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桜田大臣に“助っ人”を雇い…安倍首相は海外逃亡の血税浪費 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/241560 2018/11/14 日刊ゲンダイ ピンチのたびに“高飛び”(右は官僚に助言を貰う桜田大臣)/(C)共同通信社 13日から外国人労働者拡大の入管法改正案が審議入り。安倍首相は12日、今国会で成立させる意向を表明したが、野党が求める委員会審議の出席は外遊を理由に拒否。国会を“登板回避”する一方で、ポンコツ答弁の桜田義孝五輪相を補佐するため、急きょ“助っ人”を雇う血税の浪費ぶり。もはや“全員野球内閣”は試合を続けるだけ税のムダだ。 ■話すたび余計な仕事を増やす言い間違い大臣 12日、安倍首相は入管法改正案について、「国民の間に不安の声がある。十分理解を得られるよう丁寧な説明を尽くす」と約束したが、舌の根も乾かぬうちに“海外逃亡”だ。14日から18日までの日程で、アジア太平洋地域3カ国を歴訪する。 ASEAN首脳会議やAPEC首脳会議などに出席するため、シンガポールとパプアニューギニアを訪れるのは理解できるが、途中、豪州にまで足を延ばす必然性や緊急性はない。 豪州滞在中は、第2次大戦で旧日本軍の空襲を受けた北部ダーウィンの戦没者慰霊碑をモリソン首相と共に訪れる予定だが、このタイミングで行かなければならない理由はない。事実上の“移民政策”との批判が根強い入管法改正案の審議から、よっぽど逃げたがっているとしか思えない。 今月末から来月上旬にかけ、安倍首相は南米アルゼンチンでG20首脳会合へ出席後、日本の首相として初めてウルグアイ、パラグアイを訪問。続けて12月7日までの日程で英国、オランダにまで“高飛び”する予定だ。 「報じられる英国訪問の理由も噴飯モノです。英国のTPP参加を促すためというのですが、こんなことは官僚やせいぜい担当大臣の仕事です。わざわざ首相が出向く必要はない。一国のトップがこれだけ国を留守にするのも異常だし、12月上旬は臨時国会終盤のヤマ場。入管法という『国家百年の計』を転換する重要法案の審議中に、地球の裏側まで逃亡するとは国会軽視も甚だしい」(元外交官の天木直人氏) 首相の外遊費は当然、税金から支払われる。安倍首相は政府専用機を1回飛ばすのにどれだけの税金がかかるのかを知っているのか。過去の政府答弁によると、政府専用機を使って3日間訪米した首相の出張費は1億円超。南米、欧州へ飛び、日本に帰ってくれば、さらに費用はかさむ。安倍首相の海外逃亡に数億円単位の血税が捨てられるのだから冗談じゃない。 その上、桜田「言い間違い」五輪相のためにも税金がムダに消える。内閣官房のオリ・パラ推進本部が大臣秘書官室のスタッフを増員した。 「常時4、5人が出入りしていましたが、桜田大臣の指示もあり、新たに鈴木俊一前大臣時代の秘書官経験者に『緊急避難的』にサポートをお願いしました。五輪まで2年を切り、関係各所との調整事項が増えたことによる体制強化。大臣の言い間違いとは直接関係はありませんが、今後も増員の可能性はゼロとは言えない状況です」(内閣官房オリパラ事務局) すでに異動した元秘書官を連れ戻したことで、「異動先の仕事と大臣の補佐を兼務することになった」(同前)というから、残業代が増えるのは必至。ポンコツ大臣のせいで余計な助っ人を増やすツケを払う元手も、また血税である。 国会軽視の高飛び首相に、口を開くたび官僚のムダな仕事を増やす五輪相――。全員ポンコツ内閣は、今や存在自体が罪つくりである。
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