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いまこそポストトランプを見越した対米外交を始める時だ
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2018-11-08 天木直人のブログ
中間選挙が終わった。 結果は想定内だった。 つまり上院は共和党優位にかわりなく、下院は民主党が逆転してねじれ現象が起きたという予想通りの結果だった。 しかし、この予想通りの結果をどう見るかは人によって異なる。 私はこれで二年後の大統領選でのトランプの再選はなったという見方に与する。 そして、今度の選挙で目立った、女性と若者がトランプを嫌ったという米国に注目する。 二年後の米国は様変わりするだろう。 もしそうであれば、これからの二年間の対米外交は、トランプにおもねる必要はないという事だ。 それは何も急に安倍首相が反トランプになれという事ではない。 安倍首相はこれまで通りトランプに従属するしかなく、そうしてればいいのだ。 しかし、安倍首相の後に続く首相候補者は、いまから民主党の動向をよく見極めて、民主党とのパイプを強化して行かなくてはいけない。 そして、そのことは安倍政権では無理だ。 ここまでトランプとの個人的を重視して来た安倍首相だ。 安倍政権はトランプ政権と運命を共にするしかなく、トランプの退場と共に退場するしかなくなったのだ。 それが、今度の米国中間選挙が教えてくれる事である。 果たして、安倍首相の後に、誰がこの国の首相になり、その首相がどのような対米自主、自立外交をしてくれるか、である。 いまのところ、誰が安倍首相の後になるのか、まったく見えてこない。 はっきりしている事は、今の野党では、正しい対米外交が出来そうな政治家は皆無だということだ。 同時に自民党の中から誰が急浮上するのかもまた見通せない。 ひょっとして意外な人物が現れるのかもしれない。 しかし、誰が日本の首相になっても、国をあげて新しい米国と、健全で正しい関係を構築するしかない。 挙国一致してトランプ後の米国と向かい合っていかなければいけない。 それほど大きな歴史的転換期にあると私は思っている(了) トランプ政権「米国第一」継続へ ねじれ議会と対立必至 https://www.asahi.com/articles/ASLC761S7LC7UHBI077.html 2018年11月8日01時05分 朝日新聞 米中間選挙前後の上下両院勢力 ワシントンで6日、民主党が下院で勝利したことを受け、同僚と喜ぶ同党下院トップのペロシ院内総務(左)=ロイター トランプ米大統領の任期前半の信任が問われた中間選挙が6日に投開票され、連邦議会下院では野党・民主党が都市部や郊外の選挙区で票を伸ばし、8年ぶりに過半数を奪還した。一方で、上院は与党・共和党が現有よりも議席を伸ばす勢いで、上下院で多数派が異なる「ねじれ議会」となる。トランプ氏はこれまで通り「米国第一」主義の政策を進めるとみられるが、下院と対立するのは必至だ。 下院(任期2年)の435議席すべてと、上院(任期6年、定数100)のうち35議席が改選された。トランプ氏が就任後初めて国民的な審判を受ける今回は、上下両院で共和党が過半数を維持できるかが最大の焦点だった。下院は、民主が改選前の193議席から大幅に積み増し、過半数の218議席以上となった。ABCの出口調査では、トランプ氏の支持は44%、不支持は55%で、この支持率が議席に反映された。 民主は女性や若者、黒人や移民、性的少数者らに訴え、「反トランプ氏票」を掘り起こし、党のイメージ色にちなんだ「ブルーウェーブ」(青い波)を起こす戦略をとった。支持基盤の都市部に加え、バージニア州やペンシルベニア州、フロリダ州などの郊外の選挙区で、女性候補が共和党現職を破った。民主が下院を奪還するのはオバマ政権の2010年以来となる。 民主党が下院で多数派となり、下院議長や外交、歳入など全委員長ポストを独占する。トランプ氏や側近のスキャンダル・疑惑を議会で追及できるほか、大統領には法案や予算の提出権限がないため、「ねじれ議会」でトランプ氏は民主党と対立する政策を実現しにくくなる。民主下院トップのペロシ院内総務は、ワシントンの集会で「(今日の勝利は)民主党や共和党を超えたもの。憲法を回復させ、トランプ政権の専制をチェックする」と話した。 一方、共和党とトランプ氏は、劣勢だった下院よりも、過半数を維持しやすい上院の選挙区を重視する戦略をとった。全100議席のうち今回選挙になったのは35議席(二つの補選を含む)。共和は改選されない議席を42持っていたため、あと8議席を取れば、過半数を維持できるためだ。 トランプ氏は2016年の大統領選当選の原動力となった中西部や南部の激戦州をまわり、好調な経済と株高、歴史的な失業率の低さを政権の成果としてアピールした。選挙戦終盤には中米からの「移民キャラバン」を犯罪と結びつけて恐怖をあおる手法で保守的な支持層を固めた。トランプ氏が指名した保守的な最高裁判事が承認されたことも、追い風になったとみられる。 インディアナ、ミズーリ、ノースダコタの各州で民主現職から議席を取り返した。米CNNによると、日本時間8日午前0時半現在で共和51、民主45。トランプ氏は7日早朝、「昨晩の大勝利にたくさんの祝福が届いている。私が通商交渉に取りかかるのを待っている外国からもだ。さあ、仕事に戻ってやり遂げるぞ!」とツイートした。 36州であった知事選は、同時刻現在、民主が少なくとも6州で取り返した。州知事は州の予算配分などに大きな権限を持ち、10年ごとの下院の選挙区見直しなど、選挙行政にも影響力がある。(ワシントン=香取啓介)
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