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不正のスルガ銀「支援」 事実上の日銀特融の国民愚弄
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/241018
2018/11/05 日刊ゲンダイ 文字起こし
「副作用」は分かっているクセに(C)日刊ゲンダイ
これは究極のモラルハザードだ――。投資用不動産への融資を巡って、詐欺的な審査書類の改ざんなど組織的不正が発覚、金融庁から一部業務停止命令を受けた「スルガ銀行」に対し、日銀が資金供給を行う態勢に入ったと一部で報じられた。
スルガ銀行が保有する住宅ローン債権を信託銀行に譲渡する形で、その受益権を担保とし、日銀に差し入れて、2000億円程度の融資を速やかに受けられるようにするというスキーム。住宅ローン債権は2016年から国債などと同様に担保と認められているので、「通常の資金供給」だとして大ごとではないように伝えられているが、実際は違うだろう。スルガ銀が切羽詰まった状態にあるからじゃないのか。
不正発覚を受け、スルガ銀は預金流出が続いている。18年4〜6月期は預金が2000億円も減少。7〜9月期も同水準の流出があったようで、貸倒引当金の積み増しは必至だ。
今月14日に予定されている中間決算発表で業績悪化に拍車が掛かれば、さらなる預金流出を招きかねない。そうした事態を見越して、日銀からの資金供給態勢を早めにつくっておく、ということだ。
だが、投資用不動産向け融資が不良債権になっている銀行の住宅ローン債権なんて担保になるのか。第三者委員会による行員アンケートで投資用不動産融資については「不正が全くない案件は全体の1%あったかどうか」という声が上がるほど、行内ガバナンスが破綻していた銀行である。そんなヤバイ銀行に日銀が融資して大丈夫なのか?
■後ろめたさが理由の“贖罪”スキーム
経済評論家の斎藤満氏は、「これは事実上の『日銀特融』と変わりません」と言ってこう続ける。
「報じられているスキームは、リスクの少ない通常の住宅ローン債権に対して行われるものです。不正が発覚し、異常なローンが多数見つかっている銀行に対して行われるのは、そもそもおかしい。『日銀特融』というのは経営が危うい、もしくは実際に破綻してしまった民間の金融機関に対して、日銀法33条に基づき日銀が行う特別融資のこと。日銀特融なら、政府の要請の下、日銀の政策委員会の審議を経て、基準を満たした上で融資が実行される。今のスルガ銀に資金供給するなら、そうしたステップをきちんと踏んでから行われるべきなのです。ところが、通常のスキームのふりをしながら、日銀の裁量で事実上の日銀特融を実行しようとしている。つまり、日銀がスルガ銀のリスクを“肩代わり”するようなもの。国民負担が発生し、国民に迷惑をかけてもおかしくないのに、国民が知らないうちに平然とこんなことをするなんて、大問題ですよ」
過去の「日銀特融」で思い出されるのは、1997年の北海道拓殖銀行や山一証券だ。これらの金融機関とスルガ銀が同一視されれば、世間は大騒ぎになるだろう。それを避けるため、「通常のスキームのふり」をするわけなのだが、日銀はなぜそこまでしてスルガ銀救済に必死になるのか。
「日銀自身に“後ろめたさ”があるからでしょう。スルガ銀が不正に走った背景には、5年半も続く異次元緩和の副作用がある。異常な低金利によって、金融機関は通常の融資では利益を上げられず、国債の運用もできず、経営が行き詰まっている。黒田日銀総裁は表向き、異次元緩和と金融機関の収益悪化の相関関係を否定しますが、日銀内部やOBなどは日銀に責任の一端があることを分かっている。今度のスルガ銀への資金供給スキームは、日銀にとって“贖罪”の意味もあるのでしょう」(斎藤満氏=前出)
アベノミクス失敗を糊塗するため、日銀の責任逃れのため、あり得ないような国民愚弄が行われているのである。
トンズラは許されない(森前金融庁長官)/(C)日刊ゲンダイ
安倍首相 日銀 金融庁 一体で金融機関を追い込んだ |
自らの失策隠しに躍起なのは、金融庁も同様だ。
地方銀行は地域密着で地元の法人への融資を主体とするのが一般的だが、スルガ銀は地元静岡にこだわらず、個人向け融資が9割という特異なビジネスモデルで成長してきた。そんなスルガ銀を「地銀の優等生」とベタ褒めしてきたのが金融庁の森信親前長官だった。
日銀のマイナス金利政策にあえぐ地銀に対しても、「個々の地銀が創意工夫し、既存のビジネスモデルではない、新たなビジネスモデルをつくり上げることが重要だ」と力説。超低金利の中で利ザヤを稼ぐため、スルガ銀が投資用不動産向け融資にのめり込んでいっても、「ハイリスク・ハイリターンの融資をしている」成功例として持ち上げていたのである。
森前長官は「菅官房長官のお気に入り」とされ、金融庁のトップを異例の3年も務めた。金融機関を疲弊させたアベノミクスの異次元緩和の中、安倍政権と二人三脚で「貯蓄から投資へ」を標榜、スルガ銀を“お手本”として地銀の尻を叩いてきたわけで、森前長官はスルガ銀を舞台にした大規模詐欺の片棒を担いだようなものだ。今年7月に長官を退任すると、米コロンビア大の国際公共政策大学院の非常勤教授に転じ、海外へトンズラ。スルガ銀のビジネスモデルを称賛してきたことへの批判など、どこ吹く風である。
