良い様に解釈して、無意識の内に矛盾してしまう様なケースが多いのではないかと思う。まあ、自分にもそういう所があるかもしれないが、今回のケースはそのページの投稿者の理論はあまり褒められたものではないな。 不正選挙が本当なら上の全ての理屈が崩壊するが、小選挙区制は死に票が多過ぎて民意を反映出来ない制度だ。(特に政党数が多い場合は悲惨な結果になる)
ただし、野党共闘で結集して候補を1本に絞れば、小選挙区制度の利点を少しは活かせる可能性はある。 英・米のように考え方や志向が2つにはっきり分かれてるような国民性。歴史の事情によって、どちらかが政権を取るのか?みたいな環境が日本にもあれば小選挙区制が活きてくるかもしれない。今の状況では害しかない。 ★ 小選挙区の問題点
●死に票が多くなるので民意を反映しにくい。少数派や多様な意見が反映されにくい。 ●多数派が自分たちに有利な決定をすることが出来るので、大きな政党・大きな組織が支持する候補者が勝ちやすい。 ●上記の原因からも民意と反対の政策を持つ候補者が当選することがある。 ●2つ目と被るが、特定の選挙や候補者が有利になるように選挙区を設定したりと与党の強引な運営が可能になってしまう。 ●以前の中選挙区制の時代では、自民同士でも同じ選挙区での競い合いになるので、候補者は政策を磨いたり質の向上に努めて来た。しかし、小選挙区制では、勢いがある党が推薦すると、実力のない候補者であっても当選してしまうので、政治家の質が低くなる。今の自民の「なんとかチルドレン」とか、バカ議員が多いのも小選挙区制度の弊害だろう。 ●全体の民意と反対の議席配分になることがある。 などなど
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