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参院通行証を4年交付…片山大臣の“私設秘書”巡るウソ崩壊 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/240978 2018/11/04 日刊ゲンダイ 苦しくてもくるりんパーマは健在(C)日刊ゲンダイ 口利きワイロ疑惑を巡り、自分で起こした民事訴訟をタテに説明から逃げ回り、全面否定を繰り返す片山さつき地方創生相がジワジワと追い詰められている。2日の衆院予算委員会。国民民主党の後藤祐一議員から追及され、渦中の“私設秘書”についての釈明でボロを出したのだ。 問題の“私設秘書”は税理士資格を持ち、青色申告の取り消し回避のため片山事務所を頼った会社経営者に対応。2015年6月のことだ。国税庁に働きかける見返りとして、片山大臣と連名の書面で100万円の支払いを求め、それに応じた経営者は15年7月に“私設秘書”の指定口座に要求額を振り込んだ。 疑惑をスクープした週刊文春に対し、“私設秘書”は片山事務所を16年2月に退職したとしていたが、片山事務所は15年5月退職を主張。その後、発行元の文芸春秋を提訴し、訴状で〈原告の私設秘書であったことはない。原告は、秘書として契約したこともなく給与・報酬などを払ったこともなく、原告が指揮・命令する立場にあったことはない〉と雇用関係を否定したのだ。 ところが、予算委で「私設秘書しかもらえない参院の通行証を(“私設秘書”は)持っていたのか」と追及されると、アッサリ陥落。「強く要望したので、2011年10月から15年5月までの間、保有していた」と釈明しつつ、「秘書として契約したこともなく、給与報酬など支払ったこともない」と強弁した。4年間も通行証を持たせておきながら、「秘書じゃない」という言い訳はあまりに苦しい。 参院通行証の交付を受けるには、議員の記名と押印入りの定型書式「私設議員秘書に対する記章交付申請書」を参院警務部長に提出する必要がある。履歴書欄の末尾には〈議員事務室採用〉とも明記されている。議員事務所とさしたる関係のない人間が執拗にプッシュしたところで、右から左に通行証が交付されないのは一目瞭然だ。 「公設秘書の通行証の場合、仕える議員が所属する院に登録した時点で自動的に発行される。私設秘書はひと手間かかる点が異なりますが、議員が改選されるごとに新たな発行が必要なのは公設も私設も同じです」(ベテラン秘書) 片山大臣は「私は大丈夫」「今は官邸に守られている」と触れ回る一方、自民党幹部に「私、大丈夫ですか」と弱気な言葉を漏らしている。ツイッターを頻繁に更新し、大臣室で表敬訪問を受ける写真を盛んにアップして仕事ぶりを猛アピール。大臣のイスに必死でしがみついているが、いよいよ首筋が寒くなっているんじゃないか。注目の裁判は12月3日に第1回口頭弁論が開かれる。
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