金融ジャーナリストの小林佳樹氏がこう言う。
「日銀特融に近い形で行われる今回のスルガ銀への資金提供スキームは、当然、金融庁とも話をした上でまとめられたと思います。日銀から金融機関への通常の資金供給とは程遠い、スルガ銀の“突然死”を避けるための輸血。貸し出しありきのスキームです。ただ、輸血はいっときの時間稼ぎに過ぎません。スルガ銀が単独で生き残るのは難しく、再編しかないと思います。『地域経済の安定』という建前で公的資金投入のシナリオもあり得ます」
■第2、第3のスルガが出てくる
問題は、アベノミクスのバブルがはじけ、資金繰りに窮する地銀はスルガ銀に限らないということだ。
先週、信用金庫大手の西武信金(東京)でも投資用不動産向け融資の審査体制に不備があった可能性が浮上。金融庁が立ち入り検査に入る方向だ。
西武信金は首都圏でアパートやマンションなど投資用不動産向け融資に積極的な姿勢で知られていたという。スルガ銀と同じ、異次元緩和の“犠牲者”である。
金融庁は今、全国の地銀などを対象に、投資用不動産向け融資について実態調査を行っている。第2、第3のスルガ銀が続々、出てくる恐れがあるのである。
「今起きていることは、アベノミクスの弊害以外の何ものでもありません。日銀が金融緩和をガンガン行った結果、超低金利で金融機関は食えなくなった。それが元凶であることは間違いない。自らの政策でスルガ銀を経営危機にさせながら、融資をしようとする日銀がやっていることはマッチポンプといっていい。利ザヤが稼げず困っている金融機関はどこも大なり小なり、投資用不動産向け融資に手を出しているので、スルガ銀と同様の危機に陥る可能性は否めません。もはや異次元緩和は破綻している。少なくともマイナス金利をやめないと、この先も金融機関は安定した経営などできるわけがありません」(小林佳樹氏=前出)
安倍首相は臨時国会での代表質問で、スルガ銀の不正融資問題について聞かれ、「顧客を保護し、法令などを順守する業務運営が金融機関に確保されるよう、検査・監督の質をさらに高めていく」と答弁した。だが、金融機関が狂ってしまったのは、円安・株高至上主義の安倍と、それを実現させるため異常な金融緩和を推し進めている日銀、首相に唯々諾々と従っている金融庁のせいなのだ。
何を寝言をほざいているのか。安倍はいい加減、自らの責任の重さに青ざめたらどうなのか。
またもや失敗を失敗と認めない日銀の愚行。
— ミスターJ (@tojirosan) 2018年11月5日
不正のスルガ銀「支援」 事実上の日銀特融の国民愚弄 https://t.co/sSMSgr6Xw8 #日刊ゲンダイDIGITAL
国会で徹底的に問われなければならないだろう。
— Hosokoshi(fu-dao-le) (@SIANDLS) 2018年11月5日
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— 市村 悦延 (@hellotomhanks) 2018年11月5日
スルガ銀行、事実上の日銀特融で尻拭い(日刊ゲンダイ)
— 𓅓日銀筆頭株主ロスチャイルド𓁹 (@RothschildBoJ) 2018年11月5日
ほら、銀行は中央銀行ごと国有化するしか道がないし、そうすべき。銀行の債権を帳消しにし、政府発行券を発行すべき。 pic.twitter.com/DtEtx7EqMr
【スルガ銀行】事実上の日銀特融で尻拭い ありえないような国民愚弄 そもそも、なぜ、スルガはこんな不正に手を染めたのか 元凶はアベノミクスの異次元緩和ではないか 詐欺の片棒は海外トンズラの前金融庁長官ではないのか 安倍首相、日銀、金融庁、一体で金融機関を追い込んだ(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/FamoLRbL5B
— KK (@Trapelus) 2018年11月5日
【信用秩序崩壊の前兆】日銀がスルガ銀行の資金繰りに、最大2500億円の資金供給を行う体制を整えるという。日銀のマイナス金利が生み出した地銀の危機に、金融庁の近視眼の利益追求賞賛が生み出した鬼っ子が、信用不安の危機の連鎖を生み出しかねない状況になってきた。https://t.co/ewTxDvtLAg
— 金子勝 (@masaru_kaneko) 2018年11月3日
情報が流れるということは、相当逼迫していると予想。 / 日銀、スルガ銀に最大2500億円の資金供給可能に=関係筋 #NewsPicks https://t.co/FLz2lNiKAV
— ms-tao (@mstao2) 2018年11月2日
わー、これはやばいね。。ライブドア事件の時のライブドア証券の資金繰り思い出すわー。。2,3日くらいは本当にやばかった
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) 2018年11月2日
日銀、スルガ銀に最大2500億円の資金供給可能に=関係筋 - https://t.co/d3TjtnOqGA
スルガ銀行が予想通りの値動きしてた pic.twitter.com/XumckV779B
— そら豆(甘党セロー) (@soramamecycle) 2018年11月5日
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