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沖縄県民「デニーさんも気をつけないと」 http://tanakaryusaku.jp/2018/11/00019057 2018年11月6日 10:52 田中龍作ジャーナル 所信表明をする玉城デニー知事。訪米し、辺野古新基地の建設に反対する沖縄の民意を米国政府にぶつける。=10月16日、沖縄県議会 撮影:田中龍作= 鳩山首相が防衛・外務官僚に騙されて、公約の「最低でも県外」を断念せざるを得なくなった・・・現職官僚(当時)の責任がようやく国会で取り上げられるようになった。 「騙されたのは鳩山さんだけじゃなかった」。憤るのは沖縄の島袋聡子さん(30代)だ。 「『最低でも県外』を聞いた時、基地のない沖縄を見られるかもしれないと思い興奮した」。彼女は当時を振り返る。「それまで政治は別世界のものと思っていたが、私も政治の中に入ることができると考えるようになった」と続けた。 島袋さんは生まれも育ちも宜野湾市。実家は米軍普天間基地に隣接する沖縄国際大学のすぐ前だ。直線距離にして30〜50mである。 米軍ヘリ墜落当時の沖国大前。校舎は黒焦げだ。=2004年8月13日、島袋聡子さん撮影= 2004年の夏休みだった。市立図書館で勉強していたら自宅の方角から黒煙が上るのが見えた。「誰かがタイヤを燃やしているのかなあ」くらいに考えていたら、弟から電話がかかってきた。「沖国大に米軍ヘリが墜落した」という。家族の安否が気になった島袋さんは急いで家路についた。 自宅につながる沖国大前の道路は、すでに米軍に封鎖されていた。もちろん基地の外である。「ここ、本当に日本なんだろうか? 」。怒りと疑問が頭のなかに激しく渦巻いた。 生まれた時から基地が当たり前のようにあり、米軍機が我が物顔で空を飛んでいた。それでも自宅前での米軍ヘリ墜落事故は衝撃的だった。彼女が鳩山首相の「最低でも県外」に希望を見出したのは、当然だろう。 「鳩山さんの二の舞を踏まないようにデニーさんも気をつけないといけない」。島袋さんは心配しながらも「アメリカと協力して(基地の)県外移設の外枠を決めてもらいたい」と知事訪米に期待を寄せた。 〜終わり〜
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